ロルフィングを仕事にして(第5回)

集客の中心は、12年を通して口コミだった。それでも、問い合わせの窓口として、ホームページの役割は大きかった。
ホームページが集客にどう関わってきたのか。とくに、記事を別のサイトへ移したことで、検索から消えてしまった時期のことを書いておきたい。サーバーやテンプレートといった技術の経緯は、連載「新しいホームページができるまで」に書いている。
開業したとき、ホームページはなかった
2015年6月に開業したときは、ホームページを持たずに活動を始めた。ブログは、会社員時代から使っていた個人のホームページで書いていた。集客を続けていくうちに、ロルフィングのためのホームページが要ると感じるようになり、開業の2か月後から本格的に取りかかった。
先に、屋号とロゴを決めた(2015年9月)。そのうえで、個人のホームページへのアクセスをGoogle Analyticsで調べた。スマートフォンとタブレットからのアクセスが70%で、平均の滞在時間は2分だった。そこで、ロルフィングのホームページは、スマートフォンで読めるように文字数を絞った。
想定した読者は、ヨガやピラティスを含むボディワークを日々取り入れて、身体の意識を高めている30代の人だった。自分自身が、ロルフィングを通じてその年齢で世界の広がりを体験したからである。
問い合わせは、ホームページから来ていた
開業から2年近くたった2017年の春、Facebookからの問い合わせよりも、ホームページからのお問い合わせの方が意外と多いこともわかってきた。
そこで、問い合わせのフォームにどうたどり着くのかを、Google Analyticsで調べた。メニューの項目を減らし、アクセスの多い順に並べ替えた。2017年7月には、個人のホームページとロルフィングのホームページを1つにまとめ、ブログの記事もすべてロルフィングのホームページへ移した。記事の下には、過去の記事をランダムに3つ表示する欄を設けた。
2018年5月のテレビの放映の後に調べると、ホームページへのアクセスの半分近くがGoogleからの検索で、検索された言葉は「渋谷」「ロルフィング」が最も多かった。このときに、学術色の強かった説明を、「楽な姿勢」を軸にした言葉に書き直した。2019年7月には、英語版も公開した。
記事を移したら、検索から消えた
2021年1月、ロルフィング以外のセミナーや講座を伝えるために、新しいホームページ(Mind and Bodywork Lab)を公開した。それにあわせて、ロルフィングのホームページは簡略にし、ロゴと写真を変え、色を紫から緑にした。ブログの記事は、すべて新しいホームページへ引っ越した。
2022年の後半になって、「ロルフィング」で検索すると、ロルフィングのホームページが下のほうにしか出てこなくなった。原因は、記事をすべて新しいホームページへ移したことだった。
3つの対策
そこから、3つのことに取り組んだ。
- ロルフィングに関する記事を、ロルフィングのホームページへ戻す
- Googleビジネスに登録する
- ホームページの表示の速さを上げる
Googleビジネスの登録には、1か月の審査がかかった。建物の写真、電子メールのアドレス、看板なども求められたが、決め手になったのは電話番号の認証だった。表示の速さは、2024年6月にWordPressのテンプレートを変えて改善した。
ドメインに「rolfing」を入れた
ホームページの制作とメンテナンスをお願いしている切岸智紀さんと打ち合わせをしていて、検索で上位に出てくるサイトは、ドメインに「rolfing」が入っていることに気づいた。
2024年7月23日、ドメインを「zero.hidefumiotsuka.com」から「rolfing-zero.hidefumiotsuka.com」に変えた。その後、「ロルフィング」で検索したときに、上位に出てくるようになった。
ホームページで意識してきたのは、Googleの検索で上位に出てくることである。検索の言葉で上位に出ているかを調べ、その言葉をできるだけ記事に入れてきた。ただ、Googleの手順やルールは急に変わることが多い。表示が遅いだけで、下位に表示されることもある。時代に合わせて、地道に直していく。
新しいホームページへ
いま、ロルフィングの問い合わせは、ロルフィングのホームページから来ている。Mind and Bodywork Labは、考え方や世界観を伝える場で、問い合わせを受ける場ではない。2つのサイトは、役割を分けている。
2026年9月25日、新しいホームページを公開した。制作のために、再び日本政策金融公庫の融資を受けた。あわせて2026年8月には、日本語版の記事を100本以上書き直した。この過程は、15年で540本になっていた〜新しいホームページができるまで(1)から続く連載に書いている。
まとめ
口コミが中心でも、問い合わせの窓口はホームページだった。記事をまとめて別のサイトへ移したとき、その窓口は検索から見えにくくなった。記事を戻し、Googleビジネスに登録し、表示を速くし、ドメインを変えて、ようやく元に戻った。どこに記事を書き、どこで問い合わせを受けるかは、集客に直結していた。
このシリーズの記事
12年の集客と事業の記録は、ロルフィングを仕事にして──集客と事業の記録にまとめている。
- 第1回 宣伝をしていないのに、人が来た
- 第2回 集客が止まった半年、何が効いたのか
- 第3回 4回の移転と、最初から考えていたレンタル
- 第4回 コロナ禍の資金と、事業の組み直し
- 第5回 記事を移したら、検索から消えた(この記事)
