【R#165】Supervision WS – Pierpaola Volpones(1)〜初日と復習

ヨーロッパ・ロルフィングのトレーニングは3段階より構成されているが、その後にフォローアップとして6日間に渡って開催されるSupervision Workshopの受講が必須となっている。
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ミュンヘンでは、下記の日程でロルフィングの基礎トレーニングを受講した。
Phase I:2014年8月4日〜8月23日
Phase II:2014年10月6日〜11月22日
Phase III:2015年2月2日〜3月25日
トレーニングについては「ミュンヘンでのTrainingについて(1)」「ミュンヘンでのTrainingについて(2)」、総括については「トレーニングの振り返り」をそれぞれご参照いただきたい。
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2016年12月13日にSupervision Workshopの初日を迎え、初めてイタリア人のPierpaola Verpones先生(以下Paola)と会うことになった。Paolaは強烈に個性的な人の多いロルファーの中でもバランスが取れた人であり、ロルフィングの定義を基本に照らして天才たちがまとめたテクニックを分かりやすくまとめてくれるということを聞いていた。基礎を見直したい自分としては本当に都合のいい先生だと思う(詳細は、「ミュンヘンでのTrainingについて(3)」参照)。
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アシスタントの先生は、スペイン人のFuensanta Munoz de la Cruz先生(以下Fuensanta)。Fuensantaは医師の資格を持つアドバンス・ロルファーで、Phase IのMovementのアシスタントとして、2年前にお世話になった。
今回の参加者は、女性10人、男性3人の合計13人。国籍は、ドイツ、スイス、ブラジル、イタリアと日本(参考に日本人参加者は2人)から構成。
さて、初日のワークショップの内容だが、午前中はSupervisionでどのようなことをカバーしたいのか?を中心に、話し合いが進む。
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ボディリーディング(ロルフィングにおける身体観察)や、10回セッションはどのような構成で成り立っているのか?の復習。各セッションがどのようにして繋がっているのか?等、事前のメールでの質問や現在どういったことを知りたいのか?午前中でPaolaとFuensantaの2人が中心となって話し合いが進んだ。
私が、
「10回セッションをしても、全くピンとこない人が数名いたのだが、その場合にはどのように対応したらいいのか?」
といった質問を聞いたところから、話し合いからワークショップへ切り替わっていった。パートナーを組み、それぞれ身体に触れて
「どのように感じるのか、言語化してみよう」
と言うことで、大きな画用紙にペンで言葉を一つ一つ聞き取ること(熱い、震えている、エネルギーの流れが感じる、等)で、手で身体を触れた時の感覚は一人一人違う表現として現れることを体感。
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身体感覚がわからない人に対しては、身体の各部位に手を当てて、
身体の感覚(Sensation)と頭で考える言葉による表現(Cognition)の違いを理解させることによって、感覚が蘇るということを学ぶことができた。
次に、それに関連しての話の聞き方。
クライアントから話を聞くと言うのはどういうことなのか?10回セッションを身体を通じて、その一つ一つ動きから感じるワーク(Phase IIで行なったEmbodiment;「身体とEmbodiment」参照)を行なった後に、実施。
初めて組む人たちで、話を聞くのが意外と難しかった。
改めて、目的を持って聞くこと、クライアントが必ずしも会話に参加しなくてもいいが、クライアントが一緒になってコミュニケーションをとることの大切さ、相手の言葉に意味を与えるのではなく、あくまでも相手に感覚の意味を考えさせること、などといった気づきがあった。
午後には、 Paolaが作った資料(1回目〜10回目の要点を示したノート)が配布され、ロルフィングの1回目と2回目のセッションの復習と身体観察を3人1組で行なった。身体観察はPaolaの資料は非常にポイントが絞られているのでわかりやすく、いい復習になったと感じた。
最後に1回目と2回目のセッションで施術ベッドにてどのように身体観察したらいいのかを2人1組で実施。呼吸の観察法は学ぶことが多かった。
明日より、クライアント・セッションが始まる。Phase III以来の外国のクライアントが待っているので、またその印象について次回書きたい。
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この記事を書いた人

Hidefumi Otsuka