【R#205】IMAC(8)〜EROM〜西洋医学(分子栄養学)と東洋医学(経絡)のアプローチを取り入れた1年だった

2020年1月に入り約3週間が過ぎた。

年末年始は「身体の学校・ZERO塾」の資料作りに追われており、昨年(2019年)を振り返ることができずに過ぎていった。目処が立ったので、昨年から今年にかけての気づきについて書きたい。
2015年6月の開業以来、
「一人一人ができるだけ薬に頼らないために、どのような知識や経験を身につけていったらいいのか?」
ボディワークや分子栄養学を学ぶ1年になった。

昨年(2019年)を振り返っても、
1)リーキーガット症候群への対応のための血液検査(分子栄養学に基づく「栄養分析プログラム」(25OHビタミンD検査を含む)の検査+有機酸検査)とサプリを取り入れた生活をしたこと。
2)腸の炎症は、喉の治療をするといい、ということで耳鼻咽喉科に通って「上咽頭炎」の治療を行なったこと。
3)筋肉の可動域と経絡との関係で身体を見る技術を習得(IMACの活用)。経絡別に可動域を調べ、お客さんに情報提供したこと。
の3つの新たな取り組みを行なった。

1つ目のリーキーガット症候群について。
リーキーガット症候群とは、腸(「ガット」は腸)に穴が開き、消化物が漏れて(「リーキー」は「漏れ」)体内に入っていく症状全般を示す言葉(実は病気ではない!)。これによって慢性病、アレルギーなどの自己免疫疾患、ガンや糖尿病等につながっていくらしい。
リーキーガット症候群は、抗生物質、避妊用ピル、ステロイド、制酸薬(胃酸を抑える薬)等の薬によって腸内環境(腸内細菌を含め)が荒れることで起こる。
腸の修復は、トンプソン真理子さんの「リーキーガット症候群:あなたのその不調の原因は「腸の漏れ」にあった」を参考にしている。

例えば、骨ごと煮込んだスープ(骨入りスープ)、MCTオイルを含めたココナッツ食品、良い油(オリーブオイル、グラスフェッドバター)、非加熱のはちみつと果物等(詳しくは「リーキーガット症候群への対処:腸の働きに努めるためにどのような工夫をしているのか?」にご紹介させていただいた)。

それに加えて、最近「天然ペプチド・スープ・スープ」の粉をお湯に解いで補食。妻に簡単に腸内を整える方法を紹介いただいたので、食間に重宝している。

2つ目は、上咽頭炎の治療について(詳しくは、堀田修「つらい不調が続いたら・慢性上咽頭炎を治しなさい」をご参照ください)。
2019年7月23日に、東京ボイスクリニック品川の耳鼻いんとう科に伺い「上咽頭炎」を診断されてから6ヶ月(診断された時の模様については「慢性上咽頭炎とは?〜上咽頭炎によって身体の影響?アレルギー、腎炎、腸炎との関係等」参照)。
上咽頭に消炎剤(塩化亜鉛)を直接塗布するBスポット療法(又はEAT療法ともいう)を行うため、通院。
定期的に通い、通算33回目を迎えた(2020年1月16日現在)。

通常、Bスポット療法は最低3〜6ヶ月かかるので、辛抱強く通うしかないらしい。
最初に治療を受けた頃は、出血と2、3日痛みが続いた。やがて、出血量が減少。
今年(2020年)に入り、ほぼ出血がなくなり、痛みも2時間以内に治るようになった。
素晴らしいことに、冬の乾燥の時期に悩んでいたアトピー性皮膚炎がだいぶ楽になった。
考えてみると、口から肛門の途中に喉と腸がある。上咽頭炎が寛解すると、腸内の炎症も治る可能性が高い。
サプリの効果を上げていくためにも、腸内の環境を整えることが大事。リーキーガット症候群と上咽頭炎の治療は継続的に行っていければと考えている。

3つ目は、身体の関節の可動域をチェックすることで、経絡・内臓・筋肉の状態を調べる方法(IMAC)について。
年始早々(2020年1月4日)日帰りで大阪へ。
尊敬する在阪ロルファーの佐藤博紀さん(以下ヒロさん)に最新の手法を学んだ。

可動域を筋肉だけではなく、筋膜、内臓や経絡等から見ていく手法(IMACと呼ぶ)は、ボディワークを行う上でBEFORE/AFTERの評価がしやすい。
札幌在住の風の音の治療院・安部雅道先生が提供している「からだの学校【東洋医学】@Kei.K Aroma Studio(神奈川)」(開催は、Kei.K Aroma Studio)の講座(講座は全6日間)に通うことで、東洋医学の使い方が理解できるようになった。
更に、今年(2020年)から発展させ、ツボを磁石や指で刺激するセルフ・ケアを学んだ。

そこで、年初からお越しいただいているお客さんに対して、奇形八脈、十二経絡を調べるようになった。
そして、滞りがある経絡に対応する宗穴と原穴に磁石や指を置く。
びっくりしたことに、ロルフィングの筋膜へのアプローチをしなくても、可動域が改善していくケースがあった。

セルフケアとして、お灸を宗穴と原穴に置くことを伝え始めたが、
「良くなったよ!」
「睡眠がとりやすくなった!」
といった感想をいただいている。
今まで直感に頼ることが多かったロルフィング・セッションに変化が出てくる。経絡から、どの内臓に問題があるのか、食事をどのように改善したらいいのか、東洋医学から少しずつ踏み込んでいけている感覚がある。

今年は、西洋と東洋の双方からセルフ・ケアを伝えられるロルフィングセッションを提供して参ります。体験セッションも行っていますので、ご興味がありましたら、ぜひお越しください。

この記事を書いた人

Hidefumi Otsuka