【R#118】世界の医療を見て回って取得したロルフィングとは?

2015年8月29日(土)、健康分野で幅広く活動するSKIPという団体で、ロルフィングについて話す機会があった。2015年6月22日、金沢で3回講演して以来、今回が4度目になる。
SKIPのHPによると、
「100年後の子供たちの健康をまもる」という理念の基、『食、美容、健康分野の専門家をお招きしての交流会』や『健康に関するセミナー』、『農業を通した食育』と健康分野で幅広く活動
しているとのこと。そして、最近一般社団法人として登記された。SKIPの中島さん、関田さん、山井さんと出会ったのは、小室さんが主宰する、Knowledge Commons。私が当時製薬業界について初めて講師として登壇した2011年、講演を聴講していただけた(本講演の内容については【製薬業界を知ろう】参照)。それ以来彼らと交流が続いていた。テーマがロルフィングと健康関連という縁もあり、以前より世界一周から戻ってきた後に一度講演を是非!ということで今回実現した。
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講演の場所は、秋葉原駅から歩いて3分ほどのTokyo Times Towerの31階のラウンジ。SKIPメンバーの知り合いのマンションの一室を借りることができて、参加者もスタッフあわせて20人前後。夜景のビューが素晴らしい一室だった。
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ロビーに午後6時半到着。午後6時40分から、管理栄養士による添加物が一切入っていないお弁当が配布。非常に美味しい食事をいただくことができた。
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午後7時15分頃、講演会を開始。午後9時30分頃まで体験を含め約2時間お話しすることができた。以下、話した内容を3つのアジェンダを中心に紹介したい。
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自己紹介では、製薬及び関連する業界に11年近く在籍したのち、やりつくした感があったため、2014年5月31日に当時勤めていた製薬会社を退職(詳しい経緯については【旅コラムVol.6】参照)。その間、2013年12月〜2014年3月に受けたロルフィング・セッションに衝撃を受けて(【RolfingコラムVol.2】参照)、一度海外でトレーニングを受けてみたい(日本では現在開催されていない)といった気持ちが芽生えため、一番短期でトレーニングを終えることが可能なドイツ・ミュンヘンで合計5ヶ月住んで、トレーニングが修了する2015年3月25日の前後の空き時間、世界一周を行うことを決めたこと(【旅コラムVol.7】参照)等について触れた。

世界一周の際に、自分自身の中にテーマを決めていたことを【旅コラムVol.7】の内容に沿って紹介。今回は、出口治明氏の「日本の未来を考えよう」に興味深い統計数字が出ていたのでデータを紹介。
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高齢化社会を迎えるにあたって、医療費、特に薬剤費が増えているということをデータで紹介していった。
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次に代替医療について。世界的な対処療法全盛の時代、伝統医療=代替医療はどのような歴史を辿ったのか?その歴史的な話をした。米国での、米国医学会とホメオパシーの対立の歴史や対処療法がなぜ、大きくなってきたのか?米国でなぜ医学が大学院で教育が行われているのか?などについても取り上げた(【RolfingコラムVol.105】【RolfingコラムVol.106】参照)。
1960年代、エサレン研究所が設立されることで代替医療に対する考えが米国でも見直されたこと、伝統医療が現代心理学やボディワークと結びついたことなどについても紹介(【RolfingコラムVol.94】【RolfingコラムVol.95】参照)。その中からロルフィングが生まれてきたことで歴史的な経緯についても取り上げた。
世界一周中に世界各国の伝統医療についてドイツ・欧州とスリランカを紹介。ドイツでは、ハイルプラクティカー (Heilpraktiker;英語でいうHealing Practitioner)という国家資格があり、ドイツ連邦共和国において自然療法、伝統療法を行うことができること、欧州の国によってはロルフィングが保険適応になることなど実例について触れた。
スリランカでは、アーユルヴェーダを国を挙げて取り組んでおり、専門の治療施設があることなどについても話した(【RolfingコラムVol.167】参照)
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最後にロルフィング。2008年4月1日よりアシュタンガヨガの練習を行っているが、その姿勢への取り組みから様々なボディワークを取り入れるようになったことを簡単に紹介。その過程でロルフィングに出会うことを話した。
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日本で発売されている本(本の内容については【RolfingコラムVol.118】参照)やプロスポーツ(NBA、NFL、フィギュアスケート選手、陸上選手)でもトレーニングの一環として取り入れていることについて触れた後、金沢で行ったのと同様に短時間の体験セッションを行って、一連の講演会が終わった。
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2時間があっという間の時間に感じられ、質問も本当に多数いただいたこともあり、自分のロルフィングに対する理解もさらに深まった。
最後になったが、今回の講演を行うにあたって、SKIPのスタッフの一人一人に感謝したい。そして、次回以降時間があれば、一人の参加者としてSKIPの講演会に参加したいと思う。
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この記事を書いた人

Hidefumi Otsuka