【R#224】mRNA新型コロナワクチンによる身体への影響〜ロルフィング・IMACのセッションを通じて

はじめに

こんにちは!東京・渋谷(恵比寿)でロルフィング・セッションと栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。
2021年9月12日(日)、妻・亜希子がファイザー製のmRNAワクチンを渋谷区で1回目の接種した。
私も、2021年9月と10月にファイザーのmRNAワクチン接種する予定だ。

今回、妻・亜希子に対して
「ワクチン接種後に身体がどう変化したのか?」
をロルフィングや東洋医学の経絡の観点から調べたのでぜひとも紹介したい。

おそらく、ロルフィングと東洋医学といってもピンとこないと思うので、それぞれについて説明したのちに、
結果について紹介したい。

ボディワークとロルフィング〜何を目的にボディワークを行うのか?

私は、ロルフィングと呼ばれるボディワークを提供中だ。
ボディワークとは、「ボディ」=「身体」に「ワーク」=「働きかける」こと。

具体的には
「ボディワークとはカラダに気づきを与え、身体と心に変化させる方法」
だ。
広い意味でボディワークの中に入るものとして、ヨガ、ピラティス、瞑想、内観、アレクサンダー・テクニック、フェルデンクライス・メソッド等が挙げられる。

その中でも、身体の全体的な構造のバランスや繋がりを見た上で、身体の繋がりに最も大切な役割を担う「筋膜」に働きかけて、身体と心を変化させていく方法の一つが、ロルフィングだ。
3〜6ヶ月かけて行う手技による施術で行い、合計10回のセッションで身体と心を整えていく。

筋膜と経絡〜西洋医学と東洋医学の接点を調べるIMAC

最近、筋膜と経絡との関係が注目されており、「筋膜」上に経絡があるのではないかという説を唱えている本もある(例えば「閃めく経絡(ひらめくけいらく)―現代医学のミステリーに鍼灸の“サイエンス”が挑む!」)。

大阪を拠点に置くロルファーでアスレチック・トレーナーの佐藤博紀さん(以下ヒロさん)は、東洋医学や西洋の解剖学に造詣が深い。
東洋医学の経絡を西洋解剖学の関節・筋肉の可動域から推測していくIMAC(Integrative Movement and Assessment and Conditioning)という手法を開発。
私も2016年から大阪に通い、IMACを学び、積極的にロルフィングのセッションに取り入れている。
IMACは、筋膜の繋がりを通じて、筋肉の可動域を調べるので、臨床の経験を通じて、経絡が筋膜と繋がりがあることが深く理解できる。
そして、
「東洋医学の経絡の制限が少なければ少ないほど、自然治癒力が働き、本来の身体の機能が最大限発揮できるのでではないか?」
と。
そのため
「経絡の流れのどこに滞りがあるのか?」
の理解が深まれば、ワクチン接種後の副反応をうまく改善できるのではないかと思い日々セッションを行なっている。
このような背景の下、試しに、妻・亜希子に対して、チェックすることにした。

ワクチン接種と経絡〜脾経、腎経、膀胱経への影響

妻・亜希子は、9月12日の午前中にファイザーのmRNAワクチンを左の上腕に接種。
本人曰く、接種時の痛みは皆無だったらしいが、徐々に腕があげられなくなった。
そこで、夜にIMACを使って、関節と筋肉の可動域から奇形八脈と十二正経の経絡の流れをチェックした。
普段は、陰僑脈(左)、肝経(左)、脾経(左)に制限が出る傾向がある。
今回、調べたところ、帯脈(左右)、督脈(右)、小腸経(右)、三焦経(左右)、脾経(左右)、腎経(左右)、膀胱経(左右)の予想以上に多い経絡(筋肉・関節の可動域の制限)で滞りの結果が出た。
興味深かったのは、陰僑脈、肝経には出なかったことだ。
ワクチンによって自然免疫と獲得免疫系を刺激すると、
1)表裏一体の関係にある消化・吸収
2)免疫細胞が作られる骨髄
3)ストレスホルモン(自律神経系)に関わる副腎
などが影響を受けるのではないかと考えている。
人間の消化・吸収は、口から始まり、胃、十二指腸、小腸、大腸、肛門まで一つ消化管がその役目を果たす。
新型コロナと免疫〜消化・吸収と免疫との関係、mRNAワクチンはどこまで効果があるの?自然感染に比べどうなの?」に書いたが、食物も身体にとっては異物。
食事と細菌・ウィルスを区別するため、消化・吸収に関わる消化管や血液、肝臓、腎臓を含めた臓器には、全て免疫の仕組みが備わっている。

ワクチンは、免疫系の中で「獲得免疫」を刺激するので、当然ながら、表裏一体の関係にある消化・吸収に影響を与える。
東洋医学では、脾経がその役目を果たす(「脾について:消化器の働きを管理し、食事による影響を受ける」参照)。
免疫系に大きな影響を与えるのが、骨髄。
骨髄は骨の中にあり、そこで免疫細胞が作られる。
興味深いことに、東洋では骨の役目は腎経だ。
免疫の働きを高めるために腎臓の働きによって、ビタミンD3の生理機能が発揮される。
ストレスによって副腎からコルチゾール(アトピー性皮膚炎の治療薬として使われるステロイドもコルチゾールの一種)がでる(これが免疫抑制に働く)。
東洋医学では、腎臓と副腎の役目を果たすのが腎経と考えると(「腎・膀胱について〜エネルギーを蓄える、ストレスに対応、血液の調整等」参照)、腎経、脾経、(腎経と共同で働く)膀胱経等の経絡に影響を与えているのは、上記が正しいと仮定すると、影響を受けているのが興味深い。
残りの帯脈、督脈、小腸経、三焦経については調べていく必要があるが、何かわかったら、ブログに書きたい。
今回注意したいのは、あくまでも1症例であること。
今後、色々な情報が集まってきたら、また紹介できると思う。

面白かったのは、エネルギーワークの一つ、ソースポイントセラピー(ダイヤモンドポイント、エントリーポイント、プライマリーブロっケージ)を使って施術(合計30分)を行うと、膀胱経以外の滞りが全て取れたことだ。
最後に、膀胱経の京骨の両側にせんねんきゅうを置いたら、制限も取れた。
経過を観察しているが、翌日を見ている限り、腕はしっかりと上がっており、それほど大きな副反応が出ていないように見える。
今後、観察していければと思う。

まとめ

今回、ワクチン接種後の経絡の変化を含め、症例を紹介させていただいた。
1症例の紹介だったが、ボディワークでできることって意外とあることを実感。
なんといっても、血液検査をしなくても、経絡へのアプローチで、身体が整っていく可能性があるからだ。
もし、ご興味のある方がいらしたら、体験セッションも行っているので、ぜひお越しください!
今回のブログも、みなさんの健康に少しでも参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

Hidefumi Otsuka