【R#242】統合セッションとは何か?〜8回目以降のセッション〜クライアントの自立を促す

はじめに

みなさん、こんにちは!
東京・渋谷(恵比寿)でロルフィング・セッションと栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。

中心軸を整えるとは〜自分軸で判断する力を養う

私は、2015年6月から渋谷・恵比寿・代官山にて、ロルフィング・セッションを提供している。

ロルフィングとは、
1〜2週間に1回、手技を使って、毎回テーマに沿って施術を行う方法の一つ。

身体を整えながら「身体感覚」を磨くことができるので、
身体の不調(肩こり、腰痛)も改善していく!

10回セッションからなっており、
1回目〜3回目までは、表層の筋肉を扱い、
1回目では、呼吸を整えること、
2回目では、足裏を整えること、
3回目では、前後のバランスを整えること、
で、いずれも身体感覚を呼び起こし、心や世の中に対しての見方を徐々に変化させていく。

4回目〜7回目までのセッションでは、深層の筋肉を扱う。
(身体の内側にある)中心軸にアプローチするからだ。

手順は、
4回目で、下半身(内転筋〜骨盤底付近)を整えること
5回目で、上半身の背骨の前側(腸腰筋、内臓、横隔膜)を整えること
6回目で、上半身の背骨の後側(脛、臀筋群、仙骨、背骨)を整えること
7回目で、上半身の肩と首全体を整えること
になっている。

jintaizu_中心軸_セッション7

統合セッションで行うことは?①〜依存から自立へ

では、
「8回目〜10回目はどのようなセッションになるのか?」
だ。

7回までのセッションによって培った意識を応用。身体として統合させていく。

統合セッションと呼ばれるセッションでは、
10回のセッションを通じて学んだことを自分の生活に取り入れていくということでもあり、
クライアントの自立性を促すこと
にポイントがあり、

依存させるのではなく、自立を促す点にある。

課題としては、
1)自立に向けて何をすべきか?
2)今まで学んだことは何か?
3)今後、どういった方向に進んだらいいのか?
となる。

統合セッションで行うことは?②〜背骨を使うこと

統合セッションでポイントとなるのは、
「背骨を伸ばし、ねじりながら動かすと、重力に対して必要最小限の力で歩行ができる」
ことだ。

言葉にすると、非常にわかりにくいので、体感いただい方がいいが・・・。
姿勢を整える際に、骨格(背骨)を使う意味として解釈したらいいと思う。

これが意識できるようになると、ヨガ、ピラティスのポーズも楽に、深めていくことが可能。
歩く時、座るときも、楽な姿勢を自分で見つけられるようになっていく。

そこで、大事になるのは、
1回〜7回目までで養われた身体意識。
前後、左右、上下と中心軸の意識ができていないと、
背骨を伸ばし、ねじりながら動かす
ことができない。

統合セッションで行うことは?③〜肩と骨盤の動きをつなげていく

背骨が伸び、ねじれるためには、
肩帯(Shoulder girdle、肩甲骨、鎖骨、胸骨付近のこと)

骨盤帯(Pelvic girdle、腸骨、恥骨、坐骨)
をどのように繋がりをもたせて、スムーズな動きにもっていくか?

が8回目のセッションのポイントになる。

9回目は、8回で身についた連動性を足のつま先、腕や手の動きまでにつなげて
セッションを進めていく。

そして、最後に10回目のセッションで統合へと持っていく。
図にするとこんな感じになる。

session 8 - 10 fig.

統合セッションからみた1〜7回のセッション〜

さて、統合セッションの理解が深まった中で、
改めて1〜7回目についてまとめたい。

セッション1〜3では、身体には上半身と下半身がありそれぞれ連動して動けること(セッション1、2)、身体には左・右があるということ(セッション2)、身体には前と後があるということ(セッション3)
といった意識を身体の表層の部分(筋膜)から調えていく。

セッション4〜6は、より深く深層の部分へ移る。
骨盤の上(大腰筋、仙骨や背骨)、下 (骨盤底や内転筋)を通じて(4は内転筋〜骨盤底付近、5は大腰筋や横隔膜、6は、背骨と仙骨)、中央軸を調えていく。

セッション7は顔・頭を今までセッション6まで調えてきた身体の上に意識を持って行き、中央軸が完成する。

ロルフィングの創始者のアイダ・ロルフは、当初、クライアント個人個人のニーズに合わせてセッションを提供していた。

後に指導していく上で、一つのフレームワークを作った。
まず、セッション2〜7の6回のセッションが組み立てられ、セッション2の足を調える前に呼吸を調えるセッションを入れる必要性を感じ、セッション1を加えている。
そこで、7回シリーズが完成した。
後に、セッション8〜10の統合セッションを加えていったという。

まとめ

今回は、ロルフィングの8回〜10回目で行う統合セッションについてまとめた。

ある意味で、クライアントさんに依存していた関係から自立へと持っていくセッションである。
概略を説明したので、次は8回目で具体的に行うことをまとめる。

少しでもこの投稿が役立つことを願っています。

 

 

この記事を書いた人

Hidefumi Otsuka