【R#222】ロルフィングと睡眠〜睡眠とは?睡眠が深まる手段としてのボディワーク

こんにちは!東京・渋谷(恵比寿)でロルフィング・セッションと栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。

ロルフィング10回セッションを行っている時に、必ず最後にヘッドマッサージを入れるようにしている。

興味深いことに、最後にヘッドマッサージを取り入れると、睡眠不足な方は、施術当日の夜、深く睡眠に入れるという。

先週末に、施術をさせていただいたお客さんからは、
「Fitbitで睡眠の度合いを測ったら、必ずロルフィングの施術を受けた後の夜は、睡眠が深まるので、毎回施術を受けるのが楽しみだ」
と嬉しい感想をシェアしていた。

実は、世界一周する前に、ボディワークの経験が何もなかったので、施術を学ぼうと思い、タイ古式マッサージコースの認定機関の一つ、ITMのスクール(当時、溝の口駅から徒歩圏内)へ(「ITMタイ古式マッサージコース Level 1を終えて」「ITMタイ古式マッサージコース Level 2を終えて」に書いた)。

製薬会社の勤務時代、伊豆高原のスパリゾートのDHCの赤沢温泉郷で、タイ古式マッサージを受ける機会が多かった。
交感神経優位な身体に対して、効果がてきめん。

是非とも一度は手技を学びたいと思っていたので、ロルフィングのトレーニングを受ける前に、Level 2までの資格を2014年7月13日に修得。

その際に、ヘッドマッサージのやり方について一通り学んだ。
結局、その手技がセッションに役立っており、予想以上に好評だ。
ぜひ、睡眠に悩んでいる方がいらしたら、睡眠にいい影響を及ぼすのではないかと、ロルフィングセッションを試してみることをお勧めしたい。

睡眠については、さまざまな本が出版されているが、個人的にオススメなのが、
マーシュ・ウォーカー博士の「睡眠こそ最強の解決策である」だ。

脳が眠っているか否かについては、上記のように、脳波、眼球運動、筋肉の活動の3つが密接に関わっていると言われている。

脳波とは
「ヒト・動物の脳から生じる電気活動を、頭皮上、蝶形骨底、鼓膜、脳表、脳深部などに置いた電極で記録したもの」
で、リラックスした時に出るものと、覚醒した時に出るものなどが知られており、イメージしやすいかと思う。

睡眠中に眼球運動が行われることは、赤ちゃんの観察から始まった。
寝ている時に、眼球運動が激しく動き、この状態だと脳波も目立って活性化する(実際、起きている時と同じ脳波になる)。
眼球運動が活発な睡眠を、
RAPID EYE MOVEMENT(高速に眼球が動くという意味)=REM=レム睡眠
と呼び、
眼球運動が起こる前後で、眼球が動かない、脳波の活動も緩やかな長い睡眠を
NON REM=ノンレム睡眠
と区別する。

レム睡眠とノンレム睡眠は上記のようなリズムを刻むのだが、

何と、2つの睡眠によって、人間の脳の記憶スペースの容量不足を解消するように働いているという。
具体的には、
1)ノンレム睡眠で、情報を整理(神経細胞のつながりの強化)
2)レム睡眠で、情報を統合(神経細胞のつながりを削除)
の役割分担を果たす。
胎児期には、レム睡眠が多いが(レム睡眠:ノンレム睡眠=1:1)、新生児から徐々にノンレム睡眠が多くなり、5歳児までには(レム睡眠:ノンレム睡眠=3:7)になっていくという。
面白いのは、レム睡眠は、人間の早期発達に欠かせない。
そして、新生児の時期にレム睡眠が妨害される(例、妊婦がアルコールを飲むと胎児へ影響)と大人になってから社会性に異常が認められるらしい。

興味深いのは、ノンレム睡眠の減少は、20代の終わりから30代の初めにかけて始めること。
40代の終わりには、10代に比べ、深い眠りが60-70%減少、70歳頃には、80-90%減少するとのこと。
このように睡眠について、色々とわかってきたことがあるが
眼球運動は、筋肉の運動の一つだ。
私の仮説の一つとして、上半身や下半身の筋膜や筋肉をロルフィングの施術で整え、
首や頭、目の周辺の筋肉を緩めるように施術をすると、睡眠に好ましい影響を及ぼす可能性があることだ。
なお、睡眠を改善していくために、ウォーカー博士は、以下のような生活の工夫を唱えている。
参考になれば幸いだ。

この記事を書いた人

Hidefumi Otsuka