【R#204】2019年を振り返って(1)〜今年1年学んだこと〜提供しているセッションをどのように考えているのか?

2019年も残り2週間。今年も1年を振り返る時期に入った。

ロルファーの認定を受けてから5年目。
今年は、自分の方法や個性を確立する1年になった。
そういった意味では充実した1年になったと思う。

現在、私の提供しているセッションは、3つに分けて行っている。
1)ソースポイントセラピー
2)全身の状態を把握するためIMACで身体を評価
3)ロルフィングの施術の提供

最初は、ソースポイントセラピー。
日本で唯一、ソースポイントセラピーを教えているTEN  ~the Space for your Life & Body~の大阪在住ロルファー・佐藤博紀さん(以下ひろさん)から学んだ。
ソースポイントセラピーは、ひろさんのHPが詳しい(「Source Point Therapyの紹介」)。
そこで、一部引用させていただく。
ソースポイントセラピーはシンプルなエネルギーワークで、体が健康な状態に戻るために体の周りや体の中にあるポイントを使っていきます」

「ポイントを用いることで施術者がエネルギーを送るのではなく、受けている本人のポイントが働きだすためにエネルギーが満たされ、体が変化していきます。それぞれのポイントが肉体だけではなく、感情や精神も含めた体全体が健全な状態に戻るために必要な働きをしてくれるので、とても包括的で、エネルギーワークですが肉体的にも明確に気づく変化が起こります

(注:太字は筆者による)

面白いのは、施術者の意図が入らないし、クライアント本人の変化が自発的に起きる。そして、身体の関節の可動域や身体の姿勢が顕著に変化する場合がある。
ロルフィング10回セッションでミッドライン(中心軸)を整えるが、それがソースポイントセラピーでできてしまう。
実は
「相手を治療する」という意図が入り過ぎてしまうと、自分のエゴが相手に伝わってしまう
自分の心をニュートラルにする。
このように、瞑想状態になっていないと、セッションがうまくいかないケースが多い。
ソースポイントセラピーを使うと、ニュートラルになれることを心がけるので、その後の施術で意識を持ちやすい。

2番目は、全体的な身体の評価。
全身の状態を把握するために、制限のある身体の場所を可動域で評価するIMACを使っている。
何と、この方法も、ロルファーのひろさんから学んだ。
IMACは、ひろさんの「Integrative Movement Assessment」を参考にしていただきたい。
そこから一部引用すると、
「Center of Integrative Movement Assessment (IMAC) はNATA-BOC(全米認定)アスレチックトレーナーであり、公認ロルファーである佐藤博紀が考案した、全身の状態を把握し、制限がある部位を可動域を通して評価し、改善していく方法です」
となっている。

ロルフィングのトレーニングでは、感覚とバランスが重視され、解剖学を深める機会が少ない。
なぜならば、
「解剖学からみて、筋肉がどのように変化しているのか?」
を見ると、人を機械として見てしまい、他の大切なシグナルを見逃してしまうからだ。
面白いのは、
セッションの経験を積んでいくと、
「身体の中でどのような変化が起きているのか?」
徐々に解剖学を含めた知識を深めていくことを痛感するようになる。

ひろさんも、ロルフィングの中で解剖学的な評価が不十分だと考えた一人。
アスレチック・トレーナーのバックグラウンドに基づいて、色々と試行錯誤する中で、IMACを生み出した。
IMACの素晴らしさは、身体の可動域を調べること。
解剖学の知識を身体の動きと繋げられられるし、東洋医学の経絡の状態もわかってくるところだ。
私が、IMACを取り入れるようになったのは、2018年後半。
IMACを使うと、東洋医学の素晴らしさが実感できるようになってからだ。

IMACの学びから、出会いもあった。札幌在住の風の音の治療院・安部雅道先生(鍼灸師、以下安部さん)だ。
安部さんが提供している「からだの学校【東洋医学】@Kei.K Aroma Studio(神奈川)」(開催は、Kei.K Aroma Studio)の講座(講座は全6日間)に通うことで、東洋医学の使い方が理解できるようになった(「経絡とは何か?〜氣と血の通り道:12本の道+ミッドラインを整えること」参照)(なお、この講座はわかりやすいので本当におすすめ!)。

東洋医学とIMACの相性はいい。身体の可動域の評価から、五行の問題点を把握できる。
問題点がわかると、ロルフィングで改善できるし、生活習慣や食事のアドバイスも可能だ。
西洋医学は、身体を全体的よりも、部分的にみがち。
東洋医学やIMAC等、
「内臓や身体の全体から見てどのように評価していったらいいのか?」
を深めてくれるツール。
もっと2019年は経験を積んで深めていければと考えている。

「西洋医学と東洋医学のそれぞれの良さをどのように融合していくのか?」
私は、2001年に基礎医学で博士号を取得。製薬業界でも経験を積んだ。
ボディワークでの経験と今までの経験を融合した生物と化学の基礎的なセミナー(「身体の学校・ZERO塾」)を来年1月から提供していく予定だ(「「化学・生物の基礎を学んで、自分で考える力を身につけよう!」 (身体の学校・ZERO塾)〜募集開始」参照)。
身体の健康を知り、自分で考える力と判断軸を養うことを目的に行う学校で、
「なぜ、そのような考え方に至ったのか?」
原理・原則を伝えるため、東西の医学関係なく学べると思う。
もしご興味がありましたら、お問い合わせください。

最後にロルフィングで学んだ手技でセッションを行う。
最初にソースポイントセラピーとIMACを行うこと。
そのことで、本当に課題となる箇所を集中的に施術ができるようになる。
痛みの軽減や、身体評価も行うので、ビフォー・アフターの把握にも役立つ。
引き続き、ロルフィングのセッションを提供中です!!
もしご興味がありましたら、お問い合わせください。

この記事を書いた人

Hidefumi Otsuka