【R#255】身体は答えを知っている〜身体の力を抜くこと、効果を定着させること

はじめに

みなさん、こんにちは!
東京・渋谷でロルフィング・セッションと栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。

ロルフィングと「(余計な)力を抜く」こと

私は、2015年6月から渋谷・恵比寿・代官山にて、ロルフィング・セッションを提供している。

ロルフィングとは、
1〜2週間に1回、手技を使って、毎回テーマに沿って施術を行う方法の一つ。

ロルフィング10回を受けると、
1)身体の表層の部分(1回〜3回)
2)身体の深層の部分(4回〜7回)
3)統合していく部分(8回〜10回)
の3つのプロセスを通じて
「不要な筋肉を使うことのない、力がある程度抜けた身体」
になっていくことを実感できるようになる。

身体の構造に働きかけ、専門家に施術を行ってもらうことにより、
身体が一層整っていくといってもいってもいい。

では
「身体構造で注目する場所はどこか?」
それは
「細胞の「間質」すなわち筋膜」
である。

身体は本来の場所がわかっている〜動くスペースを広げる

筋膜は、内臓をつなげるのと同時に、身体全体を組織化する上でも重要な役目を果たす。
なんと、筋膜に働きかけることで、なんと、身体は本来どの場所にあるのか、理解するかの如く、
身体が自ずと答えを出し、身体が整っていくのだ。

そこで
「身体の本来の場所に臓器や筋肉が動くと、無駄が省け、身体内に動くスペース(空間)ができる」
ことと、
「動くスペースができることで、筋肉が動かしやすくなり、余計な筋肉の力が抜けていく」
という変化が起きるのだ。

言い換えれば、
身体の断捨離が起き、動くスペースができることで、余計な力が抜ける
と考えても良い。

このように
身体内のスペースを広げる意識をもつこと
は、まさにロルフィングの特徴を現していると思う。

例えば、肩こりや腰痛は、肩や腰に関わる様々な筋肉が緊張していて、共同で筋肉が働けない状態
(偏った使い方)か、動くためのスペースが出来ていないために起きていると考えても良い。
ロルフィングでは、筋膜の緊張を解くことによって肩や腰を含め、身体の全体を調える。
結果として身体内のスペースが広がるような意識を持てるようになり、筋肉の動きが改善されていく

表層にアプローチすることで、深層が動き出す

ロルフィングでは、
1回から3回は身体の表層のセッションを行うことで、
緊張や日々のストレスによって表層優位になっていた身体に変化が起こる。
余計な緊張が抜け、身体内に断捨離が起き、スペースを与えられる。
そのことで、身体の深層が働き出す

のだ。

最終的に、重力によって
深層に対して適切な刺激を与えることになるので、経験的により適した場所に身体が収まる
ようになるのだ。

一方で、果たして、こんなアプローチして、長続きするのだろうか?
整ったとしても、元に戻ってしまうのではないだろうか?
といった、心配はあるかと思う。

そこで、重要なのは「統合」だ。

統合するという意味〜古い「姿勢」から新しい「姿勢」

セッションに1、2週間の間隔を置くのは理由がある。
変化を定着するためだ。

これを統合するという意味で使う。

実は、ロルフィングでは、
施術する前にクライアントさんが持っていた古いパターン(old pattern、古い動きの習慣・姿勢)

施術後の新しいパターン(new pattern、施術の結果として生まれた新しい動きの習慣・姿勢)
という言葉を頻繁に使う。

ここで注意して頂きたいのは、古いパターンや新しいパターンがあるだけで、
正しい・間違いではなく、選択肢が増えたというイメージで捉えていただくとわかりやすい。

実は、セッションが終わった後、
古いパターンと新しいパターンとの間で、クライアントさんが身体内で対話を始める。
トレーニングでは、Negotiation(交渉)やRe-negotation(再交渉)の余地がある
もしくは
プロセスが進むと
いう。

考えてみると、
身体は、自分一人で、今のパターンになったわけではない。
1)親の躾
2)学校の教育
3)社会に出てからの社会人としての心構え
等を通じて、姿勢が出来上がっていく。

古いパターンを表層・深層から少しずつ変えていくというのは、想像以上の変化だ。
そして、古いパターンの中に本人に感じていない心的外傷(トラウマ)もあるかもしれないのだ。

人間は想像以上に保守的な生き物だ。
どのように古いパターンから新しいパターンへとシフトしていくのか?
それを「統合」という時間をかけて、定着させていく。

このことで、ロルフィングのセッションを受けると、身体が整う効果が持続すると言われる。

まとめ

今回は、ロルフィングについて、余計な力を抜くこと、変化を定着させるための姿勢を含め
紹介させていただいた。

少しでも、この投稿がお役に立てれば幸いです。

この記事を書いた人

Hidefumi Otsuka