2019年4月12日(金)、TEN〜the space for your Life & Bodyの佐藤博紀さん(以下ヒロさん)のIMAC(Center of Integrative Movement Assessment)の下肢編(4月13日〜4月14日)を受講するため、大阪へ。
3月(先月)の下肢編を受講した際(「解剖学と東洋の経絡の接点:可動域から何がわかるのか?」参照)」参照)と同様、行きは飛行機、帰りは電車で伺った。
今回は、桜の満開のシーズン。造幣局桜通り通り抜けの夜桜を25年ぶりに見ることができたのも一つの収穫だったが、上肢編でも色々と学ぶことがあった。
IMACに参加するのは、通算7回目。上肢編は、3年前(2016年3月26日、27日)に受けて以来となる(「IMAC(3)〜下肢編」参照)。
ロルフィング・セッションは感覚が重視される。最初の1〜2年はセッションの方法や手技を再現し、感覚を身につけるのに費やした。
その間、効率よく進めていくためには、身体の変化を評価する解剖学を含めた知識も必要。ロルフィングの基礎トレーニングはそこまで深く解剖学を学ぶ機会が少なく、どこかで学ぶ必要性を感じていた。
開業してから半年から1年後にIMACにチャレンジしていたのだが、セッションの場数が少なく、頭に入ってこない自分がいたので、しばらくIMACを受けるのをやめて、セッションの経験に専念していた。
先月受けた下肢編の内容を紹介したように、内臓クラスで風の音の治療院・安部雅道さん(鍼灸師、以下安部さん)に出会った。
IMACも進化し、わかりやすい内容になっており、安部さんの経絡の考えが面白いと思ったので、東洋医学と筋膜、ロルフィングとの関係を勉強するようになった。
2019年4月に「からだの学校【東洋医学】@Kei.K Aroma Studio(神奈川)」を受講しながらのIMACとなった(1回目は「東洋医学の基本的な考え方に触れる:陰陽説、五行説、自分で基準を作る」参照)。
今回の、上肢編では経絡で言うところの上肢に関わる、上肢の前面のつながり(肺経、心包経、心経)と後面のつながり(大腸経、三焦経、小腸経)の評価法について学んだ。
参考に、下肢では、表層のつながり(胃経、胆経、膀胱経)、深層のつながり(肝経、脾経、腎経)の評価法を学ぶのだが、これらを合わせて12経絡となる。
ポイントとなるのは、
「身体が適切なバランスを見つけることができれば、自ずと身体は整っていく」
ところ。
経絡を整えることで、バランスを見つけることができるようになっていく。
上肢編の可動域の取り方は、下肢編に比べ関わる身体の部位は限られているので、わかりやすい。すぐに見ることができるので、関連する内臓の影響がどうなっているのか?本当に問題があるのか、見れる可能性もあり、楽しみだ。
実際、下肢編、上肢編単独でも、身体が整うことを実感。
下肢編と上肢編との間に1ヶ月の間があり、色々な方に施術する機会があったが、ロルフィングのセッションが早まっていくことが体感ができた。
東洋医学で面白いのは、内臓に感情が宿っていると考える点。
例えば、肝・胆では、怒り、肺・大腸では憂、悲しみ、腎・膀胱では驚き、恐れ、等。
これらが経絡と関わりが本当にあるのか、可動域を取ることがわかるとロルフィングのセッションにおいてもお客さんに説明しやすくなる。
現に、ロルフィングの10回セッションが終わると、人生の決断をする方が多く見られる。
これって
「肝・胆や腎・膀胱の経絡が整うことで、恐れがなくなり、決断しやすくなるのでは?」
と推測できる。
食事の指導もそれぞれに関連する五味を考慮すれば、ロルフィングの施術効果も持続する可能性も高い。
今後、
1)経絡に関わる内臓が整っていくこと
2)東洋医学で言われている、相克、相生関係が成り立つのか?
を中心に見ていきたいと思っているが、安部さんによると、2)は今回実験したところ、関係性が成り立つそうなので、優先順位もつけられそう。
ヒロさんが最近取り組んでいる、自律神経や心膜を整える簡単な方法や上肢・下肢の連結部への対応法などを紹介。興味のある方はセッションでも紹介しますので、個別にお問い合わせください。