はじめに
東京・渋谷でロルフィング・セッションと脳科学から栄養・睡眠・マインドの脳活(脳科学活用)講座を提供している大塚英文です。
お陰様で、ロルフィング・セッションを提供するようになってから10年目を迎えた。今回は、ロルフィングはコーチングの延長と考えているが、その理由についてまとめたい。
コミュニケーション・スキルを磨くための模索
20代のほとんどを研究機関(大学院)で過ごし、ようやく30代に入り、民間会社に就職した。数年経った時に、周囲の人たちと仕事をしていく上で、
「コミュニケーション・スキルが重要だよ」
「コミュニケーション能力を磨きましょう!」
と上司や同僚から言われるようになった。
そうはいうものの、民間会社で求められる「コミュニケーション・スキル」って具体的に何か?当時、今一、ピンとこなかった。そうはいうものの、周囲から言われるから、意識せざるを得ない。そう意識していると、コミュニケーションの能力を磨く、チャンスが訪れることだ。
私自身、読書が好きなため、コミュニケーション・スキルを磨けるような本を多数手にとって読んでいた。一環として、速読術に興味を持った時期があった。
フォトリーディング(速読術)との出会い
色々と調べていくうちに、写真を撮るように速読できる術=フォト(Photo)リーディング(Reading)の術が日本で学べることを発見。インターネットで検索した結果、講座があることがわかった。
2008年9月13日と9月14日の2日間、速読術のフォトリーディングをジーニアス・ブレーンで受講した。
何と!2日間で10万円もする講座!
フォトリーディングを開発したのはポール・シーリィ(「あなたもいままでの10倍速く本が読める」参照)。
フォトリーディングの講座の面白かったのは、講座の7割が「マインドブロック外し」に費やしたところだった。
「マインドブロック外し?何?」
って一瞬疑問に思うのだが、フォト・リーディングの読み方は奇想天外な方法で行うのだ。
ほとんどの人は、文字を追って読むという固定概念があるが、その概念を外さなければ、フォトリーディングの手法が使えない。
その概念を外す=マインドを外す=マインドブロック外し
が行われるのだ。
速読術からNLPとCTIのコーチングへ
そして、マインド・ブロック外しに神経言語プログラミング(Neurolinguistic Programming、NLP)が使われているのだ。
実は、NLPは、コミュニケーション・スキルを磨くための実践的な方法が満載なメソッドなのだ。
しかも、NLPはコミュニケーションのみならず、自己肯定感。自己受容感、セルフ・イメージをあげるのに役立つことがわかり、ジーニアス・ブレーンの関連会社であるNLP-JAPANラーニングセンターのNLPプラクティショナーコースを2008年10月に受講することを決める(NLPについて詳しく知りたい方は「はじめてのNLP超入門」をご参照ください)。
受講生との出会いを通じて、もう一つのCTIジャパンの「コー・アクティブ・コーチング」の基礎・応用コースにも出会う(CTIジャパンの提供する「コー・アクティブ・コーチング」については「コーチング・バイブル(第4版): 人の潜在力を引き出す協働的コミュニケーション」参照)
最終的に、2009年6月にNLPマスター・プラクティショナーコース、2009年12月にCTI・コ・アクティブ・コーチングの応用コースを終了。NLPとコーチングの2つのスキルは、ロルフィングのセッションでコミュニケーションを取るときに大いに役立っている。
コーチングとは何か?〜テニスから生まれた考え方
コーチングは、0の状態にあった人をプラスの方向へ変える、モティベーションを上げる、と考えていいが、
私は、行動ではなく、その人が大切にしている価値観に目を向け、変化させると自ずと行動が変わる。
そのようなことを手助けするのがコーチングだと思っている。
この考えは、プロのテニス・コーチから生まれた考え方で、「「コーチング」のベースとなった本〜「インナーゲーム」」に書いたのでもし興味があったらチェックしてください。
NLPとコーチングの違いをざっくり言うと、
1)コーチングは、右脳を使い、大枠でBEINGとDOINGを見ていく方法
2)NLPは、左脳を使って、細部にBEINGとDOINGを見ていく方法
と考えてもいい。
余談だが、
タロット・カードはコーチングとNLPの2つの要素が入っているので、その面白さを機会を見つけて、伝えている。
コーチングとNLPは相補関係にあり、2つを学ぶことでコミュニケーションスキルが磨けると思う。
どちらかというと、私はコーチングの方が面白いと思っているが・・・。
ロルフィングとコーチングはどう繋がるか?
さて、
「ロルフィングとコーチングがどのようなつながりがあるのか?」
だが、大いにある。
「「楽な姿勢」を一緒になって見つける:一人一人答えが違う」に書いたが、ロルフィングは、身体の筋膜に触れることで、自然と身体が本来の場所に向かって動き出す。施術者のロルファーはあくまでも相手が変化するのを待ち、ガイドする役だ。結果として、自分で「楽な姿勢」は何か見つけていく。
コーチングもBEING=価値観に触れていくことで自ずと方向性(DOING=行為)が決まっていくので、ロルフィングに近い。しかも、それを言語を介さずに、身体を通じて行うことができる。
私が、コーチングの延長=ロルフィングを考えているのは、このような理由があるからだ。
実際、ロルフィング10回を終えたあと、いままで決断できない人が、突然決断すると言ったことに何度か体験したが、考えられるのは「楽な姿勢」=「価値観」ということだ。
まとめ
今回は、ロルフィングはコーチングの延長上にあると考えている理由についてまとめさせていただいた。
ロルフィング・セッションに向いている人は、自分の価値観を言語化するのは難しいが、是非とも価値観を知りたい。それを身体の姿勢を通じて、価値観を知る人なのだろう。
ロルフィング・セッションについては随時募集中です。もしご興味がありましたら、是非ともお越しください!