Source Point Therapy(ソースポイントセラピー、以下SPT)の Module 2 のトレーニングは、最終日を迎えた(初日の模様は「ブループリントへの具体的なアクセスの方法+人の身体はどのように変化するのか?」参照)。2日目にあたる11月22日は、Module 1 と 2 のなかで最もテクニックを学べる日だった。わくわくしながらトレーニングに臨んだ。
Module 2 も Module 1 と同じく、午前9時から午後5時までの時間帯で開催される。驚いたのは、日本人は時間を厳守することだ。海外のトレーニングと違い、前回を含め午前8時50分にはほとんどの人が集まっていた。通常の時間よりも前に始まることが多かった。
朝は、前日に学んだ内容を振り返ることから始まる。輪になって一人ひとりが発言した後、ヒロさんのガイドによる短い瞑想が行われる。この瞑想はその日のテーマに沿った内容で、自分がSPTの施術を受けている感覚を味わえるように誘導される。
テクニックとして学んだのは、Stick Figure、Guardian Point、Crescent Moon の3つだ。
Stick Figure は、身体を線と関節の点でつないだ棒人形としてイメージしながら、その線を手でなぞる方法である。滞る箇所を見つけたら、学んだ手法を使って解消していく。筋骨格系に直接働きかけることができるため、腰痛や肩こりに効果的だという。ヒロさんによると、ロルフィングの筋膜の大元となるエネルギー場が整うことがあるため、ロルフィングのセッションを進めるうえで楽になるとのことだった。
Guardian Point は、身体の決められた8つのポイントに、順番に2本の指で優しく触れていく方法だ。風邪をひいたとき、症状が現れる前を含めて有用で、不眠症や、エネルギーの流れが悪い場にいるときに自分を整えるのにも使えるという。身体を整えるというよりも、悪いところを修復していくというイメージがぴったりだと思う。セルフケアとしてお客さんに教えることもできるので、ロルフィングのセッションを通じて伝えていきたいと思っている。
Crescent Moon は、身体のリズムを整えるために行う方法で、女性の疾患や生理痛に有用とのことだ。足の下、骨盤の下の線をなぞることで整えていく。左右のバランスを整えることができるので、最後に行うダイヤモンド・ポイントの代わりになる。
このようにこの日はテクニックが中心だった。最後は淀屋橋駅の近くのレストランで懇親会も開かれ、参加者との親睦を深めることができた。
3日目の内容は、次回に書きたい。
2026年8月の注記
この日に学んだ3つの手技のうち、Guardian Point について、この記事はこう書いている。身体の決められた8つのポイントに、順番に2本の指で優しく触れていく。風邪や不眠に有用で、エネルギーの流れが悪い場にいるときに自分を整えるのにも使える。整えるというよりも、悪いところを修復していくというイメージがぴったりだ、と。
書いてあるのはそこまでである。8つがどこなのかも、なぜそこなのかも、記録していない。
手を先に覚えた
このときの学び方は、手が先だった。決められた場所に触れ、身体がどう変わるかを見る。そういう順序で身についていく。何を触っているのかを知らなくても、手技は使える。
2年後の2017年12月、補講に参加した。そこで Guardian Point と Sacral Hold の理解を深めるために、頭蓋ワークの歴史と解剖学の紹介があった。William Sutherland から始まる系譜と、その手法がオステオパシー以外の領域へどう広まっていったか。Guardian Point が何と近く、何が違うのか。骨盤の上の3点が骨盤のアラインメントや下肢のバランスに関わること。鎖骨の下のポイントが胸鎖関節のバランスや第一肋骨の動きに関わること。頭蓋の4つのポイント。それぞれを呼吸と解剖学の関係から扱った。
同じ手技を、2年後に別の入口から学び直したことになる。
そのとき体感で分かったのが、SPTは解剖学を知らなくても手技を学べばできるが、解剖学を知って行うとセッションへの理解や意識が深まる、ということだった。この記事は、その前半だけで書かれている。
順序としては、これでよかったのだと思う。2025年のアドバンスト・トレーニングで、Jeff Maitland の考え方として受け取ったのは、エネルギーワークや繊細な技法を最初に教えるべきではない、というものだった。明確なタッチと、落ち着いた在り方が身についた後に扱うべきだ、と。
学ぶ順序そのものが、この分野では設計の一部になっている。
この記事に書かなかったこと
読み返して気づくのは、書いていないことのほうだ。8つのポイントの場所を、私は記録していない。腰痛や肩こりに効く、風邪に有用だ、という効能は書いている。
手技を覚えたばかりの時期に何を書き留めるかは、その人がそのとき何を大事だと思っているかを映す。当時の私は、何に効くかを書いた。どこに触れているのかは書かなかった。



