西荻でイトオテルミー療法を初体験〜日本発祥のボディワーク、身体から心へのアプローチ

はじめに

ロルフィングのセッションを提供してから5年半が過ぎたが、時々勉強のために、他のボディワークのセッションを受けることがある。

2021年2月19日(金)、以前から興味を持っていた日本発のボディワークの一つ、イトオテルミー療法(一般財団法人・イトオテルミー親友会)を受けに行った。施術者は、西荻を中心に活動中の大工の三浦療術所主宰の三浦有美子さん(以下三浦さん)だ。

三浦さんとの出会い

私がロルフィングのセッションを提供開始した初期の頃、お客さんとしてお越しいただいていたのが三浦さんで、10回のロルフィングのセッションが終わった後も、定期的にメンテナンスに通っていただいていた。

今回伺ったのが、三浦さんが内装をデザインしたアパートの一室。建築業界に長年勤めた経験もあり、本当にシンプルにインテリアが配置されており、リラックスできる空間だった。そこで、今まであまり聞いていなかった建築業界にいた頃の話をシェアいただいた。

三浦さんによると、建築業界で働いていた頃は激務だったらしく、20代で吐き気がするほどの肩こり、30代後半で五十肩になり、電車のつり革も掴めない状態になっていた。体調管理をするために、ご縁がご縁を呼び、Le salon de Figue主宰の中村恵理子さんから温熱療法と私のロルフィングを併用し、身体が元気になっていったそうだ。

そして、イトオテルミー療法と出会う。定年まで建築業界で仕事をしていくのは体力的に厳しかったため、長く仕事ができる施術者の仕事に関わりたいという気持ちになり、施術者の資格を取得し、最近開業した。

Instagram経由で三浦さんから開業のお知らせをいただき、その場でセッションを予約。2月19日に伺うことができた。

施術を受けて

さて、施術の方だが。下着で毛布を包みながら、スタート。器具はイトオテルミー親友会経由で入手できるもので、植物原料を練り込んだテルミー線を冷温器に入れた上で、点火する。

冷温器を常に皮膚に接触させ、動かすことで施術は進んでいく。

今回受けたのは90分だったが、モグサのリラックスしたお香の匂いが心地よく、施術ベッドも暖かかったので、途中リラックスして寝てしまった。終わった後に、全身が温まる感覚や背骨が緩む感覚があり、気持ち良かった。特に、ロルフィングで地に足がつくという感覚を感じることができたのが面白い。

私は身体を温めると痒みが出やすいのだが、この日は終わった直後にそれがなかった。その日はそうだった、というだけの話ではある。

施術が終わった後は、いちごとほうじ茶で一服。その後、荻窪駅で食事をとりながら、日本橋の画廊へと向かったが、歩きが軽やかで、心もリラックスしている感じだった。

三浦さんによると、イトオテルミー療法は、身体へアプローチしているように見えて、心に大きな影響を与えるらしい。実際に、心が穏やかに感じることができ、すごく面白かった。

イトオテルミー療法とは

イトオテルミー療法は、伊藤金逸博士が1929年(昭和4年)に発明した民間療法だ。イトオは博士の姓に由来し、テルミはギリシア語系の言葉で温熱を意味する。

伊藤博士は1883年、愛知県一宮市の医家に生まれた。1906年に現在の京都府立医科大学を卒業し、翌年から現在の東京大学医学部で心身相関医学を研究している。1908年に一宮市で医院を開設し、1910年から自然治癒力を高める新しい治術の研究を始めた。19年間の研究を経て、1929年にイトオテルミーを創見している。

まとめ

翌週の2月22日(日)、タロット交流会を開催した。その際に三浦さんにもお越しいただいたが、今後、私のサロンの方でも三浦さんにレンタルいただくことになった。

もし、イトオテルミー療法にご興味がある方は、ぜひチェックください。

2026年9月の注記

この記事を書いたときに見えていなかったことが、5年経って形になった。

三浦さんは、私がセッションを始めた初期のお客さんだった。10回を終えた後も、メンテナンスに通ってくださっていた。この記事は、その方がイトオテルミーの施術者になって開業されたので、受けに行ったときの記録である。

末尾に、私のサロンをレンタルしていただくことになった、と書いてある。その時期を経て、いまはご自身のセッション部屋を持たれている。

受ける側から、施術者へ。人の場所を借りる側から、自分の場所を持つ側へ。5年のあいだに、そこまで進んだことになる。

考えてみると、自分も同じ道を通っている。製薬会社に勤めていた頃、2013年12月に伊藤彰典さんからロルフィングのセッションを受けた。そこからドイツでの基礎トレーニングへ進み、2015年に渋谷で始めた。三浦さんは建築業界に長くいて、温熱療法とロルフィングを受け、施術者になった。入口も方法も違うが、身体を受け取る側から渡す側へ移るという形は同じである。

もう一つ、この記事で書いた感覚について。イトオテルミーを受けた後に、ロルフィングで言うところの地に足がつくという感覚があった、と書いている。温熱という、ロルフィングとはまったく違う入口から、同じ感覚が出たことになる。一回の体験なので、そこから何かを言い切ることはできない。ただ、身体の側が同じ場所に向かうということはあるのだと思う。

この記事を書いた人

Hidefumi Otsuka