ロルフィングのPhase Iトレーニングも最終週に突入。無事3週間の日程を終えた。また、翌日の土曜日に最終面談が行われたが、これも無事にパス。いよいよ10月6日(月)からめでたく、再度ミュンヘンで始まるPhase IIに臨むことができるようになった。
ロルフィングの過去のトレーニング及び経緯については、下記にまとめた。
【RolfingコラムVol.4】 Training Phase I〜「手放すこと」と初日
【RolfingコラムVol.5】 Training Phase I〜1週目を終えて
【RolfingコラムVol.6】 Training Phase I〜2週目を終えて
Phase Iトレーニングの3週目はTouch。
ロルフィングは施術者の身体(主に手)を使って筋膜に働きかけることで身体を調整していく。その中で重要となるのは、重力。考えてみれば、どんな状況であれ、必ず重力はある。身体が重力に逆らわないようにするためにはどうしたらいいのか?また筋肉、骨や筋膜をどう調えたら重力に逆らうことがなく、逆に利用することで自ずと調整がきく身体になっていくのか?そういった点に注目し、行っていく。
そのためには、施術者の身体もしっかりと調整され、余計な緊張が手や腕に入らないように心がける必要がある。そのために、1週目の歩き方(movement)、そして2週目の身体を触れるために、どのように身体は作られているのか(解剖学)があったのだと思う。
そして、3週目の今回は、施術者の身体が整ったことを前提にどのように相手の身体に働きかけたらいいのか?がトレーニングの中心となった。具体的には、施術者の身体に力を抜くにはどうしたらいいのか?そして、緊張を抜いた上で、重力という見えない力を使って施術を受ける側に施術を施すのか?その点様々な身体の部位(脚、腿、股関節、骨盤、肋骨、腕、肩、首、口、鼻、頭)にどういった技術で向き合うのか?非常に細かさが求められた。
興味深かったのは、施術者の身体を調えるときに、足をしっかりと地面につき、土台を作った上で、上半身の頭と背筋を伸ばしていき、楽な姿勢にもっていくためにどうしたらいいのか?という点で注意を受けることが多かったこと。そのためにPhase Iの1週目にMovementで、いろいろなエクササイズを行ったのだが、実際は施術を施していくときに先生から改善点の提案を受けながら、身体で覚えていくという状態だった。
また先生が教えるときに、押し付けることがなく、こういった提案があるんだけど、どうかな?試してみるかな?またこういった話があるんだけど、意味がわかるかな?といった言葉遣いが多く、ロルフィングの技術のみならず言葉の使い方も学ぶことが多かった。
Phase Iの3週間がこのようにして無事終えることが出来たが、各週の最後で面談が行われた結果が最終的に書面という形で入手できた。思った以上に細かくフィードバックをいただいたのだが、項目として面白かったのは、「分からなかったときに助けを求めていたのか?」「周囲の人たちと協力していったのか?」「質問やディスカッションに積極的に参加したのか?」等。各週10項目全30項目が5段階で評価されていた。そのうえで、最終的には、Phase IIへ移ることに同意するかどうかについての記載もあった(もちろん、各週ともOKが出た)。
翌日、最終評価の面談に臨んだ。6人の先生以外の評価委員会というのがあり、その人から最終レビューが行われ、昨日の書面を含めて勘案した上で、問題なくPhase IIに進むことが出来た。10月6日(月)から開始するPhase IIに臨む予定だ。今まではIntroductionであったが、Phase IIでは実際に10回の施術をどう相手に施すのか?8週間の濃密なトレーニングとなる。
ロルフィングとヨガを教えている先生が担当となるので、ヨガへの応用も学べて非常に意義の高いものになりそう。オクトーバーフェストの終わりあたりにミュンヘンに戻ってくるのが楽しみだ。