久々にロルフィングについて書きたいと思う。
ロルフィングのPhase IIトレーニングを終了してから約4週間。Phase IIIのトレーニングが行われるのがミュンヘンで2015年2月2日。Phase IIとPhase IIIとの間にメンタリングセッション2回(Phase IIIのトレーニングの開始前まで)とMid Term Report(中間レポート、提出期限:2014年12月31日)の提出が求められている。メンタリングセッションについては英国で2度体験、本ブログでもその体験談を書いた(【RolfingコラムVol.47】、【RolfingコラムVol.48】参照)。
Mid Term Reportはブエノスアイレスに入ってから準備を始め、スクレまでの2週間半かけて書き上げた。Mid Term Reportは、生徒同士によりRolfingを受けた又は与えた体験についてそれぞれ1,000 words、ロルフィングの10回セッションについて4,000〜5,000 words以内でまとめることであった。自分のロルフィングへの理解につながったというのは言うまでもないが、旅のブログと並行して書いていくのに時間を捻出するのに苦労した。いずれにしても、第一回目のドラフトを提出できてよかった。
改めてロルフィングを受けて感じることは、自分の身体というものをより理解できるようになったこと。左側の内耳感覚(平衡感覚といってもいい)が強いことが影響して、首こりや肩こりが起こることや、身体の中でどこに力が入っているのか?ヨガを練習している時に比べてより理解がすすんだことだった。
現在(2014年12月24日)、南米の旅もアンデス山脈に入り、連日3,500m〜4,500m近辺での移動が続いている。今回の旅で、身体の変化について興味深いことに気づいたので書きたいと思う。
だいたい高山病は15人いれば2-3人はかかるといわれている。自分自身も軽い高山病をウユニ塩湖で宿泊した1日目のホテル(標高が約4,000m)で感じた。若干強い頭痛で耳のこめかみ付近が痛く感じていた。顔の筋膜に緊張が強かったので、ひょっとして、ロルフィングの手技が役立つのではないかと思い、試してみることにした。
ロルフィングの10回セッションのうち7回目がちょうど顔と頭の施術に相当する(7回目のセッションについては【RolfingコラムVol.32】を参照)。そこで、自分自身に顔の筋膜を緩めるような施術を行い、どういった変化が起きるか?みてみることにした。頭の頂上から首付近まで緩めた結果、特に目の近辺がよかったのか、すっかりと頭痛が取れ頭痛もかなり軽減された。
自分自身に役立ったので、高山病で横たわっている旅仲間の3人ほど施術を行ったのだが、いずれも顔と頭の筋膜の緊張があったことに気づいた。急場凌ぎだと思うが施術を行いことによって、びっくりするくらい回復していった。
高山病以外にもアルゼンチンのサルタ市で乗馬を体験した時のこと。馬から降りるときに足を挫き、怪我をした。これもロルフィングが役立つのではないかと思い、その周辺の筋膜の緊張を解いていった。これも驚くべき効果があり、数日のうちに痛みがとれていった。
ロルフィングの手技は自分の身体への理解のみならず、旅中に怪我したとしても回復するのに助けてくれる。改めて、この手技の凄さに驚いた。これからも、道中いろいろとあるかもしれないが、時々ロルフィングの手技を見返しながら旅を続けていきたいと思う。