SPT Module 1(1)〜「人間として形付けられるために必要な元となる情報」=「ブループリント」を知ること

2015年10月10日から12日までの3日間、Source Point Therapy(ソースポイントセラピー、以下SPT)のトレーニングのため大阪へ向かった。関西を訪れるのは、5月に京都と大阪へ行って以来だ。

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ヒロさんのサイトによると、SPTはアドバンスト・ロルファーの Bob Schrei と、ヒーラーで瞑想の教師である Donna Thomson によって開発されたエネルギーワークである。人間のエネルギー場にあるポイントにアプローチし、ブループリント(Blueprint=設計図)の情報をつなげていく。

5月に大阪を訪れた際、ロルファーの佐藤博紀さん(大阪でTEN〜the space for your Life & Bodyを主宰、以下ヒロさん)からSPTを受けることができた。ヒロさんは、私が最初にロルフィングの施術を受けた伊藤彰典さんに、認定ロルファーを目指す道を示した人でもある。そのときの体験談は別に書いた(「ソースポイントセラピーの体験談〜大阪のTENにて」参照)。

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2015年10月と11月の連休にトレーニングを行うがどうか、とその場で聞かれ、即決した。それが今回の Module 1 と 2 である。予想外にチネイザンのトレーニングも挟むことになり、忙しさが倍増した。世界一周から戻った後、トレーニングに追われる日々になっている。とはいえ、これは是非とも受けたかったものだ。本日、無事に初日を迎えた。会場はヒロさんのセッション・ルームTEN。

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初日は、SPTの歴史的な経緯の説明から入った。Donna Thomson と Bob Schrei は10年近くにわたって禅を実践しており、Bob Schrei には小浜市に滞在した経験もあるという。彼はアートと建築に関心を持ち、幾何学・アート・直感・ヒーリングへの興味から、ロルフィングのエネルギー的な側面に関心を向けるようになった。

実は、生前の Ida Rolf も、ロルフィングの枠組みを作るにあたってエネルギーの流れの重要性を語っていた。ただ、私がヨーロッパで感じたのは、この側面についての説明が完全に抜けていたことだ。そこへの追求が、SPTという形に結晶することになる。

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ロルフィングの施術で難しいクライアントに向き合っていたとき、Donna Thomson が瞑想を通じて得た知見を臨床に取り入れていった。それがSPTになり、Bob Schrei がロルファーだったこともあって、ロルフィングを実践する仲間から広まっていった。当初は Bob Schrei だけが教えていたが、最近になってドイツ人が一人と、ヒロさんが教えられるようになった。

ヒロさんは、8年前に Rolf Movement の認定のため米国で学んでいた際、指導者がSPTを実践するのを見て興味を持った。そして2年前の2013年から、Donna Thomson と Bob Schrei の二人を日本に招聘している。ヒロさんが教えられるようになるまでに枠組みが整備され、出会った8年前よりも、ここ2〜3年でよりシンプルな形になったという。これまでヒロさんは二人の通訳としてSPTに関わってきたが、今回がヒロさん単独で教える初のクラスとなった。

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SPTは、ロルフィング、靈氣、鍼灸、ピラティスやヨガと組み合わせると最大限の効果が発揮できる。身体のどこに問題があるのかを、SPTの技術を通じて知ることができるからだ。実際、今回の参加者14人の内訳は、鍼灸3人、ヨガ・インストラクター2人、ロルファー2人、ピラティス・インストラクター、柔道整復師など、ボディワーカーが中心だった。

手技の実践に移る前、ヒロさんによる1時間のプレゼンでSPTの概略の説明があった。インディアン、チベット医学、カバラ、物理学から、ブループリントや幾何学が身体と心に与えたものをスライドで示していったが、今ひとつぴんと来ない。

人間が人間として形付けられるために必要な元となる情報がブループリントであり、そこにつながるのがSPTである。

そう考えて、ようやく腑に落ちた。

実践編では、ダイヤモンド・ポイントと呼ばれる4つのポイントに順番に手をかざす方法を習得した。へその左右と、足と頭にある4点である。

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直傳靈氣のように手を面として使うのではなく、手を点として意識するところが違っている。靈氣とは別の手法として学ぶ必要があったが、思ったより大変ではなく、シンプルに感じた。決められた場所から20〜30センチ手をかざすことで身体がどう変化するのかを、デモと参加者同士の練習を交えて学んでいった。

へそ(Navel)ポイントと仙骨(Sacrum)ポイントの練習も行った。Navel ポイントでは、チネイザンで行うへそ周りを緩める働きを、一気に体感できることに驚いた。Sacrum ポイントは、ロルフィングの6回目のセッションに似た体験ができる。身体に触れていないのに、勝手に身体が動き出すことにも驚かされた。

SPTの威力を最も感じたのは、瞑想をしていたときだった。ヒロさんのガイドで、SPTの4つのキーワードである Order、Balance、Harmony、Flow、あるいはそれに対応する Source、Grounding、Activation、Transformation の4点、つまりダイヤモンド・ポイントに意識を向けて瞑想を行う。すると身体が勝手に動き、背筋が伸びて、適切な姿勢へと整っていった。これには本当に驚いた。

残り2日間。通訳を挟まずに進むので、トレーニングのペースは思いのほか速い。明日以降もいくつかの手技を学ぶ予定だが、それについては別に書きたい。

2026年8月の注記

この記事には、ヒロさんがSPTと出会った経緯が書かれている。8年前、Rolf Movement の認定を受けるために米国で学んでいたとき、指導者がSPTを実践するのを見て興味を持った、というものだ。当時はそれ以上のことを知らずに書き留めていた。

8年前は2007年前後にあたる。米国側の記録を追うと、この年に何が起きていたかがはっきりする。

線はどこから来ていたか

2007年の夏、Rolf Institute の会報に、An Energetic Foundation for Rolfing という講座の告知が載った。講師は Bob Schrei と Ray McCall で、SPTに基づくものだった。

まもなく協会の掲示板で激しい議論が起き、理事会には、協会がエネルギー的な講座を主催することの是非を問う抗議のメールが届いた。異議を受けて、講座は自主的に継続教育委員会へ再提出され、二度目の承認を得ている。そして、論争にもかかわらず、あるいは論争のおかげで、関心は非常に高まった。席が追加され、アシスタントが増員され、数年ぶりに満席となる継続教育クラスになった。

翌年、Bob Schrei、Ray McCall、Jeff Maitland、Duffy Allen の4人が、この件をめぐって協会誌上で対話を行っている。表題は What Did Dr. Rolf Want?、ロルフ博士は何を望んだのか、である。

ヒロさんが米国で見た指導者が誰だったかは、この記事には書かれていない。ただ、後にヒロさん自身が、当初は Bob Schrei とロルファーの Ray McCall から教わったと語っている。

そして2025年、認定から10年を経て受けたアドバンスト・トレーニングの講師の一人が、Ray McCall だった。エネルギーワークを正面から扱った課程である(「Advanced Rolferの認定までの歩みについて【総括】〜認定までの道のり」参照)。2015年10月に大阪の一室で受け取ったものと、10年後に東京の教室で受け取ったものが、同じ人物のところで交わっていた。

私がこの記事を書いたのは、その講座の8年後にあたる。

制度の側から見ると

この記事には、もう一つ書き留めていることがある。生前の Ida Rolf はエネルギーの流れの重要性を語っていたのに、ヨーロッパで受けた基礎トレーニングではその説明が完全に抜けていた、という指摘だ。

2007年の論争は、その答えの一部になる。抜けていたのではなく、扱うかどうかが定まっていなかった。協会の中で意見が割れ、承認が一度差し戻されるような主題だった。そのうえで、二度目の承認を得たときには満席になっている。関心はあったが、置き場所が決まっていなかった。

先の対話で、Bob Schrei はSPTの成り立ちも語っている。Michael Salveson と Jeff Maitland のアドバンスト・トレーニングを受けたとき、ロルファーが鍼灸やチャクラといった他の体系を借りてきて自分の仕事の枠組みにしていること、そしてそれが役に立っていないことが議論になった。そこから、ロルフィングには固有のエネルギー的な基盤が要るという話になり、それが彼の長年の課題になった、と。

つまりこの技法は、ロルフィングの中にあった空白を埋めるために作られている。私が2015年10月に大阪で学び始めたのは、その空白から生まれたものだった。ただ、そこまでは当時の私には見えていなかった。エネルギーの説明がない、という事実だけが書かれている。

この記事を書いた人

Hidefumi Otsuka