【R#277】筋膜とは?〜整えることの意味、経絡、中心軸

はじめに

こんにちは!東京・渋谷でロルフィング・セッションと脳科学から栄養・睡眠・運動やタロットカウンセリングを提供している大塚英文です。

整体との違いは「筋膜」

私は、2015年6月から、ロルフィングのセッションを提供している。かつて「整体・マッサージとの違い〜症状か構造か?」に、整体との違いについてまとめたが、整体との違いは「筋膜」へアプローチするところにあるとまとめた。

筋膜と心的トラウマ〜言葉を使わないカウンセリング〜」では、筋膜の中に、心理的な外傷(心的トラウマ)が溜まっている可能性があり、緊張を解放することで、カウンセリング(コーチング)と同じような効果が期待できることも書いた。

今回は、筋膜とは何か?という視点からブログをまとめたい。

「筋膜」とは何か?

筋膜を英語でFasciaというが、ラテン語で「結びつける」という意味を持つ。筋膜は、一種の結合組織(物理的に組織や臓器を結びつける組織)で身体全体の蛋白質の25%を占める(コラーゲンやエラスチンが代表例)。

結合組織には、骨、軟骨、血液等も含まれ、生きている細胞(線維芽細胞)によって結合組織は作られる。

筋膜は、筋肉同士、内臓の細胞同士をつなげる「のり」の役割を果たす。すべての神経、筋、血管、臓器、骨、腱は、筋膜で覆われており、
1)構造のサポート、保護
2)外部の衝撃から身を守る
役割を果たす。

筋膜の面白さは、身体が答えを知っているかのように、筋膜がうまく体内で配置されているのだ。

「筋膜」は答えを知っている

なぜ、筋膜が姿勢において重要かというと、身体の内部は筋膜によって繋がっており、つながりを通じて、姿勢が整うからだ。実際、筋膜は、勝手に自分が動きたい方向に動く(身体は答えを知っている)側面がある。そこで、ロルフィングでは、筋膜へアプローチする際に、筋膜が動くのをじっと待って、動き出したら、そこの方向に動くことを心がける。そのことで、何と姿勢が整うのだ。

いわば、身体が答えを知っているかのように。

筋膜の特徴は、物質は通さないが、電気を通す。物質を通さない特徴により、水、空気、血液、膿、電気など、ほとんどのものが筋膜を滑っていくことができる。

「筋膜」と「経絡」との関係

興味深いことに、筋膜は鍼灸の経絡との関係が注目されている。ダニエル・キーオンの「閃めく経絡(ひらめくけいらく)―現代医学のミステリーに鍼灸の“サイエンス”が挑む!」には、発生学と「筋膜」から東洋医学の経絡について取り上げられている。

「筋膜」と「経絡」には共通点があり、キーオンは、筋膜こそ、経絡の実体を表しているのではないかと同書で語っている。そう考えると、筋膜を整えることで経絡も整うのではないか、といった魅力的な仮説も成り立つ。実際、この考えを一つのヒントとして、ロルファーの佐藤博紀さんが開発したIMAC(筋肉の可動域を使って)を使って、どの経絡が滞っているのかも理解できる。

「筋膜」を整えることで「中心軸」が整う

ロルフィングの10回を順番に整えていくと(毎回テーマが違う)、経絡も整っていき、最終的に、中心軸が整っていく。中心軸とは、重力の中で自分の身体を自由に使えることだ。もちろん、肩こりや腰痛の改善が期待ができるが、自分がどの方向に向かっているのか、教えてくれる感覚で、自分軸で生きるような感覚が得られるのだ。

まとめ

今回は、筋膜とは何か?から始まり、経絡や中心軸を中心にまとめさせていただいた。
ロルフィングの体験セッションも承っていますので、ご興味のある方は、お越しくださいね!

 

この記事を書いた人

Hidefumi Otsuka