Phase III(1)〜開始前とMidterm paperの受理

ロルフィングについて久々に触れたいと思う。次回のロルフィングのトレーニングまで残り1週間を切った(ドイツへの出発日は2015年1月30日、トレーニング開始は2015年2月2日)。3段階からなるトレーニングも、最終段階となるPhase III。Phase IIが終わってから2か月ちょっとと間隔が非常に狭く、かつPhase IIとPhase IIIの間にMid term paperの宿題もあることから、世界一周の間、時間を捻出するのが大変だった。

本ブログでも触れたように、Mid Term Reportはブエノスアイレスに入ってから準備を始め、スクレまでの2週間半かけて書き上げた(「Mid term paperと高山病〜南米の旅の途中で宿題を終える」参照)。Mid term paperは、生徒同士によりRolfingを受けた、または与えた体験についてそれぞれ1,000 words、ロルフィングの10回セッションについて4,000〜5,000 words以内でまとめることであった。

本paperを提出したのが2014年12月19日。その結果が2015年1月25日に届いた。結果は受理(合格)。書き直しの必要がなく安心した。もちろん、これから先も引き続き勉強の必要があり、Giovanni先生のコメントには、今後どの点を改善していったらいいのか?についての記述もあった。

Phase IIIは、2人のクライアントを担当して、10回シリーズを通じてどのようにクライアントが成長していくのかを見守ることにもなる。自分がどのように成長していくのか?も楽しみだが、一緒に学んだ仲間(私を含め8人)に加えて、新たにメキシコとシンガポールから2人が参加することになる。合計10人がどのように成長して卒業を迎えるのかが楽しみだ。

Phase IIIに臨むにあたって、目標にしたいことがある。

  • 1)Tom MyersのAnatomy Trainsを読み終えること(現在40%近く読み終えている)
  • 2)解剖学の筋肉の名前を必要最小限覚えること(日本で解剖学についてまとまったカードを購入)

ミュンヘンの学校に通うときにはバスを使うことになる。バスでの通学時間が約20分なので、その時間を勉強に充てたいと思う。

Rolfingについて気づいたことは、引き続き本ブログでも取り上げていく予定だ。あと1週間以内でトレーニングも始まるので、ぜひ楽しみにしていたいと思う。

2026年8月の注記

Phase IIIに臨むにあたって立てた目標は、どちらも解剖学だった。Anatomy Trainsを読み終えること、筋肉の名前を必要最小限覚えること。バスでの通学20分を、そのための時間に充てようとしている。知識の量を増やす方向を向いていた。

この4か月後、方向がずれ始める。2015年5月26日、大阪でロルファーの佐藤博紀さん(以下ヒロさん)と初めて会い、その場でソースポイントセラピー(SPT)のセッションを受けた。ほとんど手を触れず、施術者が良くしようと力を加えるわけでもないのに、身体が自ずと整っていく。解剖学の知識を積み上げる計画とは、まったく別の方向にあるものだった(「ソースポイントセラピー──14日間・5年にわたるトレーニングの総まとめ」参照)。

ヒロさんのセミナーには、その後2016年から2021年にかけても通った。後にIMAC(Integrative Movement Assessment & Conditioning)として体系化されていく内容で、可動域評価から全身の繋がりを見る方法である。解剖学が身体の使い方と結びつく道筋が、そこにはあった。ただし、同じ人からSPTも学んでいる。知識を精緻にする方向と、委ねる方向を、同時に受け取っていたことになる。

10年以上経って分かったのは、決め手は知識ではなく経験だったということだ。セッションの数、日々のヨガの練習、そして最近始めた柔術の練習。それらを通じて、一つ一つの構造が自分の中でイメージとして立ち上がってくる。本で覚えた名前が、手の下で起きていることと結びつくまでには、繰り返すしかない時間がある。

2016年に東京で、Sharonから聞いた話を思い出す。彼女はIdaに解剖学と生理学の教科書を取り上げられ、感覚を頼りにセッションを積み重ねた。当時この話を聞いたときは、極端な教育だと思った。今は、その気持ちがよく分かる。教科書があると、身体ではなく教科書のほうを見てしまう。

知識を増やす方向から、受け取り方を変える方向へ。2025年のアドバンスト・トレーニングでSomatic Sensorium——感覚器官を総動員して身体を聴く——が中心に置かれ、Bob Schreiのソースポイントセラピーがエネルギーワークの一例として扱われたとき、それらは既に手の中にあるものとして受け取れた。10年前に大阪で始まっていたからである。

そしてPhase IIIそのものについて。この記事に書いた期待は、2人のクライアントを10回シリーズで担当し、その成長を見守るというものだった。実際に受けている最中に学んだのは、そこではなかったように思う。手順を信じること。心を落ち着かせること。決まった順序に沿って、8週間で20回のセッションを進めていく。何が起きるか分からないまま次の回へ進むとき、支えになるのは手順があるという事実と、自分が落ち着いていられるかどうかだった。

この記事を書いた人

Hidefumi Otsuka