【R#123】SPT Module 1(1)〜「人間として形付けられるために必要な元となる情報」=「ブループリント」を知ること

2015年10月10日から12日までの3日間。Source Point Therapy( ソースポイントセラピー、SPT)のトレーニングのため大阪に向かった。関西方面は、2015年5月26日と27日に京都・大阪に行って以来4ヶ月ぶり。
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ヒロさんのHPによると、SPTとは、アドバンスロルファーのボブ・シュライとヒーラーで瞑想の先生であるドナ・トムソンによって開発されたエネルギーワーク。人間のエネルギー場にあるポイントにアプローチしていくもの。そのエネルギー・ブループリント情報(Blueprint=設計図)を繋げていくというもの。
2015年5月に大阪を訪れた際、ロルファーの伊藤彰典さん(リリーフスペース主宰)が最初に施術を受け、認定ロルファーのための勉強をするきっかけを与えたロルファーの佐藤博紀さん(大阪でTEN〜the space for your Life & Bodyを主宰、以下ヒロさん)からを受けることができた。その体験談については【RolfingコラムVol.99】に書いた。
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2015年10月と11月の連休にトレーニングを行うが、どうか?とその当時、聞かれたのでその時に即決。今回のトレーニング(SPT Training Module 1と2)に臨むことになった。予想外に、チネイザンのトレーニングも挟んだので忙しさが倍増。世界一周から帰ってきた後、トレーニングに追われる日々になってしまった。そうはいうものの、このトレーニングは是非とも受けたかったもの。本日(2015年10月10日)無事初日を迎えた。開催された場所は、ヒロさんのセッション・ルームTEN。
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初日は、SPTの歴史的経緯の説明から入った。ドナ・トムソンとボブ・シュライは10年近くに渡って禅の実践を行っており、ボブ・シュライは小浜市にも滞在経験があるとのこと。ボブ・シュライは、ARTと建築に関心があり、幾何学、アート・直感、ヒーリングへの興味よりロルフィングのエネルギー的な側面への興味を持つようになる。実は、生前Ida Rolfは、ロルフィングのフレームワークを作っていくにあたって、エネルギーの流れについての重要性について言っていたのだが、私もヨーロッパで感じたことは、この側面についての説明が完全に抜けていたことだ。その部分に対しての追求がSPTの形に結晶化されることになる。
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ロルフィングを実践中に施術の難しいクライアントに対して、ドナ・トムソンが瞑想を通じて得られた知見を臨床に実践していく。それがSPTになっていき、ボブ・シュライがロルファーだったこともあり、ロルフィングを実践している仲間から広まっていく。当初、ボブ・シュライのみがSPTを教えていたのだが、最近ドイツ人一人とヒロさんが教えられるようになった。
参考にヒロさんは、8年前にRolf Movementの認定のためアメリカで勉強中に指導者がSPTを実践するのをみて興味を持つようになり、2年前(2013年)からドナ・トムソンとボブ・シュライの2人を日本に招聘。ヒロさんが教えられるようになるまでにフレームワークが整備されるようになり、出会った8年前よりもよりここ2〜3年以内によりシンプルな形になっているとのこと。そして、今まで2人の先生の通訳としてヒロさんはSPTに関わっていたが、今回はヒロさん単独で教える初のクラスとなった。
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SPTは、ロルフィング、靈氣、鍼灸、ピラティスやヨガと組み合わせると最大限効果が発揮出来る。身体のどこに問題があるのか、SPTの技術を通じて知ることができるからだ。現に、今回のトレーニング参加者の14人中鍼灸3人、ヨガ・インストラクター2人、ロルファー2人、ピラティスインストラクター、柔道整復師等、ボディワーカー中心のメンバーにより構成されていた。
SPTの手技の実践に移る前、ヒロさんの1時間のプレゼンでSPTについての概略の説明があった。インディアン、チベット医学、カバラ、物理学から「ブループリント=設計図」や幾何学が身体や心に与えたことについてスライドで示していったが、今一ぴんと来ない。
「人間が人間として形付けられるために必要な元となる情報」=「ブループリント」で、そこにつながるのがSPT
と考えてようやく腑に落ちた。
実践編では、ダイヤモンド・ポイントと呼ばれる4つのポイントを順番に手をかざすという方法を習得(ヒロさんのHPからの拝借した下記の図の中でへその左右と足と頭にある4つの点)。
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直傳靈氣のように手を面として使うのではなく、手を点として意識するところが違っており、靈氣とは違った手法として学ぶ必要があったが、思ったよりも大変ではなくシンプルのように感じた。決められた場所から20-30cmかざすことで身体がどのように変化していったのか?をデモ、参加者同士による練習を交えて学んでいった。
またへそ(Navel)ポイントと仙骨(Sacrum)ポイントについても練習を行ったが、Navel pointはチネイザンで行っているへそ周りを緩めることを一気に体感できることと、Sacrum pointは、ロルフィングにおける6回目のセッションに似た体験ができることに驚き。身体に触れていないのに勝手に身体が動くことに驚かされた。
一番SPTで威力を感じたのが、瞑想をしていたとき。ヒロさんのガイドで、SPTの4つのキーワードであるOrder、Balance、Harmony、Flow(該当するポイントはSource, Grounding, Activation, Transformation→それがダイヤモンド・ポイントの4点)か、ダイヤモンド・ポイントの4点に意識を向けて瞑想を行うと、身体が勝手に動き背筋が伸び、適切な姿勢へと整うこと。これには本当に驚かされた。
残り2日間。通訳抜きで進んでいるので、トレーニングのペースは思いの外早い。明日以降も幾つかの手技を学ぶ予定だが、それについては、別途取り上げたい。
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この記事を書いた人

Hidefumi Otsuka