【R#159】Bone Work – Sharon Wheeler(3)〜3日目まで:Sharonの話(1)

2016年11月12日、Bone Workも4日目を迎えた。
過去の3日間の模様について下記に紹介した。
Bone Work(1)〜初日と2日目
Bone Work(2)〜3日目:ワークショップの雰囲気
ここで、3日間にわたってSharon Wheelerから聞いた話が興味深かったので、箇条書きに紹介したい。
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1)人は、予期せぬ事故によって今の身体の構造を取るようになるが、原因がわかると、身体がそれに反応をしてより良くなる方向へ進む。Idaのセッションは本当に痛かったらしい(SharonはPretty Intense、Put you into next dimension(違う次元に持って行かれる)という言葉で表現)。それにもかかわらず、Idaは結果を出すので、クライアントが集まったという。そして、事故の原因がわかるケースだとほとんど良くなったという。
2)Sharonは、身体の不調の原因についてクライアントから情報が得られると、解剖学で書かれた筋肉の名前で意識するのではなく、衝撃を受けた物体(例えば、トラック、馬の脚)を意識するという。それが身体から離れていくということを念頭に置くと良くなっていくという。
3)Idaは、足をしっかりと施術すると、肩が落ち、肩が全体的に広がるという。この時に、IdaはSession 2を一番最初に持ってきたのではないかということが話題となった。Sharonはこれは事実かもしれないと述べた上で、Session 1はマーケティングの目的で作られたのではないかと。というのも、足というのは、人によって感じられない人もいるので、Session 1のより身体が感じることができる呼吸を整えるセッションを取り入れたと推測している。
4)ロルフィング10回シリーズのかんかくを空けることに関して。若い人は、2週間に一度を目処にセッションをするといいが(代謝がいいので)、年長者の場合には、1カ月あけるといいとのこと。Sharonの経験では、10回を何度か受ける場合には、その間隔を6カ月にするといいと言ってた。
5)セッションを終えると、「疲れ」を感じることがある。使われていない筋肉が使われる可能性がある。それが動き出するのは1〜2週間を要す。セッションが終わった時は、「疲れ」にもう少し注目したほうがいい。
6)Idaがどのようにして10回セッションを思いついたのか?Sharonに聞いたところ、Idaは自分の過去について語ることが一切なかったと述べていたという。Sharonはそれを一言、Divine Inspirationと表現していた。
7)Idaが教えていたEsalen Institute(経緯については、「エサレン研究所(1)〜心理学とボディワーク」「エサレン研究所(2)〜心理学の大衆化と雰囲気」参照、以下Esalen)で、Fritz Perlsに招かれたことは知っていたが、Idaは生まれ育ったNew Yorkが好きだったため、どんなに周囲がEsalenに住んで欲しいといっても定住するのは難しかったそうだ。
8)Moshe FeldenkraisをEsalenに招いたのは、Ida。IdaとFeldenkraisは仲が良く対立することなく、お互いを認めていたそうだ。FeldenkraisはロルフィングをIdaはFeldenkrais Methodを受けていたそうだ。アレクサンダーテクニックもIdaがEsalenにいた時に知られていたが、アレクサンダーはすでに死んでいて、それほどの交流はなかったという。
9)Esalenは、Dick PriceとMichael Murphyの二人によって作られたが、Michael Murphyの一族は大金持ち。Murphy一族が土地を購入して、そこにEsalenを作ったが、Michaelは、当初の興味は本屋さんの経営だったとのこと。また、Michaelは親のしつけが厳しかったことから、その思い出の地であるEsalenに対して嫌悪感を持っていたらしい。
10)70年代のEsalenは様々な人が出入りし、スターウォーズのベースとなった神話学を研究したジョセフキャンベルも含まれていたという。ジョセフキャンベルは人格者で、プレゼンも彼が世界各地を旅した写真をメインに行われていて面白かったという。
11)IdaがBoulderに本部を移ったのは、ロルフィングを教えるで使徒としてEmmettを指名した際に、Emmettが要望したため。実は、IdaはNew Yorkを考えていたらしい。
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この記事を書いた人

Hidefumi Otsuka