2020年10月6日から12日まで、ソースポイントセラピー(以下SPT)の Module 3 のトレーニングに参加するため、10月5日の早朝、羽田空港発の便で伊丹空港に入った。
せっかくなので、初日を迎える前に、SPTとの出会いから、どのようにロルフィングのセッションに取り入れているのかを紹介したい。SPTとの出会いは、2015年5月26日まで遡る。

TEN〜the space for your Life & Bodyを主宰しているロルファーの佐藤博紀さん(以下ヒロさん)と初めて対面し、昼食をともにして情報交換をしたうえで、セッションを受けた。そのときに受けたのがSPTだ。体験の模様は別に書いた(「ソースポイントセラピーの体験談〜大阪のTENにて」参照)。
SPTはエネルギーワークの一つで、人間が人間として形付けられるために必要な元となる情報、すなわちブループリントにつながることで、自ずと身体が変化していくというものである。
身体にはいくつかのポイントがある。ダイヤモンド・ポイント、レクタングル・ポイント、ネーブル・ポイント、セイクラル・ポイントなどだ。手で触れているわけでもなく、施術者が相手をよくしようと意図を加えているわけでもない。ブループリントに意図を委ねることで、大きな変化があることを実感した。
これは面白い、と思った。
さらに、SPTを自分の中に取り入れることができれば、ロルフィングのセッションもよくなるし、自分のセッションルームの場も整うことを確信した。
SPTのトレーニングは日本で受けられないかと思っていたら、ヒロさんが2015年の後半から教え始めると言うので、その場で申し込むことを決めた。
SPTのトレーニングはロルフィングのトレーニングと同じで、Module 1、2、3の3段階からなり、合計で12日間に及ぶ。
そのうち、最初の6日間である Module 1 と 2 を2015年中に受講した。Module 1 は2015年10月10日から12日までの3日間(「「人間として形付けられるために必要な元となる情報」=「ブループリント」を知ること」「先生を選ぶことの大切さ〜フィードバックをどのように見るかの基準」「知識よりも感覚をどう使うのか?〜ブループリントへのアクセス」参照)。Module 2 は2015年11月21日から23日までの3日間である(「ブループリントへの具体的なアクセスの方法+人の身体はどのように変化するのか?」「ソースポイントのトレーニングはどのように進むのか?どのようなテクニックがあるのか?」「身体にとって健全な情報というのは何か?」参照)。
Module 2 でSPTの基本的な手技を一通り学び終えるので、Module 3 を受けるのは後回しにしておいた。
SPTについては、ヒロさんのサイトが詳しい(「Source Point Therapyの紹介」参照)。
そこには、こう書かれている。
ソースポイントセラピーはシンプルなエネルギーワークで、体が健康な状態に戻るために体の周りや体の中にあるポイントを使っていきます
ポイントを用いることで施術者がエネルギーを送るのではなく、受けている本人のポイントが働きだすためにエネルギーが満たされ、体が変化していきます。それぞれのポイントが肉体だけではなく、感情や精神も含めた体全体が健全な状態に戻るために必要な働きをしてくれるので、とても包括的で、エネルギーワークですが肉体的にも明確に気づく変化が起こります
ロルフィングは、身体が本来の場所という答えを分かっていることに目を向け、座り方、立ち方、歩き方と、楽な姿勢を手がかりに、一人ひとりに合った答えを探求していく。
ロルフィングは筋膜へのアプローチを通じて、身体の本来の場所を探す手伝いをする。SPTで面白いのは、施術者の意図が入らない状態で施術を行う点だ。その結果、施術者が予想できない方向の変化が起き、筋膜へのアプローチとはまるで違う形でセッションを助けてくれる。さらに、セッションの時間を短くしてくれる変化を起こす可能性が高い。
おまけに、SPTは自分の心をニュートラルにすることを手助けしてくれる。
なぜこれが大事かというと、相手を治療するという意図が入りすぎてしまうと、自分のエゴが相手に伝わってしまい、結果的に施術の効果が現れないことが起こるからだ。
SPTは手法を学べば、解剖学を知らなくてもできるようになる。しかし、解剖学を知って行うと、セッションへの理解や意識が深まっていく。
最近は、セッション1から7までSPTの基本的な手技、ダイヤモンド・ポイント、エントリー・ポイント、プライマリー・ブロッケージを取り入れるようにして、クライアントがどのように変化するのかを見ている。興味深いのは、人によっては筋膜へのアプローチ以上に変化が起きることだ。
2017年12月2日から3日にかけては、SPTのサプリメンタル・クラスを受講する機会にも恵まれ、SPTの手技を深く学ぶことができた(「SPTSCに参加して〜どのように知識を深めたらいいのか?〜実践を通じた学びを通して」参照)。
Module 2 から5年。明日からいよいよ Module 3 が始まる。
コロナ禍の影響もあり、創始者の Bob Schrei と Donna Thomson は、オンラインからの参加となる。オンラインで取り組むのは初とのことだ。
参加者12名。ヒロさんとどのような場ができるのか、楽しんでいきたい。
2026年8月の注記
この記事は、Module 3 を5年後に受けた理由を、一行で書いている。Module 2 でSPTの基本的な手技を一通り学び終えるので、Module 3 を受けるのは後回しにしておいた、と。
予定では違った。Module 2 を終えた2015年11月の時点では、翌2016年4月に Module 3 を受けるつもりでいた。それが2020年10月になった。
空けたあいだに起きたこと
この5年間に何があったかを並べると、後回しにしたことの意味が見えてくる。
まず、実践が積み上がった。Module 2 の直後には約50回だったSPTを使ったセッションが、5年でその何十倍にもなっている。使いながら、ロルフィングのどの場面でどう入れるかが決まっていった。
次に、2016年の早い時期に方針を変えている。エネルギーワークは万人に通用するという仮説を半年で見直し、ロルフィングの1回から7回までをしっかり提供して、SPTは必要最小限にすることにした(「直傳靈氣・SPTへの気づき」参照)。
そして2017年12月、補講を受けた。そこで、Guardian Point の8つのポイントが解剖学的にどこにあり、何に関わるのかを学んだ。William Sutherland から始まる頭蓋ワークの歴史も、このとき受け取っている(「SPTSCに参加して〜どのように知識を深めたらいいのか?〜実践を通じた学びを通して」参照)。
もし2016年4月に予定どおり受けていたら、基本手技を覚えたばかりの状態で最終課程に入っていたことになる。
受ける時期を選ぶということ
基礎トレーニングでは、教師も日程も選べない。決められた順序で進む。認定を受けた後は、それが変わる。何を受けるか、いつ受けるかを自分で決めることになる。
10年後、継続トレーニングの講座を選ぶときに何を見ているかを、4つの基準として整理した(「継続トレーニングをどう選ぶか〜講座を選ぶときに見ている4つの基準」参照)。ただ、それは何を選ぶかの基準である。いつ受けるかについては、そこに書いていない。
この記事が示しているのは、後者の判断だ。手技として学ぶものが残っていないなら、急ぐ必要はない。実践が溜まってから受けたほうが、受け取れるものが増える。
補講のときにも同じことを書いている。一度身につけた基礎を、経験を経てからあらためて学び直すと、同じ内容でも受け取れるものはまるで違っていた、と。
そして創始者から受けることになった
結果として、2020年10月の Module 3 は、Bob Schrei と Donna Thomson から直接受けることになった。コロナ禍でオンラインになったためだが、二人がオンラインで教えるのはこのときが初めてだった。
5年空けたことで、創始者から学ぶ課程に入っている。そのときには、まだそれが何を意味するかを分かっていない。









