【R#273】自分の考え方は、身体の「動き」の反映である〜ロルフィングの醍醐味

はじめに

こんにちは!東京・渋谷でロルフィング・セッションと脳科学から栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。

ロルフィングと整体の違い

私は、2015年6月から、ロルフィングのセッションを提供している。かつて「整体・マッサージとの違い〜症状か構造か?」に、整体との違いについてまとめたが、一言でいうと、筋膜へアプローチするので、セッションの効果が持続。頻繁に整体に通う必要がない身体に変身する。

身体の動きは、考え方、価値観に結びつく

実は、もう一つ、ロルフィングでは注目していることがある。実は、こちらの方が人生にインパクトを与える。

身体の「動き」だ。身体の「動き」に、なぜ注目するかというと、人間は「動き」を通じて、考え、決断し、人生を歩んでいる。なぜならば、発する声(咽頭の動き)、身体の動くペース(徒歩を含む)、考えるために使っている脳、感情に伴う内臓の動きを含め、すべて、身体の「動き」に関わっているからだ。

身体の「動き」自体、その人の生き方を現すといってもいい。その習慣を変えると、人生や価値観を変える力があるのだ。

身体の「動き」は、ゆっくり、丁寧、言語化すること

私は、ロルフィングのムーブメントをよくするためのRolf Movementのトレーニングをドイツで受けていた時に、身体の「動き」をどのように変えればいいのか?学ぶ機会に恵まれた。ポイントは、ゆっくり、丁寧、言語化することで、姿勢や人生へ大きく影響を与えることを知ることができた。

そこで、今回は、身体の「動き」についてシェアしたい。

身体の方向性〜土台と自由に動くの2つ

ロルフィングにおける「動き」を理解するためには、2つの方向性を知ることが大事だ。例えば、自然な身体の「動き」をするためには、下半身は重力を感じる(下向き)のと同時に、上半身はそれを土台に背筋が伸び、自由に動く(上向き)ということ。この「下向き」と「上向き」の2つの方向性があるということに目をむける。

例えば、椅子に座る際も、足が地に着き、椅子で坐骨を支え(足と坐骨が下向き)、坐骨をベースに上半身を上に伸ばす意識(上半身が上向き)を持つと、もっとも適した動きになる。

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注目したいのは、
「下向き」というのは、土台であること。英語では、Fixed Point(固定点)又はReference Point(参照点)。
「上向き」というのは、方向性を表すこと。英語では、Direction(方向)又Orientation(向き)。
とそれぞれ呼ぶ。

座位の場合、足と坐骨がFixed Pointとなることで、自由に上半身が動く=方向性(Direction)が決まっていく。
この「下向き」と「上向き」が意識できていると、上半身にスペースができて、背骨を伸ばす意識よりも、勝手に伸びる意識が身体内でできる。

しかしながら、なかなかこれを実践している人が少ないのが現状だ。そもそも、二つの方向性として身体を見るよりも、一つの方向性でしか見ないのだ。というのも、座っている時に「下向き」と「上向き」を意識することよりも、足を浮かせて、足を組み「上向き」の方向しか意識せず。背骨にスペースが生まれず、曲がって伸びないため、肩や首に負担をかける。

自分の考え方は、身体の動きの反映

そして、これは立位の時にも応用できる。自分の足を感じて(=固定点)、自由に上半身が動く。このように2つの方向性があるのだと意識した上で、手を差し伸べて握手するのと、自分の足を全く感じることなく、ただ握手するのとでは、相手から受け取る情報も全く違ってくる。

自分の土台を意識し、身体を自由に動かせる方向があるということを知ると、人生にも応用できる。例えば、自分の明確な考え方(土台)を意識すると、世の中の様々な考え方がある中、自分なりの自由な発想で物事を見ることができるのだ。

実際、動作を、ゆっくり、丁寧、言語化していくと、脳の神経回路も変化させることも知られており、上述のように人生を変えることが可能になる。

これらは、実感してみるのが一番だが、実際に、ロルフィングのセッションを体験した方は、重大な決断(離婚、結婚や転職)を下す方が多いが、身体のちょっとした変化から起きているのだ。

まとめ

今回は、ロルフィングで注目している、身体の「動き」について簡単にまとめた。少しでもこの投稿が役立つことを願っています。

 

この記事を書いた人

Hidefumi Otsuka