【R#169】Cranio Work – Sharon Wheeler(2)〜クラスがどのように進行したか?

2017年1月30日(月)。シアトルの滞在最終日。Sharon Wheeler(以下Sharon)のワークショップも昨日で全4日間の日程が終わった。初日の模様については「Cranio work(1)〜初日」に書いた。
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初日は、クライアントを呼んでSharonがデモ(クライアント・デモ)を行い、そこで学ぶべき全ての手技を紹介(なんと、クライアント・デモが合計3時間近く!)。午後にはパートナーを組み、学んだ内容を時間をかけて(約3時間)じっくりと練習に入るという、超実践的。一つ一つ丁寧に手技の紹介をしながら、参加者同士でパートナーを組んで交互に練習し合うというクラス方式で進むというより、全てのデモを見た後にいきなり練習する点、2016年11月に行われたボーンワークとはやり方が違っていた。
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不明な点があったらSharonに聞くという、本当にSharonらしい形でクラスが進んでいったが、これは4人という少人数のクラスだったという幸運があったからだと思う。
初日は、私がセッションを受ける側。Cranio Workでは、首の下から頭頂までをチェックした後、側頭部、頭頂部を二つの拳で伸ばしていくというCranio Torqueというテクニックから始まり、濡れた砂をなぞるように顎、口、鼻、目の外側に骨をなぞっていくことで、骨を整え、口と鼻の中へアプローチして、最終的にAO関節を整えて終える。
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初日は、20年の経験を持ったStructural Integrationの学校を卒業した参加者から受けたが、変化が強く、2日目にだるさを感じることになる。
2日目は、私がパートナーに施術する番だったが、Sharonの教え方は、地に足がついており、間違えやすいところを的確に指摘してくれる。そのため、いつの間にかできるようになってくる。
2日目の後半では、頭にだるさを感じたので、だるいと感じた右側を中心にCranio TorqueをSharonから受けた。予想以上に軽い頭に触れているのだが、インパクトが強いことが起き上がったときに感じることができた。
3日目の午前はSharonの2人目のクライアント・デモ。1〜2日目に練習したので、何をやっているのか?明確になった状態でのセッションだったので、どの点を工夫しているのか?何が起きているのかがより明確になった。
3日目の午後と4日目の午前は、各2名ずつ合計4名のクライアントをそれぞれの参加者が担当。2名ずつなので、私は3日の午後は見学し、4日の午前にセッションの練習をおこなった。3時間近くのセッションだったため、自分のペースを守ることができた。
4日の午後は、復習に当てられ、骨模型を使って細かく一つ一つの手技についての説明してワークショップが無事終わった。
Sharonは解剖学を使わず、簡潔な言葉を使ってワークショップを進めていくので、明日にでもすぐに使うことができるところに特徴がある。今回のCranio Workはセッション7を補完するものだが、左右のバランスが崩れている人や、肩こりでAO関節に問題を抱えている人にとっては、有用なものになると思う。是非とも明日以降にもセッションを再開するので、クライアントにも提供していきたい。
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この記事を書いた人

Hidefumi Otsuka