ミュンヘンでのトレーニング(3)〜今後のERA Mentoring SessionとSupervision WS

ロルフィングのトレーニングは3段階より構成されている。

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ロルフィングのトレーニングは3段階より構成されている。それぞれ下記の日程でドイツ・ミュンヘンで受講した。

  • Phase I:2014年8月4日〜8月22日
  • Phase II:2014年10月6日〜11月26日
  • Phase III:2015年2月2日〜3月25日

ヨーロッパのトレーニングについては「なぜミュンヘンで学ぶことにしたのか:資格取得までの手続きと費用」「英語が母語でない仲間と一緒に学ぶことで気づくこと」をそれぞれご参照いただきたい。

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興味深いのは、ヨーロッパは25歳以上という年齢制限があり、かつ多様な文化背景の方々が参加するということ。そのためか、クラス中に個人個人の意見が尊重され、聞くための間を設けてくれる。スイスの人から伺ったのだが、これがアメリカだと特定の人が話すことに時間が費やされ、他の人が質問できないこともあるらしい。

私もアメリカに7年間住み、現地の小学校・中学校の教育を受け、自己主張することの大切さを学んでいるので、そのことは理解できる。ただ、新しいことを学んだ上で深い人間の理解が必要とされるロルフィングの場合には、ヨーロッパで受けるのは絶好の環境だと感じている。

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さて、トレーニングを終えた後、そのまま終わらないというところにヨーロッパのトレーニングは特徴があり、第4段階(Phase IV)というSupervision Workshopが6日間(2016年12月13日〜18日)行われる。

アメリカのボルダーで行われるトレーニングでは、このようなことは開催されない。私個人としては、セッション数をそれなりにこなすようになっても、技術的に大丈夫なのかという不安が多少ある。1年後に質問する機会が与えられるというのはありがたいと思っている。

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ヨーロッパのトレーニングのもう一つの特徴として、Phase IIとPhase IIIとの間(2014年11月27日〜2015年2月2日の間)にメンタリング(Mentoring、Mentorは指導者の意味)と呼ばれるセッションを2回、Phase IIIとSupervision Workshopとの間(2015年3月25日〜2016年12月12日)にメンタリングを3回、それぞれ受ける必要があることが挙げられる。

メンタリング・セッションとは「英国での体験(1)」で書いたように、上級ロルファー(Advanced Rolfer)のオフィスへ行き、技術や心がけなどを学ぶというもの。

Phase IIとPhase IIIの間は世界一周の途中だったために、ロンドンでメンタリングを受けた(「英国での体験(1)」「英国での体験(2)」参照)。

一方で、Phase IIIとSupervision Workshopの間は、東京でロルファーとして活動している間に受講するもの。2016年8月29日〜9月4日に、ロンドンでKeith Graham先生を、パリでHubert Godard先生のそれぞれのメンタリングを受ける予定だ。そして、2016年12月11日〜19日のミュンヘン滞在中に1回受ける予定である(現在調整中)。メンタリングの模様については、本コラムで紹介したいと思っている。

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Supervision Workshopでは、イタリア人ロルファーPierpaola Volpones先生(以下Paola先生)に学ぶことになっている。

フランクフルト在住のロルファー、鎌田孝美さんのコラム「ヨーロッパ・ロルフィング協会」によると、Paola先生は強烈に個性的な人の多いロルファーの中でもバランスが取れた人であり、ロルフィングの定義を基本に照らして、天才たちがまとめたテクニックを分かりやすくまとめてくれるとのこと。

Paola先生は、先代のPeter Schwind先生、Robert Schleip先生、Hubert Godard先生からうまく吸収して、次の世代へとうまく引き継ぐためのノウハウを生徒に教えている。そう考えると、私自身が今必要としている、基礎的なところを見直したいというニーズに合致する。

本コラムを書いている最中に、Advanced Rolfingトレーニングの2018年の日程が発表された。実は、ロルファー(ロルフィングを行う人)は3年から7年の間にアドバンスト・ロルファーのトレーニングを受講する(将来は義務化という流れもあるらしいが)。3年後がちょうど2018年である。

海外でロルファーとして活動していくためには肩書きが重要だということは、企業に勤めていた時代に感じていたこと。肩書きとして博士号を取得したことによって、外資系企業に就職する際に不利になるどころか、リスペクトされた上で、給与面も大きな変化があった。

取得しないよりも取得した方が海外に出る際に得になるだろうということで、以下の日程でトレーニングを受ける予定だ。

  • 2018年6月4日〜6月15日(オーストリア・ウィーン)
  • 2018年10月1日〜18日(イタリア・ボローニャ)

またアドバンスト・トレーニングの内容を含め、詳細について本コラムで書きたい。

2026年8月の注記

この記事は、認定を受けても終わらないことをヨーロッパの特徴として書いている。一年後に Supervision Workshop があり、その前にメンタリングを三回受ける。そして、セッション数をそれなりにこなすようになっても技術的に大丈夫なのかという不安があるので、一年後に質問する機会が与えられるのはありがたい、と書いてある。

現在、この講座は継続教育の一覧にある。Deepening the 10 Sessions という名前で、括弧のなかに former Supervision と添えられている。必須の第四段階から、受けたい人が受ける講座へ移った。日数も六日から四日に減っている。

なくなったわけではない。移ったのは、監督のもとで実践する段階のほうである。現在の Level 3 では、認定を受ける前に、教員の監督のもとで外部のクライアントに十回シリーズ全体を行う。Level 2 の終わりにも、初めて外部のクライアントに施術する機会が置かれている。認定の後にあったものが、認定の前へ来た。

そうすると、この記事が書いた不安の置きどころも変わる。認定を受けて一人で施術を始め、一年経ってなお残っていた不安だった。現在の設計では、その一年にあたる部分を課程の内側で通ることになる。誰かが見ている状態で通るか、一人で通ってから質問するか。順番が入れ替わっている。

入口の条件も動いた。この記事は年齢制限を二十五歳以上と書いている。現在は十八歳以上である。

この記事は、三年後にあたる2018年の日程を挙げて、そこで受けるつもりだと書いている。実際にはそうならなかった。受けたのは別の年の課程で、修了は2025年である。規定のほうにも幅があって、Rolf Movement の認定を取る場合には、三年から七年という期間が九年まで延びる。2017年から2019年にかけてその課程を受けたので、この条項に当てはまることになった。動きを扱う課程を先に挟んだ分だけ、上級の課程が後ろへずれた。

もっとも、枠の話ばかりを見ていると見落とすものがある。教室に立つ人は、あまり変わっていない。

2014年8月のPhase Iは、Movement を Rita Geirola、Anatomy を Konrad Obermeier、Touch を Giovanni Felicioni が担当していた。2026年の Level 1 も、Anatomy は Konrad Obermeier である。十二年、同じ科目を教え続けている。Movement には Rita Geirola の名前が今もある。そして Touch を教えているのは Andrea Clusen と Pierpaola Volpones で、前者はPhase IIIのアシスタント、後者はPhase IVで教わった人である。当時アシスタントだった人と、上の段階を教えていた人が、いまは入口に立っている。

段階の区切り方も、必須か任意かも、年齢の線も動いた。動かなかったのは、誰が教室にいるかだった。教科書のない課程で渡されるものが人そのものだとすれば、変わっていないのはそちらのほうになる。

この記事を書いた人

Hidefumi Otsuka