【R#227】怪我なく、楽しんでヨガの練習をしていくための身体と心をつなぐ「筋膜」入門 ・開催報告

はじめに

こんにちは!東京・渋谷(恵比寿)でロルフィング・セッションと栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。

2022年3月1日(火)に「怪我なく、楽しんでヨガの練習をしていくための身体と心をつなぐ「筋膜」入門〜知識を活かしていくためには?」を開催したので報告したい。

ヨガを練習する中で気づいたこと〜筋膜へのアプローチ

私は、約15年、ヨガを継続的に練習しています。(2013年にUTLでヨガのインストラクターの資格を取得)その上、ボディワークの一つロルフィングの資格をとってから7年が過ぎました。
アシュタンガ・ヴィンヤーサ・ヨガを中心に、アイアンガー、クリパル、陰ヨガ等、様々なヨガに接しました。共通していたのは、ヨガのインストラクターや、柔軟性のある人に怪我が多いことでした。
全てのヨガの練習している方に当てはまるとは限らないが、なぜ、怪我を抱えながら練習している人が多いのか?せっかく、練習しているのに、なぜそのようなことが起きるのか?疑問に思っていた。

転機が訪れたのが、練習してから7年後に出会ったロルフィングと筋膜についての考え方だった。それ以来、楽して、楽しみながら練習ができるようになったのだ。
ロルフィング・セッションを提供して7年が過ぎた今、ひょっとしたら、筋膜について、より多くの情報が伝えられるのではないか?
リクエストもあり、今回、「筋膜」についてのセミナーを開催する運びとなった。

身体から心へのアプローチ〜ヨガとロルフィング

私が興味を持っているのは「身体」から「心」へのアプローチだ。
ヨガは、心と身体の両方をアプローチするものだが、
興味深いのは、「八支則」だ。

個人的には、8つのステップは、
①行動(ヤマ・ニヤーマ)
②身体を整える(ポーズ、呼吸法)
③心を整える(瞑想)
にまとめられるのではないかと思っている。
ロルフィングに出会うまでは、アシュタンガ・ヴィンヤーサ・ヨガを集中的に練習。
ポーズができるようになると、次に進めるというご褒美があるので、どんどん夢中になっていった。
が一向に、肩こりや腰痛が良くならない、後屈が深まらない、身体がリラックスできないといった課題が出てきた。
ロルフィングの考え方に出会うようになってから、練習が楽になり、難しいポーズへのチャレンジも考えなくなった。

身体の「筋膜」へのアプローチ〜どのように「身体地図」に影響を与えるのか?

ロルフィングというボディワークを開発したのは、アイダ・ロルフ(Ida Rolf、1896年〜1979年)。
“I work on bodies because that’s what I can put my hands on”
「身体(実体のあるもの)を扱う。なぜならば、手で触れられるから」
と言っているように、実体ない「心」を扱うのではなく、実体のある「肉体」へ手技を使ってアプローチすることで様々な変化を及ぼすのが、ロルフィングだ。

その手技で、どこにアプローチするのか?
それこそが「筋膜」だ。
では、なぜ「筋膜」へアプローチすると「心」に影響を及ぼすことができるのか?
ロルフィングのトレーニングで学んだことは、
人間には
1)意識できる「身体地図」(ボディイメージ)
2)意識できない「身体地図」(ボディスキーマ)
の2つがあること。
そもそも「身体地図」とは?
1)自分の身体の足、膝、腰、肩、腕、手をなぜ人間は意識できるのか?
2)目を閉じても、鼻、口、目に触れることができる理由は?
それは、人間の脳には「身体地図」があり「地図」を頼りに認識しているから、これらが可能なのだ。
これらには、
「意識できるもの」と「意識できないもの」がある。
意識できるものは、全て教育によって身につく。
例えば、育った環境による善悪の判断、正しい姿勢、主観的なイメージ等、
実は、正しくヨガのポーズを取ることも意識して「身体地図:を作ることにつながる。
一方で、意識できないものは、皮膚・関節・筋肉・内臓からの感覚の流れによって絶えず最新情報を入手して、身体地図を更新している。
そして、こちらの身体地図こそ、意識できる「身体地図」に大きな影響を及ぼしているのだ。

内なる叡智と外なる叡智〜「身体感覚」と「知識」の違い

例えていうならば、
身体には、
1)「内なる叡智」が「意識できない「身体地図」」(身体感覚、内臓感覚、筋肉の状態)
2)「外なる叡智」が「意識できる「身体地図」(教育、知識、善悪)
の二つによって、姿勢が決まるといってもいい。
ヨガ、ピラティス、ロルフィングは全て「内なる叡智」を出発点に、その感覚を研ぎ澄ませることで「外なる叡智」や「心」に影響を及ぼすのだ。

このようなことをセミナーを話させれいただいた。
非常に抽象度の高い話なので、もしご興味のある方は、ぜひとも筋膜のセミナーにご参加いただければと思う。

まとめ

今回、動画の視聴者を含め6名の方に参加いただいた。
今後、筋膜について「重力」「発生学」「トラウマ」の3つの視点からセミナーを提供していく予定だ。
ご興味のある方、ぜひチェックいただければ幸いです。

この記事を書いた人

Hidefumi Otsuka