【R#40】Phase II(25)〜セッション8:肩帯・骨盤帯

説明もセッション8に移る。
セッション8〜10の主要な課題は、

  1. クロージングに向けて何をすべきか?
  2. 今まで学んだことは何か?
  3. 今後どういった方向へ進むのか?

いわば、セッション1〜7で各部位を整えることに専念していたが、セッション8〜10は、身体全身を有機的に動けるためにはどうしたらいいのか?を考えていく(「【RolfingコラムVol.33】Training Phase II〜統合セッション」参照)。
Stop-watch
セッション8では、肩帯(肩甲骨〜鎖骨付近)と骨盤帯(恥骨、坐骨、腸骨、骨盤底付近)の2つのガードル(帯、英語でGirdle)へアプローチし、お互いが連動して自由に動けるように調えていく。肩帯と骨盤帯はそれぞれ上肢(肩〜肘〜手)と下肢(腿〜脛〜足)の動きの基礎となる。
upper and lower
例えば、私の場合は

  1. 肩帯:鎖骨〜胸骨付近でのつまり、鎖骨〜胸骨付近の後ろ側からの圧迫感、首コリ
  2. 骨盤帯:坐骨を上に押し上げるという意識が不足(そのために大腰筋の力が抜けていない)

といった課題がある。特に下記の図に示すように椅子に座り、坐骨から背筋を伸ばす際に、腹筋に力が入ってしまうため、結果的にその近辺の筋肉(大腰筋や鎖骨〜胸骨周りの筋肉)に力が入ってしまう
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いかにして腹筋の余計な緊張を緩めるのか?それが、全身の力を抜くのに一助となるので、残りの3回でロルファーと共に解決の方向に進めていきたいところだ。
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セッション8では、骨盤帯と肩帯に対して以下のような施術を行った。
骨盤帯:坐骨と背骨(仙骨〜腰椎〜胸椎〜頚椎)が頭とつながる意識をもつ

  1. 椅子に座って坐骨を広げることで仙骨を緩める→腹筋を緩めつつ胸骨から背骨を伸ばしていく。
  2. 身体の下肢を壁につけ、上肢は90度に曲げ、両手を手を椅子につける→坐骨を広げることで仙骨を緩める→腹筋を緩めつつ胸骨から背骨を伸ばしていく(ヨガで言えばdownward dogのポーズ)。
  3. 体側面に横たわり、坐骨と仙骨をつなげる靭帯を緩める、骨盤と肋骨をつなげる筋肉(腰方形筋付近)に働きかけて筋膜を緩める(骨盤帯と肩帯の連動性を良くする)。

肩帯:鎖骨〜胸骨付近の圧迫感を解放

  • 仰向けになり胸椎から頚椎までの筋膜を緩める

特に、椅子に座り坐骨を広げて、腹筋を使わずに背筋を伸ばすという動きを身体に覚えさせることで全身の力を抜くのに役立つ。ただし、これは新しいパターンであるので、時間をかける必要があると思う。セッション10が終わった後でもこの動きは練習していきたいところ。
施術を行った結果として

  1. 首コリが軽減
  2. 胸周りが自由になってきた
  3. 坐骨が広がって仙骨の意識の広がりを感じるようになった

が認められた。
首コリは最後まで残っているが、興味深いことに内耳感覚として左側に違和感を覚えることに気づいた。
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セッション9と10で、いかにして内耳感覚と首コリが改善できるようなるのか?プロセスを楽しみながら取り組みたい。

この記事を書いた人

Hidefumi Otsuka