【R#46】Phase II(29)〜クライアント・セッション

生徒同士によるロルフィングセッションも無事10回が終わり、いよいよ外部からクライアントを呼ぶトレーニングが始まった。生徒8人に対して、それぞれ2人ずつクライアントを担当。
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生徒は2人1組で午前と午後にそれぞれ一人がロルフィングセッションを行い、もう一人が見学という体制をとる(各組は1日目と2日目と異なる相手になるように組んだ)。
私が受け持った2人のクライアントはいずれもドイツ人の女性であったが英語に問題がなくコミュニケーションがうまくとることができた。興味深いことに一人は医師であったことだった。
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2人ともロルフィングが初めてということで、1回目のセッションのテーマである「呼吸を調える」でセッションを進めた。ボディ・リーディング(身体観察)を行った後、 Teacher又はAssistant Teacherに目的・戦略を説明。定法通りの施術の手順で行っていった。要所で先生から、施術のアドバイスを受けていったが、すごく充実した、楽しいワクワクする1時間20分のセッションであった。
自分の内部感覚を信じることや失敗を恐れないこと(そもそも失敗という言葉自体はそれほどトレーニングでは使うことがなかったが)というのはトレーニング中に学んだことだが、自分の身体を整えて、ある程度相手に対してスペースを作ることで自ずとどういったことをしたらいいのか?わかってきた点である。
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クライアントに対して施術することで以下の3つ学んだことがあった。
第一に自分の身体を整えることの重要性と。そうすると、五感を通じて情報が受信できる状態になっているため、必要とする情報が入ってくる。そして、自分の身体を整えるためのある程度時間をとること(これもスペースといっていい)も大切である。
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第二に目的が明確にすること。このセッションは何を目的にするのか?を意識した上で、戦略(具体的に何をするのか?)が来る。戦略や技術に頼ってしまうと、何をやりたいのかが見失ってしまう。実際に、私自身は経験しなかったが、自分がセッションを見学していた時に、先生から目的からそれたことをしていた時にアドバイスを受けている生徒がいた。
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第三にやってみなければ、わからないことがあるということ。人はそれを「失敗した」や「正確にやらなければならない」というかもしれない。やってみて試行錯誤を繰り返すことによって技術が向上するのだが、「せねばならない」と考えるのではなく、自分の中にスペースを用意し、相手を受け入れる体制があってそれが可能となる。
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今回の2人のクライアントは、それぞれ1回のみのセッションであった。Phase IIIでは、2人のクライアントを受け持って、10回のセッションを1日おきに行うことになる。今回のPhase IIの33日間で学んだことを元に是非、自分のレベルアップを図っていきたいものだ。

この記事を書いた人

Hidefumi Otsuka