【R#138】コミュニケーションをとる際に注目していること

前回、
コミュニケーションとは知覚すること
だとことを中心に、なぜコミュニケーションに興味を持ったのか?書いた(【本コラムVol.26】参照)。
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コミュニケーションというのは受け手の知覚次第であること、その知覚できる範囲内でしか出来ないこと、そして、相手が知覚したいことを知覚する、見たいことを見る、聞きたいことを聞く。といったことを配慮しなかったら、コミュニケーションは一方的になり、成立しないことになる。
今回は、ロルフィングのセッションに注目してコミュニケーションについて考えてみたい。
ロルフィング・セッションを行う際の施術の流れは以下のようになっている。

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私がセッションの中で重視しているのは、カウンセリングだ。初回の体験の時にはカウンセリングに1時間を取るケースや、もっと時間を取ることもある。信頼関係を構築する上でここは非常に大事にしているが、どこに注目しているのか?取り上げたい。
注目しているのは以下の4点。

  1. どういった課題を抱えているのか?
  2. どういった価値観を大事にしているのか?
  3. どういった言葉を使っているのか?
  4. どういった五感を使うのか(例:聞く人なのか?見る人なのか?体感する人なのか?)

だ。
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課題は、その人の抱えている悩みや問題。それは、肩こり、腰痛といった身体的なものかもしれないし、物の整理、人間関係の悩み、仕事の悩みかもしれない。これらは、体験セッションの時に明確になる場合もあるし、ロルフィングの10回セッションの中でも明らかになる場合もある。課題が明確になると、解決策が提示しやすい。辛抱強く、相手から自分の言葉で語るのを待つことを心がけるとより明らかになるというのもわかってきた。
価値観は、その人のあり方=BEINGだ。
人が話す際、
DOING=何をしているのか?
BEING=何を大切にしているのか?
の二つの側面から話を整理することの重要性について以前触れた(【RolfingコラムVol.156】参照)。
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BEINGというのは、今この瞬間に目を向けさせることと考えることができる。悩みを抱えている人は、過去・未来の話題が9割近く、現在の話題が1割になっていることもあり、現実から離れた話題をすることが多い。例えば、過去に後悔したこと、現実感のない夢など。ロルフィングの施術を行うと、身体の意識を通じて現在が高まるので、必然的に話題も現在の比重が高まる。徐々に自分が何を大切にしていったらいいのか?思考が変わっていくのだ。なぜならば、今現在のことに意識ができるようになると大抵の問題は解決するからだ。
言葉は、その人が使っている言語体系を知るということ。仕事、趣味、恋愛、人間関係等、一つ一つ言葉が私が使っている言葉の意味と、お客さんが使っている意味が異なる場合がある。例えば、仕事を、手段として考える人、好きなことをやることが仕事と考える人、等、言葉の意味を知ると、相手が何を大切にしているのかがわかってくる。また、相手の課題がより明らかになりやすい。
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最後に五感。聞く人なのか?見る人なのか?体感する人なのか?左利き、右利きのように人はには得意・不得意がある。ロルフィングでは、それを把握することで嗅覚、視覚、聴覚を使ったワークもやることがある。
このように、「コミュニケーションとは知覚」という意味で使うと、必ずしも言葉のみに注目しなくても、様々な情報が入ってくることがわかる。
ある意味、受け手の願望・価値観・目的等が把握することができれば、それに合わせて相手の動機に働きかけるため、セッションが進行しやすくなってくる。
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この記事を書いた人

Hidefumi Otsuka