Bone Work – Sharon Wheeler(4)〜4日目:クライアントの反応

2016年11月12日。Sharon Wheeler(以下Sharon)のBone Workも4日目を迎えた。

過去に3回、Bone Workについて書いた。

通常3日間の内容が、通訳が入るという関係もあり、5日間(11/9〜11/13)にわたって開催された。そして、外部クライアントも合計21名(7名×3回)と、生徒同士の交換セッション。本当に幸運の連続で、色々な経験を積むことができた。

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外部クライアントの反応は、劇的に変化したという人が多かった。一部を紹介すると、

「交通事故によって椅子から立ち上がる動作に一苦労していた方が、全くサポートなしに立ち上がることができた。本当に感動しました」

「ぎっくり腰、O脚、外反母趾がある程度改善の方向へ向かった」(参加されたクライアントからの感想については「Sharon Wheelerの骨ワーク」参照)

といったものだった。

Bone Workに並行して、ワークショップが終わった後にロルフィングのセッションが入った。概ねクライアントからのコメントは好評だったが、Bone Workとロルフィングで学んだ手技をどのように使い分けたらいいのか?という疑問が出てきた。

そこで、4日目のチェックイン(毎朝30分。一人一人が前日までに学んだ内容や体調について報告するもの)で聞いてみた。

というのも、Bone Workは骨をつかんで屈筋と伸筋を使うことから、通常のロルフィングで行うセッションに比べると使う筋肉が変わってくるし、体力を消耗する(詳細は「3日目:ワークショップの雰囲気」参照)。非常に強力な手法で結果もすぐに出るが、体力を使うし、姿勢も不安定になるので、施術する側に負担がかかるようなアプローチとなる。

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さて、10回のセッションでどのようにして取り入れたらいいのか?「ロルフィングのセッションの代わりになりうるのか?」「別物として扱ったらいいのか?」について。

Sharonは、ロルフィングを含めた筋膜へのアプローチのワークでうまくいかないと感じた場合には、より深いワークとしてBone Workがあり、より表層のワークとして、今回は受けていないがScar Workを取り入れる、と述べた。要は、ロルフィングのワークを代替するものではないことがわかった。

2016年9月〜10月に受講したJonathan Martineの神経マニピュレーション(「10回シリーズへの応用」参照)では、5、6、7回目に応用できることがわかった。Bone Workについては、後半の統合セッション(8、9、10回目)で、過去の7回で筋膜へのアプローチがうまくいっていないクライアントに対して取り入れるのが適切ではないかと考える。

あと1日。最終日は復習に当たる予定だ。

2026年8月の注記

この回で問うているのは、手技をどう使い分けるかである。Bone Workの結果は強力ですぐに出るが、施術者の体力を消耗し、姿勢も不安定になる。ロルフィングの10回シリーズの中でこれをどう扱えばいいのか。代わりになるのか、別物なのか。

Sharonの答えは階層で示された。筋膜へのアプローチでうまくいかないと感じたときに、より深いワークとしてBone Workがあり、より表層のワークとしてScar Workがある。手技を並列に置いて選ぶのではなく、深さの順に並べて、届かなかったときに次を使う。経験の中から作られた答えである。

9年後のアドバンスト・トレーニングでは、同じ問いに体系で答えが与えられた。Taxonomy——構造的・セグメント的、バイオメカニカル、機能的、心理生物学的、エネルギー的という5つの分類のうち、今どの観点から働きかけるべきかを選ぶ。Jeff Maitlandがロルフィングに導入した枠組みで、複雑な全体性のワークを異なる観点から整理し直すためのものだった。深さの順ではなく、種類の違いで並べている。

2016年のこの記録には、その中間にあたる判断が書かれている。神経マニピュレーションは5・6・7回目に応用でき、Bone Workは後半の統合セッション(8・9・10回目)で、それまでに筋膜へのアプローチがうまくいっていないクライアントに使うのが適切ではないか。10回シリーズという既存の順序を保ったまま、その中のどこに何を差し込むかを考えている。手順を外して設計する段階には、まだ来ていない。

順序の中に配置する段階から、順序を外して組み立てる段階へ。その移行に9年かかった。そして移行できたのは、この時期に複数の手技を並行して学び、それぞれがどこで効いてどこで効かないかを自分の手で確かめていたからだと思う。分類の体系は、比較する材料がなければただの表になる。

この記事を書いた人

Hidefumi Otsuka