【R#253】ロルフィング+栄養的アプローチの相乗効果〜自律神経をどう整えるのか?

はじめに

みなさん、こんにちは!
東京・渋谷でロルフィング・セッションと栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。

巷では、自律神経を整える本が多く出版されており、
「どのように自律神経系を整えていくのか?」
クライアントと日々接していると、興味を持っている方が多いと思う。

実は、
「ロルフィングと栄養療法を組み合わせることで、自律神経が整いやすいのではないか」
という仮説を持っている。

今回は、このことについて考えてみたい。

古典的栄養学と分子栄養学の違い〜一人一人の体質が違う

私は、2019年10月からナチュラルアートクリニックで週1回、院長の御川安仁(みかわやすひと)(以下御川先生)からアトピー性皮膚炎の治療を受けてから3年が過ぎた(詳しくは「分子栄養学に出会ってから3年2ヶ月(総括編②)〜炎症を抑えること+有害ミネラルの排泄の1年」をご参照ください)。

1998年頃にアトピー性皮膚炎を発症して、色々と試行錯誤を繰り返してきた中で、分子栄養学に出会った。

古典的な栄養学は、カロリーや基礎代謝がベース。
基礎代謝は、生命活動を維持するために必要なエネルギーを指す。

大事なのは
「基礎代謝を上回るカロリーをとると、人は太り、下回ると人は痩せる」
という前提で物事が考えられていることだ。

実際は、基礎代謝は、身体の大きさや年齢などの経験値に基づいて計算される為、
「食物がどのように消化・吸収が行われているのか?」
「具体的には、細胞や内臓の働き等、身体内で何が起きているのか?」
それぞれ一人一人、違いがあり、体質・個性があるというポイントが抜けている。

一方で、最新の栄養学と呼ばれている分子栄養学(オーソモレキュラー栄養学)は、
「人間の身体の構成する物質(コラーゲン、ホルモンを含めたタンパク質)等を自分たちで作ることができるように、材料(栄養素)を補給すること」
にある。

通常の栄養療法は、年齢とともに減少する栄養素を、食事やサプリメントで補う。
対照的に、分子栄養学の場合には、人が自分の体の物質を作るためには、適切な量(至適量)の栄養素があるはず。消化・吸収のことを考えた上で、栄養素を補給していく。

その量は個体差があるので、個々に応じて補っていくのがポイント。
それを80項目に及ぶ血液検査で判断し、一人一人に合ったサプリメントを処方していくのだ。

御川先生の分子栄養学の治療や西洋医学の薬(デュピクセント)、ボディワークを併用することで、ステロイドがほとんど不要なぐらい、回復へと向かうことができたと思っている。

ターニングポイントとなったのは「自律神経を整えること」だった。
交感神経優位だと、消化吸収がうまくできなく、栄養素を取り入れることができなくなるからだ。

ポイントは、自律神経を整えること!

分子栄養学における血液検査では、好中球とリンパ球の割合を調べることで、間接的に自律神経のバランスを見ている。

例えば、
「自律神経の中で交感神経優位か?は、好中球の割合が6割以上」
「副交感神経優位の場合は、リンパ球の割合が6割以上」
等だ。

私も例に漏れず、好中球の割合が6割以上で、自律神経で言えば、交感神経優位だった。

そこで自律神経系に着目して、栄養の治療に取り組んだわけだが。。。

興味深いことに、分子栄養学を含めた治療とロルフィングを含めたボディワークでできることってお互いに相補な関係になっていることだ。

そこで、自律神経系との関係で、分子栄養学とロルフィングについて書きたい。

分子栄養学と自律神経〜消化・吸収を阻むものは?

分子栄養学では、栄養の消化・吸収ができているかどうかを血液検査でチェックしていく。

有害な重金属(ミネラル)、腸内環境で善玉・悪玉菌のバランスが、消化・吸収に大きな影響を与えると考えられており、
1)細胞の基礎代謝(特にミトコンドリア)が正常に働けるように「栄養素」を補う
2)腸内細菌の栄養素を補う
3)腸内細菌の有害と言われる真菌(カンジダ)や細菌(クロストリジウム)をサプリメントで除菌
4)有害ミネラル(重金属)の解毒・排出:重金属除去をする
5)断食(ファスティング):効果が認められない場合には、短期間の断食
の5つのステップを行う。

歯科の治療(アマルガム入りの銀歯を入れていると水銀が蓄積)、大型魚の摂取による有害ミネラルの蓄積、抗生物質を使うことによる腸内環境のバランスが崩れる等。生活習慣によって消化・吸収のバランスが崩れていく。

どのように、栄養でアプローチしていくのか?
どのような食材を選び、何を食べたらいいのか?
栄養療法には、現代病に立ち向かうポテンシャルがたくさんあると思う。

ロルフィングと自律神経〜自分の身体の中に答えがある。

ロルフィングでは、
「どのような身体症状が出たのか?」
自律神経系の変化を含めて、身体全体を観察していくことで、解決していく。

ロルフィングは、「正解を求めて姿勢を整える」のではなく、
相手と一緒になって、「居心地いい姿勢は何か?」探していく手伝いをする考え方を徹底的に行うところにポイントがある。

身体はいわば、その人のコアとなる考え方生まれる場所。
そこへアプローチすることで、在り方や行動は自ずと変わるのではないか、という前提で取り組んでいる。

ロルフィングは、10回シリーズから成り立っているが、
特に深層系のセッションである4回目以降の深層が、ポイントとなる。

大抵の方は、呼吸とともに内臓が動いていないケースが多く、ガチガチとなった表層の筋肉を3回で整え、深層の筋肉を4〜7回まで整えていくことで、呼吸と同期して内臓が動き出す。

内臓が動き出すことで、消化・吸収にいい影響を及ぼす。
結果的に、自律神経のバランスが整っていくと考えている。

まとめ

このように、ロルフィング、分子栄養学という、二つの違ったアプローチから迫ると、自律神経系が整いやすい環境になるのではないかと思う。

少しでも、この投稿が役立つことを願っています。

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この記事を書いた人

Hidefumi Otsuka