【R#236】ヨガとロルフィング的な見方〜ヨガのポーズをとる際、どういう工夫をすればいいのか?

はじめに

みなさん、こんにちは!
東京・渋谷(恵比寿)でロルフィング・セッションと栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。

なぜ、ロルフィングに興味を持つようになったのか?

私は、2015年6月から渋谷・恵比寿・代官山にて、ロルフィング・セッションを提供している。

ロルフィングとは、
1〜2週間に1回、手技を使って、毎回テーマに沿って施術を行う方法の一つ。

身体を整えながら「身体感覚」を磨くことができるので、
身体の不調(肩こり、腰痛)も改善する。

そもそも、何で「ロルフィング」に興味を持ったのか?
ロルフィングの4回目以降のセッションを説明する前に、取り上げたい。

実は、ヨガの練習から、ロルフィングへとつながっていった。

ヨガを実践していく中〜身体の柔軟性が増した

私は、2007年から2014年までの7年間。
アシュタンガ・ヴィンヤーサ・ヨガ(以下「アシュタンガ・ヨガ」)と呼ばれるハタ・ヨガの流派の一つのヨガに興味を持って
マイソール(通ったのは「マイソール東京」)という方式の練習に没頭していた。

マイソールの指導法は、基本生徒の自習的に練習することを重視。
必要に応じて先生からのポーズのアジャストや指導が入ることに特徴がある。

そもそも「アシュタンガ・ヨガ」は、最初から最後まで行うポーズの手順が決まっている。
そのため、一度覚えてしまえば、どこでも行える、優れもの。
現に、私も2014年から2015年にかけて「世界一周」していた頃に、マットを海外に持ち出し、
練習をしていた。

マイソールクラスを通う醍醐味は、難易度の高いポーズができるようになること。
最初は、柔軟性が全くなく、
「はっきりいってこれって無理だ!」
と思っていた。

が、面白いもので、指導者からアジャストを受けていくと、
少しずつ身体が開かれていき、やがてポーズができるようになってきた。

例えば、座位のポーズは、約1年、後屈のポーズは、約3年と、
身体の意識をどこに持っていければ、深まるのか?

練習に自主性が重んじられているので、具体的に教わることはなく、
一つ一つ、自分で試行錯誤を繰り返しながら、解剖学を勉強しながら、
徐々に股関節、肩関節を含め動けるようになった。

体軸のズレとロルフィングとの出会い

一方で、マイソールの練習を日々実践している中、
「体軸がずれていく」
という感覚を感じていた。

例えば、慢性的な首の痛みや肩こり。なかなか改善しなかった。
そして、ヨガのポーズの柔軟性も一進一退の状態が続き、これ以上先に進めない壁があった。

しかも、びっくりなのは、ヨガのインストラクターの方々で、怪我人の多さ・・・。

私も、怪我の予防のためにも、身体の使い方を工夫したほうがいいのではないかという気持ちになった。

マイソール東京の練習仲間の一人であった、荒牧稔博さんを通じて、アレクサンダー・テクニックと出会う。
何度か施術を受けることで劇的に首の痛みが改善したこともあり、ボディワークへ興味を持つようになった。

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その一環として、ロルフィングにも出会う。

2013年12月より、ロルフィング・セッションを受けることになった。
その結果、ヨガのポーズの柔軟性が劇的に改善。
首こりもほとんど感じなくなった。

「この手法は覚えたい!」
と思うようになり、
2015年3月にミュンヘンで認定を受け、現在に至っている。

3年前から、ロルフィング(ロルフ・ムーブメント)とヨガの良さをミックスしたヨガ・レッスンも提供。
ヨガとロルフィングの良さを組み合わせると、ヨガの練習も深まり、瞑想も入りやすくなることもわかった。

ヨガを練習する際に、どういう工夫をすれば、より集中してポーズを取れるようになるのか?

練習の工夫として〜手と足をどう意識するか?

実は、ヨガのインストラクターとして、ポーズを教える時、必ずある「準備体操」を行う。

手と足を含めた関節を一つ一つゆっくりと動かす「スークシュマ・ヴィヤヤーマ」という「準備体操」だ。

手足の関節を「呼吸と合わせて」「ゆっくり」「丁寧に」「身体を感じながら」
動かしていくこと(例えば、グーパー、踵や足指一つ一つ動かす)。

ロルフィングでは、手と足がしっかりと使えると、背骨の深層にある筋肉群が安定する。
例えば、手のひら全体が、力を入れずに「吸い付けられる」ようにマットについていると、
肩甲骨の前鋸筋、菱形筋、背骨を結ぶ深層筋が使えるようになる。

結果的に、ダウンドッグ、逆転、後屈系のポーズが取りやすくなるのだ。

ポイントは
手や足に「力」を入れるのではなく、意識して動かすということ
だ。

おそらく、これって人間が猿の樹上生活を送っていた時代の名残のように思う。
手と足を使って、木を登り、移動する。
移動するためには、背骨を安定させないと効率よく動かせない。

「準備体操」を行った後に、足や手を使う感覚が掴みやすくなり、ヨガのポーズも安定。
更に、座っているとき、瞑想が入りやすい身体になっていくと思う。

詳しくは、「アサナプラナヤマムドラバンダ」をチェックいただきたい。

参考に、ロルフィングでは2回目、6回目に足裏、5回目、7回目に手のひら全体を緩める
セッションが入っている。

まとめ

今回は、ヨガのポーズを中心にロルフィングの視点からどのように工夫したらいいのか?
を中心にまとめた。

ヨガでポーズが取れているんだけど、筋肉の緊張が取れない、怪我が続く、という方が
いらしたら、体験のセッションも行っていますので、ご興味のある方、ぜひお越しください。

少しでも、この投稿が参考になれば幸いです。

 

この記事を書いた人

Hidefumi Otsuka