Rolf Movement – Part 3(5)〜2019年11月27日〜12月1日(後半):何の宿題が出されているか?+教え方をどうするのか?

2019年10月10日(木)から13日(日)までの4日間、ドイツ・ミュンヘンで行われたERA(European Rolfing Association)主催のRolf Movementのトレーニングに参加してから1か月半(「2019年10月10日〜13日(前半)、ミュンヘンで開催のワークショップに参加」参照)。

2019年11月27日(水)から12月1日(日)までの5日間、最後のRolf Movementのトレーニングが開催される。今回は、ANAの羽田空港発ミュンヘン空港行きの直行便を利用する予定だ。

Part 3の目的は「Introduction to Leading Rolf Movement Groups(グループレッスンでどのようにRolf Movementを使うのか)」になっている(詳細は「どのようなカルキュラムで進んでいくのか?」参照)。

Part 3の2日目に、Embodimentについて基礎的な内容の紹介があった後、3人1組(合計6組)となり、1人がリーダー、2人がアシスタントの役割で、交互にEmbodimentを10分発表した。最終日まで、3人で話し合いながら内容をまとめていくことになった(「Embodimentのプレゼン披露。一人一人の意図と改善点を知る」参照)。

どのような意図でクラスを作っていくのかを中心に学び、あっという間の4日間だった(「クラスはどのように進行しているか?〜1日の流れ」「前半(4日間)が終了。どのような気づきがあったのか?」参照)。

今回は、50分のEmbodimentの披露が求められている。準備が必要なため、Rolf Movement InstructorのRita Geirola(以下Rita)から、1か月前にメールをいただいた。

今回のPart 3の主要な目的は、Rolf Movementのクラスを開催すること。前半の4日間は、先生の視点からクラスをどう開催するかを中心に行われた。どのようにEmbodimentを作るのか。生徒一人一人が作り上げたものが、どのように一般的な考えや、どのようなフレームや特定の応用へとつながっていくのか。今までどのようなものをEmbodyしたのか。そして、何に好奇心を感じ、今後どのような形で追究していくのか。

後半の5日間は、指導それ自体に焦点を当てる。

注意すべきこととして、Ritaは以下の9つのポイントを取り上げている。

  • 1)どのようにしてレッスンを作っていくか。それを一つのプロセスとして捉えるか、それとも一つの大きな経験として捉えるか
  • 2)レッスンを作る際に、ロルフィングの基本的な考え(重力との関係)とどのようにリンクさせるか
  • 3)先生のあり方(Presence)
  • 4)言葉の選び方(Wording)
  • 5)どのようにクラスへ適応するのか(Adaptability)
  • 6)グループの変化への対応(Ability to deal with group dynamics)
  • 7)クラスに流れるフローをどのように読むのか。ひとりの生徒の構造的な主題から、場全体のエネルギーの水準まで(ボディリーディングを含む)
  • 8)一つのレッスン、あるいは一連のレッスンについて、始まりから途中、終わりまでをどう運ぶのか
  • 9)イントロとクロージング

これらを勘案し、1時間の持ち時間の中で50分のクラスの披露が求められる。その後、10分のフィードバックが行われる予定だ。

50分のレッスンを組み立てる際には、次の点を考慮する必要がある。

  • 1)このクラスはどのようなクライアントに適切か
  • 2)どのような状況下でクラスを開催するか
  • 3)一つの経験として捉えるのか。たとえば一つのプレゼンテーションとして。それとも、時間の経過の中で一つのプロセスとして経験していただくようなものと捉えるのか
  • 4)初心者向けか。それとも、すでに知覚や身体の動きにある程度の知識がある人向けなのか
  • 5)レッスンの目標は、自分が探究したいものなのか。それとも、クライアントのグループのニーズに合わせて変化させていくものなのか

そこで、レッスンのタイトルと、どのような手順でクラスを開催するのかの2つをメインに、提案書を本日、2019年11月16日にRitaへメールで送った。

出発まで10日。どのようにクラスを組み立て、その結果どのような学びがあるのか。今後ヨガのクラスを開催していくうえでヒントとなることがあればと考えているので、楽しみだ。

2026年8月の注記

この回に並んでいるのは、問いばかりである。Ritaがメールで送ってきた9つと、レッスンを組み立てる際に考える5つ。合わせて14。そのどれもが問いの形をしていて、こうしなさいという文が一つもない。

50分のクラスを作れという課題に対して、渡されたのはこれだけだった。何を扱うかも、どう進めるかも書かれていない。

この形は、Rolf Movementの課程を通して変わらなかった。Part 2でも問いが渡され、手順は渡されなかった。Part 3の前半でも、プレゼンの前に6つの問いが置かれただけだった。そして2025年のアドバンスト・トレーニングでは、Jeff Maitlandの3つの問いかけを受け取ることになる。名前も年も違うが、渡し方は同じ形をしている。

手順がないことの意味は、当時から分かっていたわけではない。Part 2の途中では、どこへ向かっているのか見えなくなって不安になったことを書いている。手順がないというのは、自由という意味ではなく、自分で決めなければならないという意味だった。

いま振り返ると、問いを渡すという形自体が、この課程の教えていた内容だったと思う。Part 3で求められているのは、グループに対してRolf Movementのクラスを開くことだ。そのクラスで自分が生徒に何を渡すのかを、渡され方そのもので示されていた。Ritaが繰り返し言っていたのは、誰に向けて教えるのかということだった。9つのポイントの3番目に先生のあり方が、4番目に言葉の選び方が入っている。技術ではなく、立っている位置のほうが並んでいる。

もうひとつ、この回には準備期間のことが書いてある。

課題が出たのが10月13日、メールが届いたのが1か月前、提案書を送ったのが11月16日、出発が11月26日。1か月半をかけて50分を組み立てている。

Rolf Movementの課程が3つに分かれているのは、教室での経験を実務に持ち帰り、そこで生じた問いとともに戻れるようにするためだ、とERAは説明している。この1か月半は、その縮小版にあたる。課程の全体が2年5か月かけて速さを落とすように設計されていて、その中の1か月半もまた、同じ形をしていた。

この記事を書いた人

Hidefumi Otsuka