ロルフィングのトレーニングも二週目を終え、Phase Iのトレーニングも解剖学に移った。
ロルフィングの過去のトレーニング及び経緯については、下記にまとめた。
【RolfingコラムVol.4】 Training Phase I〜「手放すこと」と初日
【RolfingコラムVol.5】 Training Phase I〜1週目を終えて
解剖学については、日本のヨガのティーチャートレーニングで学んだことがあるが、日本人の先生又は外国の先生に通訳付きのどちらか。いずれにせよ、英語で学ぶのは初となるので、日本語の辞書も脇に置きながらトレーニングに臨んだ。なお、今回の先生は二人ともドイツ人。英語がわかりやすく、先週のように注意深く聞くということがあまりなかった(先週はイタリア人とスペイン人)。
5日間の午前中は、細胞(細胞の構成、神経細胞等)を中心とした生理学を学び、午後からは、筋肉の位置を確認するため、実際に手を使ってパートナーと一緒に探っていく。足先から頭上まで12回に分けて行う、非常に細かい作業。驚いたこととして、3日目と最終日に2回に渡って解剖学のテストを実施するのだが、それも予告もない形で行ったこと。準備もないままだったので、あまり成績も良くなかったが、こうして解剖学のどこを勉強したらいいのか?という視点まで分かって興味深かった。
ミュンヘンでトレーニングを受けていて興味深かったのは、身体に触れることについての欧米人の考え方の違い。今回は、下着のまま上半身や下半身の洋服を脱ぐことで身体に触れることを行ったが、こちらの人たちは男女問わず(このトレーニングは4人の女性が参加)、全くそれに対して抵抗がなく、行うということ。私自身は、そういった経験があまりないので、当初戸惑ったが、周りがそうだとすぐに慣れてきた。
考えてみれば、トレーニングが始まった一番最初に身体に触れることに関して、抵抗がないのか?と聞かれたことがある。そのときは、ヨガの練習をしているから全く抵抗がないと答えたが、あ、なるほど、こういう意味があったのか。。。と後で分かった次第。日本でトレーニングを受けているときにこういった状況で解剖学を学ぶことがないので、新鮮であった。
文化的の差異に関しては、もう一つ興味深いことが。歩きに関しては、住んでいる場所によって変わるとのこと。例えば、日本の場合には胸を閉じて歩く傾向があり、手を振らないが、アメリカ人のように胸を開いた歩き方をする一方で、ブラジル人のようにお尻を突き出すような歩き方をしたりする傾向があるとのこと。歩き方を注目すると、ひょっとしたらその人のバックグラウンドが分かるのかもしれない。
解剖学は新たな言語を学ぶようなもので、ボディワークを行う上で必要となる知識。これからも用語をおさえつつ、文化的な部分にも注目しながらロルフィングを勉強していきたい。