アシュタンガ・ヴィンヤーサ・ヨガというヨガの一流派に出会ってから7年が過ぎた(出会いについては、「一歩前に出ること(2)~運動することとヨガ」参照)。そして徐々に、ヨガにより身体感覚が磨かれる一方で、肩や首に力が入ることで、前屈や後屈のポーズで身体の固さが出ることが(ヨガを始めてから2〜3年後)分かってきた。
そこで、
ヨガのポーズがどのようにしたらうまくなるのか?
身体の力を入れたり、抜いたりするにはどうしたらいいのか?
の探究のためボディワークを取り入れるようになった。
例えば、アシュタンガヨガ以外の流派(アイアンガー・ヨガ、陰ヨガやリストラティブヨガ)に接するために、Under the Light Yoga Schoolへ通った時期もあった。おかげさまで、ヨガのRYT200の指導資格を2013年2月に取得。
2013年2月より
「身体において頭蓋骨が脊椎を押さえつけている、肩こりや首こりなど様々な身体のトラブルが発生するのだ。それをやめれば、トラブルは解決する」
という頭と脊椎の関係に注目して施術を行うアレクサンダー・テクニックの先生を月1回、自宅に呼んでワークショップを行ったこともあった。そして、アレクサンダー・テクニックの学校、Body Chanceにも通った時期もあった。
アレクサンダー・テクニックも一定の効果が出て、だいぶヨガのポーズも深まっていったと思う。
その延長上にロルフィングと出会った。
2013年の12月23日。イタリア在住の友人の結婚を祝うパーティに参加したときに、たまたまロルフィングの施術を行うロルファーの一人、伊藤彰典さん(以下伊藤さん)と遭遇。
もともと、能楽師の安田登氏の「ゆるめてリセット ロルフィング教室」や藤本靖氏の「身体のホームポジション」で、生化学者のアイダ・ロルフ氏が開発したことから、ロルフィングと呼ばれていること(本の内容については「ロルフィングについて(1)〜お客さんにロルフィングを説明する際にオススメの本」参照)。
そして筋膜に働きかけることによって身体を緩める手段があることは知っていた。
何らかの縁。その場で伊藤さんに予約を依頼。2013年12月29日に第一回目のセッションを受けることにした。
1回目で変わったのが、呼吸。より深くなった。そこで効果を実感。
合計10回を週1回のペースで施術を行っていただいた(表層筋セッション3回、深層筋セッション4回、統合セッション3回の合計10回)。10回目が終わったのが、2014年3月2日。身体になじむのに少し時間がかかったが、今まで悩んでいた首こりや肩こりもほぼ治った。歩き方も変わりより股関節を使いながら力を抜いて歩けるようになった。上半身と下半身が繋がった感覚もあり、身体への力の抜き方も少しずつわかってきたし、いすに座ることや身体を動かすことが楽しくなった。
また、ヨガのポーズへ大きな影響を与えた。
2014年4月28日には2年半できなかったアシュタンガヨガの難関ポーズの一つ(後屈系のポーズ)、Kapotasanaができるようになり(踵がつくようになった)、ポーズの力みが抜けるようになった。
ロルフィングは短期集中で合計で10回(1回90分間)で終わるところが素晴らしいのだが、その後はあえて自分でなにか練習するということが必要でなく、重力が物事を解決してくれるのだと。実感として、施術を終えて、しばらくしてから、肩こりや腰痛が改善いったのみならず、身体に様々ないい影響があった。
「いずれ勉強したい!自分でも身につけてみたい!」
と考えるようになったときに、仕事が一段落した(「決断と今後」で触れた)。
長期休暇で自分自身と向き合う上で、ロルファーという資格をとるという決断によって、自分の人生はどう変わっていくのか?わからないし、一つのチャレンジだと思っている。
ハリーポッターの作者は、かつてハーバード大学の卒業式スピーチ(2008年6月5日)で、
結びの言葉として下記を述べている(このスピーチについては日本語訳のリンクもあります)。
せっかく一度しかない人生。人生こうありたいですね。
As is a tale, so is life: not how long it is, but how good it is, is what matters.
(日本語訳:人生は物語と同じである。重要なのはその長さではなく、その良さにある)