【R#158】Bone Work – Sharon Wheeler(2)〜ワークショップの雰囲気

2016年11月11日、Bone Workの3日目が終わった。Bone Workの初日と2日目の模様は前回書いた(「初日と2日目」参照)。前回書かなかったワークショップの雰囲気について触れたい。
最初の2日間半は、生徒同士による練習が行われる。首から足まで、基礎的なBone Workの手技を先生のSharon Wheeler(以下Sharon)は紹介。
「さあ〜、やってみよう!」
と練習が始まった。
基本はBone ChangeとBone Rollingという二つのアプローチを取る。
Bone Changeは、骨折している骨など修復が必要な骨に対して直接圧迫を加えることで、骨に変化をもたらすもの。Bone Rollingの方は、骨と骨との間を適切な位置に戻すために骨同士を圧迫していくもの。いずれも、手で骨をつかんだ上で、適切な圧迫を加える。Sharonによると合気道や空手で投げ出すような動作(屈筋と伸筋を使う)に似ているという。ポイントは掴んで圧迫したらしばらく待つこと。不思議なのは、待つとやがて骨が動き出すのだ。そして、骨の動きを追って行けば、身体が適切な位置を探し出し止まる。
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Sharonが偶然にも1970年代にこの手法を見つけたのだが、見つけた当初、なんでこうなったのか?わからなかったので、Ida Rolf(以下Ida)に聞いたという。それを聞いたのにもかかわらずIdaは何が起こったのか、答えることができず。そして今でも科学的になぜ骨が動き、自分の位置を見つけるのか?わかっていない。
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科学的にわかっていないにもかかわらず、役立つから教えるというのは、まさに実践的なSharonらしさが出ていると思う。2017年以降、Robert Shreibらのドイツの研究グループで科学的な研究も進むらしいが、果たして、どのように解明されるか。楽しみにしていたい。
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午後からは外部から 7名のクライアントを呼び、参加者14名で自由にテーブル(施術用ベッド)を移動しながら、施術に臨んだ。持ち時間は2時間半。Sharonから学んだ様々な手技を試すいい機会。クライアントのセッション前に問題を伺い、私は3つのテーブルを移動して、Sharonのアプローチの仕方を見学しつつ施術をする際に、どういった点を心がけているのか?話を伺うことができた(次回のコラムで触れる予定)。
興味深いのは、とにかく諦めないということ。最後までクライアントと向き合い、解決するために努力する。そういった頑固さ(Stubbornと表現)が今の私を作ったといってた。
4日目は、14名のクライアント、午前+午後にお越しになる予定。どのような気づきがあるのか、楽しみたい。
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この記事を書いた人

Hidefumi Otsuka