2026年8月で、ロルフィングを学び始めてから12年になった。
ロルフィングを仕事にして、集客はどうだったのか。事業として続けられたのか。このページは、その記録をまとめたものである。開業してからの出来事は、その時々にブログに書いてきた。ここでは、それを集客と事業の側から並べ直している。
開業までの1年
2014年、外資系製薬会社でのメディカル・マーケティング業務を離れ、8月にミュンヘンでロルフィングのトレーニングを始めた。トレーニングの合間に世界を回りながら、2014年7月からロルフィングのコラムを書き続けた。それ以前にも、2010年からAMEBLOで、2011年からは個人のホームページで発信していた。トレーニングの中身は「ロルファーへの道──12年のトレーニング記録」に書いている。
2015年3月25日にロルファーとして認定を受け、4月に帰国した。休養の間に、日本で開業している先輩のロルファーを訪ね、どうしたらお客さんが来るのか、ビジネスとして成り立たせるにはどうしたらいいのかを聞いた。
2015年5月、個人事業主として開業すると決めた。そのとき大事だと考えたのは、「何をやるか?」よりも「どうやるか?」であり、特に利益の出る仕組みづくりだった。ここから、集客と事業の記録が始まる。
12年の流れ
- 2015年6月29日:渋谷でセッションを始める。体験セッション1回3,000円、ロルフィングの各回1回10,000円
- 2015年9月:屋号とロゴを決める。この年のうちに、ロルフィングのホームページを作る
- 2016年6月:開業1周年。ロルフィングのセッションの料金を改定する
- 2017年4月:2つ目の部屋に移る。7月、ホームページを1つにまとめる
- 2017年9月から:お客さんが一巡し、開業して初めて、想定通りに人が集まらなくなる
- 2018年:2月の終わりごろに立て直す。5月にテレビで紹介され、説明の言葉を「楽な姿勢」に変える
- 2019年3月:恵比寿・代官山に移る。7月、英語版のホームページを公開する
- 2020年4月:緊急事態宣言を受けて営業を自粛する。給付金、融資、補助金で資金をつなぎ、事業を組み直す
- 2021年1月:Mind and Bodywork Labを公開し、ブログの記事を移す
- 2022年:年の初めから事業が上向く。後半、「ロルフィング」の検索で下位に落ちる
- 2023年1月:セッションは渋谷、イベントは綱島に分ける
- 2024年:6月に表示を速くし、7月にドメインを変える。検索で上位に戻る
- 2025年7月:アドバンスト・ロルファーに認定される
- 2026年:1月に綱島を離れる。6月15日、10年ぶりに料金を改定する。7月、レンタルを再開する。9月25日、新しいホームページを公開する
数字で見る12年
10回のセッションを終えた人の数は、次のように増えてきた。
- 2015年9月:初めて10回を終えた人が出る
- 2016年7月:32名
- 2018年10月11日:100人目
- 2022年5月:約150人
- 2024年7月:165名
- 2025年6月:174名
- 2026年5月:延べ185名
ロルフィングの1回のセッションの料金は、2015年の開業時に10,000円で始め、2016年6月に5,000円上げて15,000円にした。その後の10年は変えず、2026年6月15日に18,000円に改定した。体験セッションは、開業時の3,000円から、改定前には7,500円、改定後は10,000円になっている。料金の改定については、いまの自分に向き合う時間として──料金改定のお知らせと、なぜ私は10年ぶりに料金を改定したのか──身体を整えるから、認識を整えるへに書いている。
集客の経路は、開業から7年の時点で、口コミが8割、Webの検索が2割だった。一方、問い合わせの窓口はホームページで、2018年のテレビの放映の後には、ホームページへのアクセスの半分近くがGoogleからの検索だった。
5つの主題
12年の中から、集客と事業に関わる5つの主題を、それぞれ1本にまとめた。2026年10月1日から15日にかけて、順に公開していく。
宣伝をしていないのに、人が来た
開業した当初、ロルフィングの宣伝はしていなかった。それでも人が来たのは、トレーニングの間から書いてきたブログと、開業前から持っていた人の集まる場があったからだった。体験セッションという入口と、レンタルで仲間を増やす工夫も書いている。
集客が止まった半年、何が効いたのか
2017年9月から半年、開業して初めて、想定通りに人が集まらなかった。答えを外に探しても見つからず、効いたのは、自分で解決すると決めること、言葉を変えること、人に会うことだった。その後のテレビ取材が、説明の言葉を変えた。
4回の移転と、最初から考えていたレンタル
開業してから、セッションの部屋を4回移った。部屋を選ぶときに考えてきたのは、人が集まれること、レンタルができること。最初の部屋から貸すことを前提にしていたことが、セッションが減った時期の支えになった。
コロナ禍の資金と、事業の組み直し
2020年、営業を自粛し、給付金、融資、補助金を組み合わせて資金をつないだ。その余裕の中で、開業から5年目にして初めて、人の手を借りて集客を考えた。手を広げても売上は戻らず、戻ってきたのは2022年だった。
記事を移したら、検索から消えた
口コミが中心でも、問い合わせの窓口はホームページだった。記事をすべて別のサイトへ移したとき、「ロルフィング」の検索で下位に落ちた。記事を戻し、Googleビジネスに登録し、表示を速くし、ドメインを変えて、元に戻るまでを書いている。
続けるために大事にしてきたこと
12年の間に、その時々で書いてきた言葉のうち、いまも変わらないものを挙げておきたい。
開業を決めたときに書いたのは、「他人に依存せず、自分で選択をすること。そして、お金を稼ぐ場合には、自分のみならず他人の幸せを感じることをすること」だった。
体験から10回に進む人を振り返ったときに分かったのは、この人は来そうだという直感は当てにならず、大事なのは「一人一人に対して、真摯に懇切丁寧に対応すること」だということだった。
9周年のセミナーでは、長く続ける秘訣として、自分を知ったうえで、誠実に、正直に、続けていくことを挙げた。外部に仕事を任せること、仕事をすべては引き受けないこと、必要なことは続けて行うこと。そして、集客の仕方には自分の在り方が反映されるので、心を整えることが大切だと話した。
10周年のときには、続けてこられた理由を5つにまとめている。直感で動いて、あとから振り返る。諦めずに、粘り強く続ける。必要な人に、必要なサービスを届ける。趣味から場をつくる。すべてを一人で抱え込まない。
まとめ
最初の数年は、ブログと口コミと開業の勢いで人が来た。お客さんが一巡したときに、答えは自分の中にあると知った。コロナ禍では、初めて人の手を借りて事業を組み直した。記事を移して検索から消えたときには、どこに記事を書き、どこで問い合わせを受けるかが、集客に直結していることを知った。
このページは、年数や数字が変わるたびに書き足していく。
その時々に書いてきた記録
開業からの周年の記事は、Mind and Bodywork Labにある。
- 遊識者会議を通じて〜個人事業主として活動することを決める
- 開業1周年を迎えて(5)〜セミナーを開催
- 開業2周年を迎えて(4)〜2周年記念セミナーと今後の取り組みについて
- 3周年を迎えて(6)〜記念セミナーの開催〜諦めないこと+続けることの大切さ
- 4周年を迎えて(3)〜セミナーを開催:マインドをニュートラルにすることが秘訣
- 5周年を迎えて(1)〜コロナウィルス感染症の影響を受けた半年〜政府・自治体・商工会議所の支援策をどのように活用するか?
- 6周年を迎えて(4)〜レンタルスペースをどのように提供しているか?
- 7周年を迎えて〜「人生の決断は「直感」」で 「「なぜうまくいったのか?」を「理屈」で考える」
- ホームページの作成の歴史〜9周年を迎えて〜時代に合わせて作る
- 個人事業主として9周年を迎えて〜セミナーを開催
- 個人事業主として10周年を迎えて──“自分軸”で築いた10年の歩みと、これからの4つの柱
