前回のコラム(【RolfingコラムVol.112】参照)をFacebookで公開したところ、ロルファー仲間でTENの佐藤博紀さんが、
ロルフィングというのは「体の断捨離」だと思う
というコメントをいただいたので、もう少し断捨離について書きたくなった。そこで続編という形で書きたい。
私は、定期的に棚卸ししている。
具体的に述べると、
- モノの整理
- 仕事の整理
- 身体の整理
だ。モノの整理を徹底的に行ったのが、2014年7月29日。世界一周する前に、奥沢駅の近くで借りていたマンションの中の荷物の断捨離を行った。
長年使用していたダイビング器材、ベッド、本棚やヨガ収納用のラック、本の電子化を済ませることにより書籍等を処分。
結果的には、
オレンジ色のバック:衣服(夏・冬両方に対応可能)を含めた荷物(総重量:13kg)
ヨガマット(総重量:3kg)
黒色のリュックサック:PC、一眼レフカメラ(総重量:9kg)
の合計で25kg以内に収めるようにして世界一周の旅に望むことができた(【旅コラムVol.111】参照)。
次に仕事の整理。
「自分の仕事」と「他人がやるべき仕事」というのは何か?という側面で仕事を見ることがその意味。
【TarotコラムVol.6】で、岸見一郎氏、古賀 史健氏の 「嫌われる勇気」という一冊の本を取り上げた。
本書では、対話形式でデール・カーネギー(道は開ける、人を動かす)やスティーブン・コヴィー(七つの習慣)の考えに影響を与えた心理学者、アドラーの考えについて述べている。
アドラーは、
「すべての悩みは対人関係の悩みである」
といい、
「これは誰の課題なのか?」
という視点(それは自分の問題なのか?それとも他人の問題なのか?)で悩みを見ることが大切だという。
我々はどうしても、他人の問題に首を突っ込みがちだが、他人の問題は他人に解決を任せ、自分が本来解決すべき問題に集中するということ。
そして、自分の問題に集中する際には、自己肯定よりも自己受容(大切なのは、「変えられるもの」と「変えられないもの」の見極め)が重要性だという(このことについては【RolfingコラムVol.120】でも触れた)。
自己肯定は、「できもしないのに「わたしはできる」「わたしは強い」と、自らの自己暗示をかけること」なのに対して、
自己受容は「仮にできなかったとしたら、その「できない自分」をありのままに受け入れ、できるようになるべく、前に進むこと」。
この見方というのは、仕事を考える際には重要であり、自分の仕事と他人の仕事を分けて整理する際に役立つ。以前「転職市場の新たな手段となるのか?~Linkedinを使った転職」で書いたように、それを考える一助となるのは、履歴書。
それを意識するようになったのは、外資系の製薬業界に入ってから。いつ自分が次の就職先を探さなければならないのか?行く末が見えなかったこともあり、Linkedinをつかって定期的にに履歴書を書き換えていった。
Linkedinの素晴らしさは、きちんとした履歴書を書くために手助けしてくれること。各肩書き別に書くことの可能で、その時に働いていた人からの推薦文の記載も可能だ(私も一人お世話になった上司から書いていただいたし、自分でも4人の推薦を書いた)。この履歴書の書き換えを通じて、自分の働き方の適性(対面がいいのか?管理職向きなのか?デスクワーク向きなのか?等)を理解する上で大きな一助になった。
そして、最後に身体の断捨離。定期的にヨガを通じて自分の身体(ここでの身体には体と心を含む意味で使っている)と向き合っている。【RolfingコラムVol.120】で詳しく触れたが、昨年、ロルフィングを通じて、自分の中で散らかっている身体がどのようにして整理されていくのか実感していくことができた。
散らかっているものをどのように整理していくのか?タロットカードリーディングは言葉を通じて断捨離を行っていくのだが、上記の3つの視点を見ると、だいぶ変化が期待できるのではないかと思う。こういった視点をこれからも大切に進んでいきたい。