Phase II(33)〜Mid term paperと高山病〜南米の旅の途中で宿題を終える

久々にロルフィングについて書きたいと思う。

ロルフィングのPhase IIトレーニングを終了してから約4週間。Phase IIIのトレーニングが行われるのがミュンヘンで2015年2月2日。Phase IIとPhase IIIの間に、メンタリングセッション2回(Phase IIIのトレーニングの開始前まで)とMid Term Report(中間レポート、提出期限:2014年12月31日)の提出が求められている。メンタリングセッションについては英国で2度体験し、本ブログでもその体験談を書いた(「英国での体験(1)」「英国での体験(2)」参照)。

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Mid Term Reportはブエノスアイレスに入ってから準備を始め、スクレまでの2週間半かけて書き上げた。Mid Term Reportは、生徒同士によりRolfingを受けた、または与えた体験についてそれぞれ1,000 words、ロルフィングの10回セッションについて4,000〜5,000 words以内でまとめることであった。

自分のロルフィングへの理解につながったというのは言うまでもないが、旅のブログと並行して書いていくのに時間を捻出するのに苦労した。いずれにしても、第一回目のドラフトを提出できてよかった。

改めてロルフィングを受けて感じることは、自分の身体というものをより理解できるようになったこと。左側の内耳感覚(平衡感覚といってもいい)が強いことが影響して首こりや肩こりが起こることや、身体の中でどこに力が入っているのか?が、ヨガを練習している時に比べてより理解が進んだことだった。

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現在(2014年12月24日)、南米の旅もアンデス山脈に入り、連日3,500m〜4,500m近辺での移動が続いている。今回の旅で、身体の変化について興味深いことに気づいたので書きたいと思う。

だいたい高山病は15人いれば2〜3人はかかるといわれている。自分自身も軽い高山病を、ウユニ塩湖で宿泊した1日目のホテル(標高が約4,000m)で感じた。若干強い頭痛で、耳のこめかみ付近が痛く感じていた。顔の筋膜に緊張が強かったので、ひょっとしてロルフィングの手技が役立つのではないかと思い、試してみることにした。

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ロルフィングの10回セッションのうち7回目がちょうど顔と頭の施術に相当する(「セッション7:頭・顔」参照)。そこで、自分自身に顔の筋膜を緩めるような施術を行い、どういった変化が起きるか?をみてみることにした。頭の頂上から首付近まで緩めた結果、特に目の近辺がよかったのか、頭痛がかなり軽減された。

自分自身に役立ったので、高山病で横たわっている旅仲間3人ほどに施術を行ったのだが、いずれも顔と頭の筋膜に緊張があったことに気づいた。急場凌ぎだと思うが、施術を行うことによって、びっくりするくらい回復していった。

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高山病以外にも、アルゼンチンのサルタ市で乗馬を体験した時のこと。馬から降りるときに足を挫き、怪我をした。これもロルフィングが役立つのではないかと思い、その周辺の筋膜の緊張を解いていった。これも驚くべき効果があり、数日のうちに痛みがとれていった。

ロルフィングの手技は自分の身体への理解のみならず、旅中に怪我をしたとしても回復するのに助けてくれる。改めて、この手技の凄さに驚いた。これからも道中いろいろとあるかもしれないが、時々ロルフィングの手技を見返しながら旅を続けていきたいと思う。

2026年8月の注記

ここで起きているのは、10回シリーズの手順から手技を1つだけ取り出して、その外で使ったという出来事である。ウユニ塩湖の標高約4,000mのホテルで、頭痛と顔面の筋膜の緊張に対し、セッション7に相当する施術を自分に行った。効いたので、高山病で横たわっていた旅仲間3人にも行った。前の6回もなく、後の3回もなく、相手は初対面で、その場かぎりである。

Ida Rolfの教えでは、セッション7はそういう位置にはない。セッション1〜6はセッション7を行うために積み重ねられ、セッション7で行ったことをセッション8〜10で統合していく。10回シリーズの中心に置かれた回であって、単独で成立するようには設計されていない。2017年1月にシアトルでSharon Wheelerから聞いた説明である(「Cranio Work – Sharon Wheeler(1)〜セッション7を効率よく行うための手技として」参照)。トレーニングを終えた直後の南米で、その中心にある回を、構造から切り離して使っていたことになる。

そのシアトルのワークショップは、セッション7を効率よく行うための手技として組まれていた。Sharonは、左右のバランスが崩れている人や、肩こりでAO関節に問題を抱えている人に有用だと述べている。2014年のこの記事に書かれているのは、まさにその2つである。

左側の内耳感覚が強いことが首こり・肩こりを起こしていること。そして、頭の頂上から首付近まで緩めることで頭痛が軽減したこと。3年後に受けることになるワークショップの適応が、症状の側からすでに記録されていた。

この施術が旅の途中で起きたことには、意味がある。世界一周の本当の動機は、薬に頼らない医療の現場を自分の目で見ることだった(「世界一周Gateway──26カ国・65都市の旅が認識のOSを変えた」参照)。11年後の現在から見ると、この記事はその動機が最初に反転した地点にあたる。見に行くはずだった場所で、施術する側に回っている。教室の外で手技が初めて使われたのは、Phase IIIの前の、南米の高地だった。

この記事を書いた人

Hidefumi Otsuka