【R#235】表層から深層へのアプローチ〜自分の居場所から、自分の判断軸をどう身につけるか?へ〜4回目以降のセッション

はじめに

みなさん、こんにちは!
東京・渋谷(恵比寿)でロルフィング・セッションと栄養・タロットカウンセリングを提供している大塚英文です。

最初の3回まで〜自分の居場所を確保するため

私は、2015年6月から渋谷・恵比寿・代官山にて、ロルフィング・セッションを提供している。

ロルフィングとは、
1〜2週間に1回、手技を使って、毎回テーマに沿って施術を行う方法の一つ。

身体を整えながら「身体感覚」を磨くことができるので、
身体の不調(肩こり、腰痛)も改善する。

ロルフィングの
1回目では、呼吸を整えること、
2回目では、足裏を整えること、
3回目では、前後のバランスを整えること、
身体感覚を磨くと、各回で「心」にどう影響するのか?
を紹介した。

1〜2回までで上半身と下半身を分けて「身体感覚」を使えるようになり、
身体を2次元的に捉えることができる。
かっこは「心」への影響。

上半身が整うことで「呼吸」が深まる。
(心への影響としては、自律神経を通じて、心が落ち着く)

下半身の足裏が整うことで、視覚と聴覚をバランスよく使えるようになる。
(心への影響としては、視野が広まる、考え方を広げるきっかけとなる)

又、前後のバランスは「身体感覚」を立体的に捉えることができる。
(心への影響としては、人間関係を作っていく上での他人と自分との距離の取り方)

立体的に捉えるとは、自分の周りの「空間」を捉えやすくなること。
「他人との距離、空間との距離をどの程度とるのか?」
を考えるきっかけとなる。

外部環境に身を置いたときに、
「脳が空間をどのように移動しているのか?」
把握しておかないと不測の事態(例、車やバスが向かってくる、人が接近してくる)
に対応できなくなる。

立体的に捉えるようになると、冷静に取り組むことができる感覚が身につくきっかけとなる。
更に、身体を立体的に捉えるようになると、三次元の中心の位置への意識を向けるようになる。
(下記の球で言えば、真ん中を意識すること)

次に行うのが、中心軸を整えるセッションだ。

深層に入ることで〜心の内側にある「感情」に気づく

1〜3回は、(身体の外側にある)表層の筋肉を扱う。
表層筋は、目で見ることができるので扱いやすい。
一方で、中心軸を整えるセッションでは、(身体の内側にある)深層の筋肉を扱う。

深層筋は、人体の深いところにあるため、
「どこに問題があるのか?」
見ることが難しい。

また、身体の深い所に入る場合に、
蓄積された感情が出てくることがあり
クライアントさんとの信頼関係ができていないとアプローチできない。

私は長年ヨガを練習しているが、後屈系のポーズを行うと胸が開く。
が、胸が開くと今まで深くに蓄積された感情が一気に出てきて、
ヨガの練習者の中でも感情が湧き出るケースがある。
このように深層に入っていくと、人間が感情的な動物であることを感じさせる。

実際、表層筋の後に深層筋のセッションが入ったときに、
「自分の心を曝け出したくない」
と年に数名、セッションから脱落することもある。
それだけ、身体は繊細と言ってもいい。

では、心って一体、どう扱ったらいいのか?

心は5つの層からなる〜心を磨くとは、内側に入ること

心については、
稲盛和夫さん(以下稲盛さん)の「生き方〜人間として一番大切なこと
が詳しい。

京セラ、KDDIを一から作り上げ、JALを再建した稲盛和夫さんは、
経営の秘訣は、
「心を磨くこと」
心を磨くと、不思議と経営がうまくいくという。

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稲盛さんの心の見方は、多層的。
心を「多重構造」「同心円状」に見ており、5つの層を考える。
1)知性:後天的に身につけた知識や論理
2)感性:五感や感情などの精神作用を司る心
3)本能:肉体を維持するための欲望など
4)魂:真我が現世での経験や業(ごう)をまとったもの
5)真我:心の中心にあって核をなすもの。真・善・美に満ちている

この心の興味深いところは、
人間の心が成長するにつれて、本能の外側に感情を形成、さらに知性を持つようになるとみなすこと。
知識はあくまでも心の外側に身につくと考えるところが、ポイントだ。

逆に、
心を磨くとは、
知性を落とし、感性に達し、その感性を磨いて本能、それを磨いて真我へ到達するということ。
そして、真我に到達したら、全ての真理を理解し、本能」や「感性」に惑わされず、世のため人のための生き方ができる。

「心を磨く」というのは内側に入ることである。

深層へのアプローチ①〜身体の内側を意識を向ける

ロルフィングの深層に入るというのは、玉ねぎをの皮を一枚一枚剥がすように、少しずつ内側に入るということ。
真我へ向かって「心を磨いていく」のと同じように、身体の内側(深層)へアプローチする。

しかし、深層筋は、奥にあるので、触れることもできないし、鍛えることも難しい。
そのため、深層筋に「意識」を向けることで、活性化させるというアプローチをとる

そのために、身体の中の「空間」「スペース」を広げるように、クライアントの意識を広げる。
身体内でスペースを意識すると、そこに向かって、深層筋が、自ずと動くようになるからだ。

結局、
身体内の深層のスペースが広がっていくと
クライアントが人間がより内面に入っていき、
身体の整い具合もより改善していく

深層へのアプローチ②〜思うところへ導く

アプローチとしては、手を聴診器にたとえるとわかりやすい。
手で深層を探っていき、問題の箇所を特定する。

問題の箇所が分かれば、手から刺激を与えて深層からの反応を待つ。
大切なのは、内側から変化が起きるということ。
ロルフィングでは、深層に対して、適切な刺激を与えると、
身体は「ここだ!」と思う場所に、自ずと選んで向かう
施術者はニュートラルになり、そのガイド役に徹することが
が重要だと考える。

結局、施術者が正解を持っているのではなく、正解を持っているのはクライアント側。
クライアントが
「自分の身体の中に答えがある」
ので
「答えが出るのを待つ」
姿勢が重要になる。

深層へのアプローチ③〜自分の判断軸が明確になる

ロルフィングでは、4回(4〜7回)に分けて、深層筋を整えることで、中心軸を整えていく。
「中心軸を整えると何に役立つのか?」
に疑問にあると思う。

身体に軸ができると、重力がある中で、仕事・遊び・人間関係において
「どの程度、自分の身体に筋肉の力を入れるのか?」
が無意識にできるようになる。

しかしながら、真ん中の軸が意識できないと
意識的に、姿勢にエネルギーが使われることになる。

このため、無意識に自分の筋肉をコントロールできないので、
首の筋肉が極端に弱くなり、学習に集中できない、読み書きが苦手になるといった
発達障害的なことが起きる。

更に、自分の軸で物事が判断できなくなり、他人が定めた軸で判断してしまう。

要は、
「自分の人生でどこに向かっているのか?自分の人生の目的は何か?」
を考えさせてくれるのが、中心軸だ。

まとめ

今回は、ロルフィングの1〜3回目を終えた後に、4回目以降、身体の深層へアプローチすることで
身体内でどういった変化が起きるのか?
心への影響を中心にまとめた。

次回は、4回目以降、どのようにセッションが展開するか、取り上げたい。

少しでもこの投稿が役立つことを願っています。

この記事を書いた人

Hidefumi Otsuka