【R#256】ロルフィングは「症状」より全体的に見ていく〜身体のパフォーマンスを上げるため

はじめに

みなさん、こんにちは!
東京・渋谷でロルフィング・セッションと栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。

身体の「全体」か「症状」か?

私は、2015年6月から渋谷・恵比寿・代官山にて、ロルフィング・セッションを提供している。

ロルフィングとは、
1〜2週間に1回、手技を使って、毎回テーマに沿って施術を行う方法の一つ。

ロルフィング10回を受けると、
1)身体の表層の部分(1回〜3回)
2)身体の深層の部分(4回〜7回)
3)統合していく部分(8回〜10回)
の3つのプロセスを通じて
「不要な筋肉を使うことのない、力がある程度抜けた身体」
になっていくことを実感できるようになる。

興味深いのは、ロルフィングは「症状」に注目するのではなく、身体全体からアプローチして、
結果的に症状が良くなることだ。

西洋医学は「対処療法」が主流

西洋医学では、
「身体には症状があり、その症状に対処する(対処療法)ことができれば、治療できる」
という前提がある。

病原菌を殺傷する「抗生物質」
ウィルスの感染を防ぐ「抗ウィルス薬」「ワクチン」
血圧を低下させる「降圧剤」
血糖値をコントロールする「インスリン」
等。

西洋医学は「対処療法」が全盛の時代になっている。

ロルフィングの考え方〜地図はその場所を示しているわけではない

ロルフィングの注目すべき点としては、症状よりも、身体全体を考えて施術を行うこと。

つまり
「身体の症状(場所)があったとしても、身体全体(地図)から見て、症状の場所ではなく、全体から見る」
という発想を大事にしていることだ。

「統合医療」「全体的」に見ていくアプローチで、
そこで
「筋膜」
に注目するのだ。

「筋膜」とは、筋肉や内臓を包む膜。
例えていうならば、内臓や身体の構造をサランラップのようなもの。

「筋膜」は内臓をつなげるのと同時に、身体全体を組織化する上でも重要。
「筋膜」に働きかけることで、
「身体は本来どの場所にあるのか、理解する」
かの如く、身体が自ずと答えを出し、身体が整っていくのだ。

構造上、全ての「筋膜」は重なりあい、繋がって一つの大きなネットワークを形成している。
「筋膜」をピンと張った一枚の布として例えると、布の末端にシワがよると、全体の張り具合に影響を与えるといってもいい。

要は「筋膜」へのアプローチは、全体のバランスを考慮した上で行なっていることであり、
10回の手順に従っていくと、自ずと「筋膜」のネットワークが整い、身体のバランスが整っていくわけだ。

ロルフィングの考え方〜身体の断捨離とパフォーマンスUP

例を挙げたい。
パソコン(スマホを含む)は、要らないファイルが溜まってくると、記憶する場所の容量が圧迫し、パソコンのスピードが遅くなることは経験している方はいらっしゃるかと思う。
対処するには、パソコンのファイルを片付けること。そのことで、パソコンのスピードやパフォーマンスが上がる。

同じように、「筋膜」は、過去の身体への不要な緊張や心理的なトラウマなどの影響で、腰痛や肩こりが起きている可能性がある。

手技を使って筋膜へアプローチすることで、身体から不要な動きのパターンが手放すことができます。結果として、身体のパフォーマンスが上がり、脳の働きを含めた身体の変化が起こり、持続的にその効果が維持できると考えている。

いわば、身体全体の「断捨離」を行うことで、パフォーマンスを上げていくことが
ロルフィングを受ける意味だと思っている。

まとめ

今回は、ロルフィングの特徴である「筋膜」へのアプローチと、どのような考え方で身体を整えているのか?を中心にまとめさせていただいた。

少しでも、お役に立てれば幸いです。

この記事を書いた人

Hidefumi Otsuka