【R#265】身体感覚を養う理由〜感情、直感、自分を整える意味

はじめに

こんにちは!東京・渋谷でロルフィング・セッションと脳科学から栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。

ロルフィングは身体感覚を養える!

私は、2015年6月から渋谷・恵比寿・代官山にて、ロルフィング・セッションを提供している。

手技を使ったロルフィングが、マッサージと整体と違って効果が持続する理由は「整体・マッサージとの違い〜症状か構造か?」に書いた。その一環として、ロルフィングによって身体感覚(内受容感覚)が養われると、何がいいのか?直感や迷走神経との関係についてまとめたい。

ロルフィングは「身体感覚」を養うことで、身体の姿勢を改善。効果が持続する。「身体感覚」とは「体内の状態に気づくこと」。

実は、外の世界から情報を受け取る、五感(視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚)に対して、体内にも情報を受け取るセンサーがあり、脳に情報が送られる。

このセンサーが「身体感覚」(内受容感覚)と呼んでもいい。

内臓、筋肉の中、骨の中等、全身から生まれ、
「現在の自分の状態」
「今この瞬間に自分はどう感じるのか?」

「体内の感覚のバランスを保つためには、どんな行動を取ったらいいのか?」
身体感覚をつなげていくことで、一つのイメージを作り上げる。

迷走神経と内臓との関係〜コミュニケーションと感情を作ること

センサーで重要な役割を果たすのが、迷走神経だ。迷走神経とは、脳から腹部まで到達する唯一の脳神経で、頭(脳幹)から、胃腸管、気管支、心臓につながっており、内臓の働きに関わっている。

興味深いことに、肺(呼吸)心臓(心拍数、血圧)、胃腸(空腹か、満腹か、栄養素の何が入っているのか?)、胃(胃酸が出ているか?)、腸(腸内細菌のバランス)、脾臓(免疫の働き)等の情報は、絶えず迷走神経から脳へ伝えられる。迷走神経の情報が「身体感覚」となって脳に情報が伝わるわけだ。

例えば、食事を摂った後、蛋白質、脂質、炭水化物がどれだけ、胃腸内に入ったのか?迷走神経経由で30分以内には脳に伝わっており、小腸で栄養を吸収する(約4〜6時間かかる)満腹、又はもっと、栄養素を求める行動をとるようになる。

実際、迷走神経は、副交感神経として身体を落ち着かせる役割があることに注目が行きがち。しかしながら、砂糖を摂ると、迷走神経から脳へ情報が伝わり、もっともっと砂糖を欲するような行動をとるように促すので、迷走神経は身体を活性化する方向でも働くのだ。

そして、身体がストレスを感じると、迷走神経はOFFになり、脳と内臓とのコミュニケーションが行われなくなる。ストレスによって、胃腸の状態が悪くなるというよりも、胃腸からの情報が伝わらなくなることで、消化不良等を起こすのだ。

最後に、迷走神経は、心臓(心拍数、血圧)肺(呼吸)、胃腸(消化、吸収)、血中のホルモン等の情報から判断し、身体がどのような「感情」「気分」表現するのか?統合し、脳に情報を伝える役割も果たすのだ。結果的に、顔の表情に「感情」が現れるのだ。

なぜ、内受容感覚が大事なのか?〜無意識と心拍+呼吸のリズム

人体のすごいところは、親しい人と接している時、無意識に、心拍数、呼吸などのリズムが同期するのだ。ということは、自分の内受容感覚の感覚を理解していれば(例えば、心拍数、呼吸への意識)、逆境に立った時、相性の悪い人と出会った時、挑戦しているときに、自分の内受容感覚を整える時間を作ると、状況を打破し、乗り越えられる可能性が高いのだ。

いわば、内受容感覚は、自分の中で養える「直感」と言ってもいい。素晴らしいのは、内受容感覚を養うことができるのだ。実際、筋膜へのアプローチで姿勢が整うロルフィングによって、内受容感覚が養うことができるからだ。

英語を理解できる方、より詳しく「迷走神経」について知りたい方は、下記の動画をチェックくださいね。

まとめ

今回は、身体感覚(内受容感覚)とロルフィングのとの関係を「迷走神経」の役割から見た。
少しでもこの投稿が役立つことを願っています。

この記事を書いた人

Hidefumi Otsuka