2016年に入って信頼関係について考えさせられる出来事に遭遇しているので、自分の考える信頼関係について考えてみたい。
実は、研究者時代は、人間性はともかくとして、成果を上げることを全力を挙げていた。そして会社員時代は、仕事の携わる周囲の人たちがどういった人間なのか?人間性を理解して、どうやったら周囲が円滑に動くのか?コミュミケーション能力を磨くのと同時に、好き嫌いを含めた人間関係に焦点を当てて仕事をしていたと考える。
個人事業主に立場が変わり違った視点が必要であることもわかってきた。
それは、会社員時代とは違い、信頼関係をどう構築していくのか?という観点で考えるようになったこと。
個人で活動するということは、会社の名前とか一切頼らず生きるようなもの。個人の力で評判や信頼を得なければならない。一番の評判や信頼を得るための近道は、今、目の前お客さんを大切すること。その際、相手のことを理解することが大事なことから、以前、コミュニケーションをとることの大切さについて書いた(「コミュニケーション能力って何?〜なぜ興味を持ったか?」参照)。もう一つ、自分が持っている能力・価値をどんどん提供していくことも大事。
人によっては、
「値段に見合うだけの価値を提供したらいい」
と考える人がいるように思うが、同じ金額でもそれ以上の価値を提供するということ、人が必要とする解決策を価値を提供できるような人間になるということに結びつく。
そのためにも、
「自分が惜しみなく自分の経験を与える存在である」
こと。
個人的には頂いた金額の10倍の価値を提供できるように意識するようにしている。
例えば、ロルフィング以外に、話の聴き方、問題の整理の仕方、逆境にたった時にどう対峙したらいいか、本の選び方、英語の添削等。
結局、その積み重ねによってお金が後から付いてくる。
そして、信頼関係となる。
Stephen Coveyに「七つの習慣」という本に、信頼関係にも預金口座(信頼残高)というものがあり(考えについては、「第四の習慣 Win Winを考える」を参照)、
- 相手のことを理解すること
- 小さなことを大事にすること
- 期待を明確にすること
- 約束を守ること
- 誠実さを示すこと
- 信頼残高が引き出された時は誠意を持って謝ること
を守ることで信頼残高がたまっていくという。
果たして、自分自身どこまでこれらを守っているかどうか?
私は、
ロルフィングや個人セッションを通じて、
お客さん一人一人自立を促し、「自分の中に答えがあるということ」を手助けすること
を第一に考えている。
今後とも、価値の提供と信頼関係を大事にしつつ一人一人が最終的に自立が促されるような考えを大事にして生きたい。