【R#186】「身体が答えを知っている」〜セッションを通じて伝えていること

テレビ取材・放映が終わり、お問い合わせもひと段落したところだ(詳細は「「金曜プレミアム」への出演を通じた気づき〜楽な姿勢は自分で見つけることができる」参照)。

収録は15〜20分ほどだったのだが、編集後2分半に凝縮。
「自分自身がセッションを通じて伝えたいことが伝わっているのかどうか」
放映されるまで、気になっていた。
改めて、映像を見返すと、テレビ局のスタッフは伝えたいことは理解しており、内容をうまくまとめていただいたと思っている。
本当にフジテレビの番組スタッフには感謝したい。

出川哲朗さんに対して施術を行っているときに
南原清隆さんから
「何をしているのですか?」
と聞かれた。
その時私は、
「筋膜に触れていること」
とともに
「身体は、本来ある場所を分かっている」
「それをあくまでも私は誘導しているにすぎない」
といったことを答えた。

ロルフィングについては、科学的なことを色々と学ぶのだが、
もっとも大事なのは
姿勢が正しい・間違いということをいうために行うのではなく、
「身体が答えを知っている」
ことをクライアントとともに共同作業していくことだ。
どんなに知識が豊富であっても、人間の身体について分かっていないことの方が多い。
しかしながら、解剖学を含め知識を身につけてしまうと、知識に依存し、人間ではなく知識へと視線は移ってしまう。
その結果として、その人や身体にとって必要なことな何か?感覚よりも知識の方に目がいくため、人・身体を見失ってしまう。


大事なのは、感覚・人間が先で、起きたことをあとで知識と照らし合わせて言語化すること。後付けで知識を使うところにポイントがあると思っている。
そこで
「クライアントとの共同作業」
が大切になってくる。
クライアントとコミュニケーションをとりつつ、如何に気づきをもたらすか?
私が、コーチングの延長にロルフィングがあると考えるのは、
コーチングも
「クライアントが答えを知っている」
という姿勢で接するからだ(コーチングについては「「コーチング」のベースとなった本〜「インナーゲーム」」参照)。

その結果として、
「クライアントが、自ずと、本人にとって適切だと思う姿勢を自ずと選択していく」
ことへつながる。
そのようなことから、
安全な場であることが大事であることと同時に、
オープンになること、興味を持つこと、好奇心を持つこと、ある特定の考え方に縛られないこと、楽しむこと、そして仕事を心底エンジョイすること。

施術する側がどのような身体の状態なのか
等が大切になってくる。
「身体が答えを知っている」
は今後とも大事にしていきたい考え方だ。

この記事を書いた人

Hidefumi Otsuka