【R#157】Bone Work – Sharon Wheeler(1)〜初日と2日目

2016年11月9日(水)から神楽坂で日本ロルフィング協会主催のワークショップに参加している。今回の先生はSharon Wheeler(以下Sharon)。ロルフィングの創始者であるIda Rolf博士から直接教わった先生の一人。ドイツのフランクフルト在住のロルファー、鎌田孝美さんからの勧めもあり(孝美さんのブログ「Scar Work」参照)、今回受講することになった。
 
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午前9時から午後5時半まで、話がノンストップで次から次へと役立つ情報が出てくる。興味深いのは話の仕方。アメリカ人の場合機関銃のように話すというイメージがあるのがだが、間を入れながら話すので、ノンストップとはいえそのように感じないところが面白い。
Sharon自身が個人個人のクライアントと真摯に向き合っていることもあり、クライアントの感情やどういった身体状態の変化が起きたのか?を生き生きと語る。本当に仕事を楽しんでいるというのが伝わってくるし、クライアントの感情も語るので、どんどんその世界観に引き込まれていく。
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話を聞くだけで、
「セッションに臨むにあたってどのようなことを大事にしていったらいいのか?」
彼女の40年にわたるロルフィング物語から無意識・意識的に学ぶことができるのが素晴らしい。
例えば、
Idaとのエピソードとして印象的だったのは、
初期の頃ロルフィングを学んだ際、Sharonは
「手技を学んだのはいいが、やりすぎてクライアントに害が出るのではないか?」
とやめたいと思っていたところ、Idaからは
「施術を行うことで身体の各部位は、自ずとどこに自分の家(Home)=適切な場所があるのかわかるから心配することはない」
といっていたらしい。
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Sharonは、解剖学や生理学の教科書をIdaから取り上げられ、感覚重視でセッションを積み重ねていったというバックグラウンドがあったからこのような教え方になったのだろうと推測できる。
今回学んでいるBone Workも、事故によって足が変形した子供に対して偶然にも骨へアプローチしていった結果生まれたという。おそらく、理論的に考えていたら生まれていなかったワークは、その後外反母趾、骨肥大、治癒不全によるずれ・可動域制を含め様々な骨への問題に対して有用なものへと発展していった。
興味深いのは授業の進め方。
初日にデモを行った後、基礎的なテクニックを2日間半教える。その後の2日間半は外部クライアントを呼んで、練習する。あくまでも実践形式を重んじている。
Dock at Dusk
初日にデモの際、外部クライアントを呼んだのだが、両側の鎖骨が骨折のため変形していたにもかかわらず、Sharonの手にかかると一瞬のうちに、よくなっていく。いとも簡単に。
その後のテクニックの紹介も、科学的な理由はわからないが、このような手順で行えばすぐにできるようになると、言った通りにやると本当にうまくいく。
まるで、今までの既成概念が崩れていくという印象だ。
5日間のうち2日間が終わり、明日から外部クライアントへのセッションが始まる。引き続き楽しみたい。
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この記事を書いた人

Hidefumi Otsuka