【R#302】左右のバランスが整った+重心が前に感じられるようになった〜相本幸子さん・体験記③

はじめに

東京・渋谷でロルフィング・セッションと脳科学から栄養・睡眠・マインドの脳活(脳科学活用)講座を提供している大塚英文です。

私は、2015年6月から、ロルフィングのセッションを提供している。「筋膜」へアプローチすることで、身体の姿勢が整えていくのだが、身体の動きもそれに連動して良くなることだ。今回は、新たなロルフィングの体験記を紹介したい。

今回、ご協力いただいたのは、フリー・アナウンサーの相本幸子さん。お越しいただく前に、風邪をひき、その結果、左右のかたのバランスが崩れ、呼吸も浅くなってしまったそうだ。本来ならば、風邪によって身体は調整され、整う傾向にあるのだが、場合によっては、このようなケースがあるので、その場合には、呼吸を整えることを第一に、他に何か要因がないか調べるようにしている。

胃と呼吸を整えるセッション

私は、ロルファーさんの佐藤博紀さんが開発したIMACを使って、東洋医学的にどの経絡(奇形八脈と正経12脈)に滞りがあるのか?チェックしてみたところ、胃経に問題があることが判明。胃の経絡を整え、胃の内臓の位置を整えるところからスタート。相本さんに胃に問題はないか?を聞いたら、風邪によって胃の消化が不良を起こしていることもわかった。

その後、ロルフィングの第1回のセッションで行う「呼吸」を中心に、呼吸筋(横隔膜、肋骨筋)の筋膜を広げるアプローチをとった。最終的に、

左右の肩のバランスが、相本さんからみて、右が上、左が下だったのに、水平の位置へ。

重心がかかと、後ろに傾いていた姿勢が、前へ、つま先とかかとを感じられる姿勢へと変化した。

足の重心が意味すること〜視覚・聴覚のバランスを整えること

実は、つま先と踵が意識できるようになると、視覚と聴覚の使い分けも身体感覚として、理解が深まる。というのも「目」を使うと、つま先「耳」を使うと、踵重心になりやすいからだ。

3 system in the posture 2

それは、顔の中の目と耳の位置を見るとわかる。目は顔の前、(目に比べ)耳は顔の後にあるため、その影響を受ける。逆に、
「つま先、踵のどっちがより多く使っているのか?」が理解できるようになると、バランス良く五感が使えるようになっていくのだ。

今回の相本さんのケースだと、聴覚を使うケースが強く、視覚が弱いため、施術する前の姿勢になっていることが想像できる。実際、アナウンサーの仕事として、原稿を読む、周囲の話を聞くために聴覚を使う機会が多く、なかなか視覚を意識することが少ないと本人の弁。周辺視野や周囲のことを見ることで、改善できるので、その点をアドバイスさせていただいた。

まとめ

今回は、相本さんの体験記を中心にご紹介させていただいた。

少しでも、この投稿が役立つことを願っています。

 

この記事を書いた人

Hidefumi Otsuka