靈氣について3回にわたって、西洋にどのようにしてREIKIが広まり、日本おける歴史について簡単に触れてきた(【RolfingコラムVol.107】、【RolfingコラムVol.108】、【RolfingコラムVol.109】参照)。
直傳靈氣講習会(2015年7月18日〜20日)で歴史的な経緯を一番最初に学ぶので、時間をかけて取り上げた。講習会は、合計で2日間半(初日は午後から)よりなり、前期(2015年7月18日〜19日)の参加者は6名、後期(2015年7月20日)の参加者は8名だった。前期1〜3、後期1〜2のカルキュラムの内容をカバーする形になっている。今回はより具体的にどういった効果があったのか?を取り上げたい。取り上げるキーワードは、靈授、呪文の2つ。前回触れたが、言霊という考えが靈氣にはあるので、サンスクリット語(梵字)や言葉というものがたくさん出てくる。その一つが呪文という形に表れている(具体的なことはここでは説明を省く)。
講習会の間5回にわたって靈氣が使えるようになるための直傳靈氣の師範から靈授を受けるいう儀式がある。まさに漢字の書いてある通り、靈氣を使える身体になるために師範から必要となるものを受け取るというもの。人数によるが、6人靈授を受けたとすると、20分程度の短期間のものだ。2つのステップよりなり、ステップ1は、師範が呪文と唱えて頭に手をかざす。ステップ2は、同じく呪文を唱えて手に触れていく。これだけで、すぐにでも靈氣が使えるようになる。すごい驚きだが、私の実感として、ステップ1で頭の上に鉄でできた薄い円盤があったのが、ステップ2で終わる頃には完全にすっきりと取れて、頭から手に流れて、手が暖かくなるという感覚があった。この靈授という儀式を何度か繰り返すことによって、より身体の流れを感じやすくなるという。個人的には3回目以降はそれほど差がないと感じた。
ちなみに、靈氣を実感するために参加者が輪になって右手を上、左手を下にして、靈氣を感じるという、靈氣回しを行っていたが、手が温かくなったという気づきがあった。
これだけで靈氣を使えるようになり、様々な技術を学ぶことになった。靈氣を使えるようになってからの変化について書いてみたい。
講習会の間の2015年7月中、無償でタロットカードリーディングを行うキャンペーンを実施中。様々な人から見て欲しい!というリクエストをいただいている。そのことから、最近頻度を上げてタロットを見ている。
【TarotコラムVol.12】で触れたが、タロットカードを見る時に、「知識が豊富で相手にこれだけ知っているんだよ!」といった視点で見ると、相手のことが見えなくなってしまう。逆にそういった知識を捨てて、「全くこの人のことはわかっていない」という意識で一人一人対峙すると見えてくるようになる。
というのも相手を知っているという前提になると相手が「人の話を聴いてくれない」と感じて心を閉ざすからだ。
そのためには、
- 新鮮な眼をもつ(心をニュートラルにする)こと
- 自分の中に心の余裕(心のスペース)をもって、相手が身を委ねて大丈夫だという安心感を与えること
の2点が大事になる。相手の影響を受けつつも、心にニュートラルにすることと相手にスペースを与えるにはそれ相応のエネルギーを使うことになる。そのため、タロットを読み終えると、疲労感に襲わることが多かった。
靈氣を使いこなせるようになると、エネルギーが勝手に頭から手に流れていく感覚(身体が一つの管になっているという感覚)があるので、それが壁となって自分の心がニュートラルとなる。ということは、自分の居場所が見つかりやすい。その自分の居場所に瞬時に戻ってくることができるので、タロットカードで相手の懐の中に入ったとしても、悪影響を与えることなく、すぐに自分に戻ることができる。
つまり
自分があえて努力して心をニュートラルにしなくても自然とエネルギーを使わなくても大丈夫になる
ということ。
これはロルフィングについても全く同じこと。すでにロルフィングのセッションを行っていてもエネルギーを使う量がかなり少なくて済んでいることが実感できる。そのため、ロルフィングのセッションが組み立てやすい。クライアントの邪気を受けることをどうやって防いだらいいのか?という疑問があったのだが、この方法だとこのことを気にすることがないことも分かった。
他に、靈氣のエネルギーは上から下へと流れることや、流れがと滞っている病線と呼ばれ部位に触れなくても、身体のどこに手を当ててもその部位に向かって流れが変わっていくこと。やめたい習慣をやめるために開発された方法、身体のデトックスの簡単に行うことのできる血液交換法、遠隔等も取り上げていった。
びっくりするのはそのお手軽さだ。スピリチュアルなものと思いきや、仏教や神道の影響を受けていて(【RolfingコラムVol.112】、【RolfingコラムVol.113】参照)、宗教色を排した方でシンプルになっているので、思ったよりも理解しやすい。このシンプルさがおそらく欧米に伝わったのではないかと思う。
手さえあれば何にでもできる靈氣。いろいろと試しながら一歩ずつ前に進んでいきたい。