【R#108】2つの交換セッション〜伊藤彰典さんと佐藤耕祐さん

2015年7月1日と同年7月7日に日本在住のロルファーと交換セッションを行うことができた。7月1日は私と同じく世界一周をされて、今年にロルフィングの活動を開始した佐藤耕祐さん(耕・ロルフィング)。7月7日は私がロルフィングの10回セッションを最初に受けた伊藤彰典さん(リリーフ・スペース)(初めて受けた時の体験談については【RolfingコラムVol.2】参照)だった。

佐藤さん(耕・ロルフィング)は、ロルフィングの施術を六本木と町田で提供しているが、立ち上げの段階でどのような点注意したらいいのか?どのようにロルフィングを伝えていったらいいのか?について話すことができた。メールマガジン(「読者登録ページ」参照)、ブログやお客さん向けのニュースレターを作成することでお客さんを引き込むというアプローチなど、ロルフィングについてわかりやすく伝えるためにどうしたらいいのか?考える際に参考になる。
佐藤さんは、ロルファーとして初めて私のセッションルームを招いた相手だった。非常に感慨深いものがあり、交換セッションはしやすかった。佐藤さんの施術は、手が繊細で、かつ温かく包み込むようなもの。セッションは非常に気持ちよかったためか、気を失ってしまい、全てを覚えていなかったのが残念だった。
伊藤さん(リリーフ・スペース)は、2013年12月から2014年4月までの間に10回セッションを受けたロルファー。私がロルファーを決意するきっかけを与えてくれた恩人でもあり、今でも時々お会いする機会があるのみならず、ロルフィングの最新情報をシェアしていただけるのでありがたい。
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伊藤さんも渋谷のセッションルームにお招きしたのも初。御土産まで頂き本当に嬉しく思う。そして、短期間の間にこうして同業者として対峙するとは夢にも思わなかったので開始前まで緊張した。興味深かったのは、伊藤さんにセッションを行うと、後は任せた!という姿勢を感じたのか、予想以上にやりやすく、自分の中で何をやるべきなのか?セッション中にはっきりと整理できたこと。施術も最小限にとどめ、時間も少なかったが、どういったところを改善したらいいのか?フィードバックをいただけたのがよかったと思う。
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伊藤さんのセッションは、ロルフィングとソースポイントセラピーを織り交ぜた施術だった。2014年4月12日に10回セッションが終えた後に一度だけメインテナンスセッションとして受けたことがある。その時はそれほど強い印象を受けなかった。
今回のセッションでは、びっくりするほどのインパクトがあり、失礼な言い方になるかもしれないが、1年でこうも技術が上達して変化するのか?と驚くのと同時に、私自身も日々積み重ねていって、磨いていけばレベルアップする余地があると励みになった。
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伊藤さんはかつて大阪でご活躍中のロルファー、佐藤博紀さん(大阪でTEN〜the space for your Life & Bodyを主宰、以下ヒロさん)からの影響を受けている。【RolfingコラムVol.99】でソースポイント・セラピーについて触れたので、ソースポイント・セラピーの詳細についてはここでは触れない。
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伊藤さんとのセッションは、身体観察から始まった。どこが気になりますか?という質問がきたので、左右のバランスがどちらかに偏っているということ、左の内耳感覚が少し違和感があるということを述べた。ベッドに仰向けになりセッションが開始。ヒロさんの時と同様、手が触れない状態でスタート。首回りに手があるのに、右側の腰からお尻周りが自然と動き出した。肩、背骨や下肢あたりも動いたのだが、バランスが整うと、ピタッと止まる。ヒロさんの時もそうだが、非常に不思議な体験だった。足の右側の付け根と右の肩に手を触れることもあったが、身体がどんどん整うことがを実感。身体のラインが整えていくプロセスもみれて興味深かった。最後に、背骨の尾骨に触れた際に、尾骨が下に伸び、アタマが上に上がっていくという背骨が自由になったという感覚があった。
セッションが終了して立ち上がると本当にびっくり!内耳感覚もそうだが、足もしっかりと地面についている感覚があり身体が整っていた。
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伊藤さんと受けた昨年の10回セッションでは、伊藤さんがなんとか、このお客さんに対していいセッションを行いたい!という気持ちを強く感じた。今回、全くそういったことを体感することなく、心が無になっているようだった。実際に伺うと、瞑想を日々の生活の中に取り入れているらしい。そして、治療をするのではなく相手に考えるスペースを与えることや相手に自分で必要な選択肢をヒントという形で与えて、気づかせるアプローチを強く感じた。自分がどういった方向でロルフィングを行っていったらいいのか?ヒントを与えてくれたのではないかと思う。
交換セッションというのは、気づきが多く自分を客観視できる。是非とも、定期的にこういったものは行っていきたい。

この記事を書いた人

Hidefumi Otsuka