【R#259】鼻呼吸と口呼吸〜「世の中的には、呼吸をしすぎている人が多い!」

はじめに

みなさん、こんにちは!
東京・渋谷でロルフィング・セッションと栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。

呼吸〜吸う方と吐く方とどちらが楽か?

私が1回目のセッションを始めるときに
「呼吸するときに、吸う方と吐く方とどちらが、やりずらいですか?」
を聞く。

次に
肩、胸の前後、脇の左右を意識させ、
「どこの筋肉で呼吸をしていますか?」
を問いかける。

クライアントは、意外と多くの筋肉を使って「呼吸」をおこなっていることに気づく。

さらにいうと、
「世の中的には、呼吸をしすぎている人が多い!」
のだ。

この事実が意外と知られていない。

呼吸のし過ぎ〜鼻呼吸よりも口呼吸から

1日に摂取する水や食べ物の適正量が決まっているように、呼吸にも理想的な量がある。食べ過ぎが健康に良くないのと同じように、呼吸のし過ぎは、身体に悪影響を及ぼすのだ。

「呼吸」が多いのをどう判断したらいいのか?
例えば、

  • 口呼吸(日常生活・睡眠中)
  • いびきをかく、呼吸が止まる(睡眠中)
  • 呼吸の動きが目で見え、腹の動きよりも胸の動きの方が大きい(安静時)
  • ため息が多い(たまにならばOK、頻繁ならば慢性的な呼吸過多)
  • 自分の呼吸音が聞こえる(安静時)
  • 鼻詰まり、倦怠感、ふらつき、めまい(呼吸過多が原因となる症状)

等があれば「呼吸過多」の可能性が高い。

呼吸のし過ぎ〜鍵は二酸化炭素の濃度にあり

人間は、酸素を吸って、二酸化炭素を吐き出すことを、1日25,000回、繰り返す。身体には、酸素は必要だが、たくさん取り込まれればいいわけではない。そもそも、血中で酸素を血流に運ぶのはヘモグロビン。血液から各組織や筋肉に酸素を放出するためには、血流に二酸化炭素があるときだけなのだ。呼吸を多くすると、血中の二酸化炭素が余計に放出され、血中濃度が低くなってしまう(これを発見者に因んで「ボーア効果」と呼ばれている)。

二酸化炭素が低すぎると、酸素が十分に身体に供給されず、身体がうまく働かなくなってしまうのだ。
二酸化炭素は他に、血液の酸性度(pH)を調整する役割を持っている。血液のpH値は7.365だが、この値から少しでもずれると身体に負担がかかる。

例えば、血液が正常値よりもアルカリ性になると、二酸化炭素を増やして酸性の方向へ戻すため、呼吸が少なくなる。一方で、血液が酸性に傾く(なんと!加工食品を食べると酸性に傾く)と、二酸化炭素を体外に出すために呼吸が多くなる。

呼吸過多の一番簡単な解決方法は、口呼吸から鼻呼吸にすることだ。そのことで、呼吸のし過ぎを予防することができる。

ジェームズ・レスターさんの「BREATH:呼吸の科学」には、面白い実験が紹介されている。

ネスターさんは、肺炎と気管支炎に悩んでいたこともあり、医師から呼吸のクラスを勧められる。そこで、ネスターさんは、ある実験を行う。左右の鼻腔を「シリコン栓」で塞ぐ人体実験をご自身で行う。

驚くべきことに、いびきが一晩数秒だったのが、一晩4時間に変化、無呼吸症状、ストレスも過多、自律神経も不調、睡眠不足等、様々な症状が出たのだ。

このように口呼吸には様々な弊害があり、鼻呼吸を行うことがすごく大事になる。

ロルフィングでの呼吸の改善

そして、ロルフィングでは、1回目に呼吸というのはどういうものか?
セッションを通じて体感いただける内容になっている。

さらに、疲労しない筋肉を中心に整えていくため、身体が疲れることなく呼吸に集中できるようになる。

最後に、横隔膜も動くようになるので、健康に必要な内臓も動けるようになるのだ。
そして、内臓が動くようになると、身体感覚も使える準備が整った感覚を掴める。

まとめ

今回は口呼吸と鼻呼吸、呼吸のし過ぎに関して、情報をシェアさせていただいた。
少しでも、この投稿が役に立てれば幸いです。

この記事を書いた人

Hidefumi Otsuka